グラフィックデザイナーに聞く仕事のこだわり 【つくり手interview vol.3】

読んでほしいねん

今回話を聞いたのは、友安製作所のグラフィックデザイナー・Jessie(ジェシー)。Jessieは友安製作所で、商品のパッケージや販促ツール、サイト画像や広報ツールなど幅広いデザインに携わっています。友安製作所の商品に触れたことのある方であれば、「このパッケージ知ってる!」とピンとくるものも。
グラフィックデザイナーを目指す人や、デザイン制作に興味がある方にも読んで頂きたい、お仕事へのこだわりや想いのあれこれを聞いてみました。


この人に聞きました/Jessie
友安製作所のグラフィックデザイナー。台湾生まれ台湾育ちの日本人ハーフ。持ち前の語学力も生かし、友安製作所の輸出入業務も担当。社内外で様々なデザインにかかわっています。

デザインの基礎は2国で習得

━━デザインの基礎はどこで習得したんですか?

小さい頃から絵を描くのは好きで、高校は台湾の美術・デザイン系の高校に進学しました。そこで、油絵や水彩画、水墨画、それに彫刻なども学んで、デッサンの基礎を身に付けました。本当に課題が多くて、「楽しい学園生活」とは無縁のような生活でしたね(笑)。

━━ なるほど!それでイラストもたくさん描いてるんですね。大学は日本の大学を選んだとか。それはなぜですか?

日本はデザインの技術的にも進んでいますし、機材や講師も優れたところがあったので日本の大学を選びました。専門学校と大学が一つになったようなところだったので、4年間また勉強や課題漬けの日々。分野も映画やイベント企画などいろんなものに分かれていたので、好きなものも見つかりやすかったですね。

━━ じゃあ、言葉の問題はあまりなかったんですか?

いえいえ。日本語はほとんど独学で覚えました。理解できないと授業もわからないし、話すことができないと生活もできない…。 私の語学は、ほぼ「生きるため」です(笑)。苦労はしましたが、おかげで大学の卒業制作では、自分の強みである「グラフィック」+「イラスト」+「語学」を組み合わせた作品をつくることができました。

━━ その強みは、友安製作所の仕事でも役立っていますよね?

そうですね。グラフィックデザインだけでなく、 台湾や中国の輸出入も担当させてもらっています。今後は、台湾の自社サイトもオープンする予定です!

デザインの強みは変幻自在のテイスト

━━ いろんなスキルを持ったJessieですが、「仕事としてのデザイン」の中で自分の強みは何だと思いますか?

「テイストを変えられる」ということは、大きな武器じゃないでしょうか。いろいろなテイストでイラストを描いたり、グラフィックをつくったりできるので、そのときに求められるデザインをつくることができると思っています。
例えば、友安製作所で働く前の会社では、車関係の男っぽくてカッコイイデザインをつくっていました。もし今から、可愛いアニメキャラ系を描いてと言われたとしても、描けると思います(笑)

━━ 友安製作所のJessieのデザインを見ると想像できないですね! こういったデザインはどういった流れでつくられていくんですか?

まずは、担当者の要望をヒアリングします。例えば商品パッケージだと、「ペンキを塗っている人の後ろ姿を入れてほしい」「焼き菓子をつくっているところがいい」といったふうに、大まかなイメージを伝えれもらいます。それに入れたい要素なども聞きながら、その場で簡単なスケッチをするんです。
それを見てもらって、修正しながら手描きの下描きをつくり、仕上げはデジタルで行います。現在担当している友安製作所のパッケージデザインだと、線のみで構成するシンプルで女性的、柔らかなイメージになりますね。

━━ 上のスケッチは、 ウォールペイント・マットウォール の商品パッケージですね!

そうです! 「 ペンキを塗っている人の後ろ姿を入れてほしい 」という要望に対して、ざっくりと描いてみたものです。この時点では男性がペンキを塗っています。でも、企画担当者といろいろ相談して、友安製作所のユーザー層でもある女性のイラストに変更しました(下画像参照)。いつもこうやって、「あ~でもない、こ~でもない」と試行錯誤しながらつくっています。

Jessie 作の商品パッケージ (ウォールペイント・マットウォール

誰のためのデザインなのか?

━━ 仕事でデザインするときに心掛けていることはどんなことでしょうか?

「自分のための制作=芸術家」。私の場合は、自分のためではなく、“人のためのデザイン”を心掛けています。そのために、制作工程の中でも特にヒアリングを重視して、依頼者とのコミュニケーションをしっかり取るようにしているんです。そのときに、相手の要望をとにかく一度受け止めて書き出す。ちょっと難しそうでも、とりあえず受け止める。その中で、つくり手として「こんなデザインの方が良いのでは?」というアイデアは提案させてもらっています。
私のデザインを求めてくれる人に、“最大限の敬意”を払い、より良いデザインをつくり上げるため、要望を受け止めながらも流され過ぎないバランスがポイントだと思っています。幸い友安製作所のメンバーは、みんなデザインの知識があるので要望も分かりやすく、とてもコミュニケーションが取りやすいですね。

━━ こちらの焼き菓子のパッケージも Jessie が担当ですよね?

このパッケージは、 友安製作所Cafe&Bar 阿倍野店 』の焼き菓子のパッケージです。最初にヒアリングした際、左の手描きのラフでは、焼き菓子をつくっているスタッフのイラストを描いていました。しかし、それを手元のアップのイラストに変更。そうすることで、より「手作りのお菓子感」や温かみの伝わるデザインになったと思います。

デザインは分野を超えて活躍できる

━━ デザインに興味がある人や、そういった仕事に就きたい人にオススメなスキル習得法はありますか?

最近はデジタルでそのまま制作することもできますが、イラストに関しては、やっぱり最初は紙に描いて練習するのがオススメですね。やり直しができない緊張感や、実際に紙に描くという感覚、消しゴムで消す時の感覚。それらを味わって、失敗もたくさんして、楽しくスキルを身に付けてほしいと思います。

━━ Jessieは、友安製作所以外でもデザインの仕事をしているんですよね? これからチャレンジしてみたいデザインなどありますか?

子どもの頃からの憧れだったアクセサリーのデザインも手掛けています。友安製作所の中でも、私のつくったアクセサリーを身に付けてくれている女性が結構いるんですよ(笑)。他にも、その時々によって、イラストやグラフィックの依頼を受けています。
今後の夢は、クラフトビールのデザインに携わること! 大のクラフトビール好きなので、マイクロブルワリー(小規模でビールを生産するブルワリー)の商品パッケージなんかに携われたら最高ですね♪

Jessieが教えてくれた台湾のインテリアやグルメ情報の記事はコチラ

おわりに

デザインは分野を超えた活躍ができる仕事。今後も新商品やリニューアルするサイトなどで、 Jessie のスキルがたくさん活躍する予定です。
「これからデザイン系の仕事に就きたい」「デザインに興味がある」という皆さんも、ぜひ実際の現場の声として参考にしてください♪

関連記事