オフィス改装で“働きやすい職場”をつくるには?友安製作所工務店の施工事例も紹介

オフィス改装は、経営戦略。多くの企業でオフィス改装が取り入れられる理由

社員のモチベーションが上がらない、採用活動がうまくいかない、部署間の交流が少ない──。こうした職場の課題に対し、近年注目されているのが「オフィス改装」です。

レイアウトや内装の見直しは、単なる雰囲気づくりにとどまりません。社員の行動や心理に働きかけ、企業文化を育て直す「経営施策」として、多くの企業が導入し始めています。

友安製作所でも、工務店事業を通じてオフィス改装の施工を手がけており、経営者の課題に応じた空間づくりをご提案しています。

本記事では、オフィス改装でよくある課題や改善の考え方に加え、友安製作所工務店による実際の施工事例もご紹介します。

▼今回お話を聞いたのは…

Jack(ジャック):ソーシャルデザイン部 工務店事業課

名前の由来:昔からのあだ名です

友安製作所の好きなところ:頑張った分だけ評価される所。

今情熱を注いでいること・趣味:ゴルフ

オフィス改装で改善できる、よくある3つの課題

「社員のやる気が感じられない」「部署間の交流が少ない」「採用活動で企業の印象が弱い」こうした課題に悩む企業は少なくありません。

実はその多くが、オフィス空間の在り方によって改善できる可能性があります。

ここでは、オフィス改装によって解決が期待できる代表的な3つの職場課題をご紹介します。

1. 社員のモチベーションや定着率が低い

社員のモチベーションや定着率が低いのは、実はオフィスも要因のひとつかもしれません。

特に閉鎖的な空間で、ただひたすら自分の作業に没頭する、といった形では、だんだんとやる気がなくなってきたり、後ろ向きな気持ちになってしまっても、同僚や上司がそれに気づきにくいといった課題もあります。

自然光の入る窓際席や、観葉植物を配置したリラックススペースなどをオフィスに設置することで、心理的な安心感につながることも。空間が快適であれば、仕事に対する前向きな気持ちが育ち、離職率の低下にもつながります。

Jack

古く閉鎖的な空間で、働く意欲が湧かないときは、居心地の良い空間づくりが大切。「ここで働きたい」という気持ちを育てる意味でもオフィス改装は効果的です。

2. 部署を超えた会話や交流が生まれない

固定席と個室が中心になると、偶然の出会いが生まれにくくなり、チームのコミュニケーションに影響が出ることもあります。

例えば、会議室や打ち合わせスペースを開放的に設置することで、打ち合わせの最中でも社員同士の顔が見えやすくなり、共有カウンターやカフェ風のスペースを設けることで、部署を越えたコミュニケーションが生まれやすくなります。

部署を超えた会話や交流が生まれるようになると、業務効率だけでなく、チームの一体感やアイデア創出にも好影響です。

3. 採用活動で企業の印象が弱い

来訪者が最初に目にするオフィスは、企業イメージとそのまま直結します。

例えばホームページに力を入れていても、実際に訪問したオフィスが魅力的ではないと、来訪者を逆にがっかりさせてしまったり、期待に沿わない結果になることもあります。

洗練された内装や統一感のあるデザインが、企業文化や姿勢を視覚的に伝え、来訪者に「ここと取引をしたい」「ここで働きたい」という印象づけにも貢献します。

Jack

オフィス改装を通じて一番多いお声は、実は採用率が上がったり、応募者の数が増えたという採用活動でのイメージアップ。来訪者からの印象も良くなり、商談が決まりやすくなったり、褒められることが増えたという嬉しいお言葉も増えています!

 空間づくりで意識したい、オフィス改装の3つの視点

では、これらの問題を解決するためにどのようにオフィスを改装していけばいいのでしょうか。

オフィス改装を成功させるには、ただ“おしゃれ”にするだけでは不十分です。

社員にとって働きやすく、企業の文化や個性が自然に伝わる空間をつくることが、継続的な効果を生む鍵となります。

以下の3つは、多くの企業が採用している代表的な設計視点です。※一般的に多くのオフィス改装で採用されている考え方をもとに構成しています。

1. 視覚的に安らげる自然素材と光で“居心地”をつくる

木目や布などの自然素材、間接照明やスタンドライトなどの柔らかな光──。

こうした要素は、視覚的ストレスを軽減し、集中力や心理的安心感を高める効果があります。

また、観葉植物などの緑を空間に取り入れるだけでも、心が和らぎ、リラックスした状態で業務に向き合いやすくなる効果も。無機質になりがちなオフィスに、自然の要素をバランスよく取り入れることで、社員一人ひとりが“自分の居場所”と感じられる環境づくりが可能になります。

こうした居心地の良さは、日々の生産性はもちろん、働き続けたいと思える職場づくりにもつながっていきます。

画像は友安製作所のオフィス

2. 行動導線から“コミュニケーション”を設計する

人と人が自然にすれ違い、言葉を交わすためには、「導線の設計」が不可欠です。

たとえば、視線が交わる座席配置や、立ち話がしやすいカウンター、オープンな休憩スペースなどは、偶発的な交流を生む“仕掛け”として機能します。

部署や立場を越えた会話が生まれることで、社内に新たなアイデアやつながりが育まれ、チームの一体感や仕事のスピードにも好影響を与えることも。コミュニケーションの「きっかけ」をつくることこそが、行動動線の大きな役割のひとつです。

オープンキッチンなどを設置することで、自然と社員同士のコミュニケーションが生まれるようになります

3. 企業らしさを空間に可視化する

オフィスは「働く場所」であると同時に、「企業の顔」でもあります。

コーポレートカラーを取り入れた壁紙や什器、企業理念や沿革を表すサインなどをオフィスに配置することで、そこを訪れる人はもちろんのこと、働く人々にも、「企業らしさ」を伝えることができます。

どんな理念を持ち、どんな空間で、どんな人たちが働いているのか──。それらがオフィスの空気感から伝わることで、採用場面でも、求職者が共感や期待を持つきっかけとなり、企業への印象がより深く、強く残ります。

空間づくりは、単なる装飾ではなく、「企業のあり方」を体現する手段のひとつ。だからこそ、“らしさ”を丁寧に設計することが、長く愛される職場づくりにつながります。

企業が与えたいイメージをオフィスの内装や看板などから、つくることができます

この3つの視点は、どんな企業でも取り入れやすく、小規模な改装からでも実践可能です。次章では、これらの考え方が実際にどう活かされているか──友安製作所工務店の施工事例を通してご紹介します。

参考事例:友安製作所工務店が手がけたオフィス改装

実際に友安製作所工務店が施工を担当した、3つのオフィス改装事例をご紹介します。

高由金属株式会社さま(奈良県)

Before: 新工場の建設に際し、当初は内装に特別なこだわりはなく、一般的な製造業の工場を想定されていました。

After: オフィス部分の内装から装飾までをトータルプランニングし、製造業の工場では珍しい、おしゃれで開放的な空間を実現しました。特にカフェテリアは、扉を開けると広々としたスペースで、ミーティングルームにも変身するフレキシブルな空間となっています。また、コンパクトで使い勝手の良いキッチンを設置し、社員同士の交流を促進。内装の刷新により、採用活動においても企業の魅力を伝える強力なアピールポイントとなっています。

▶ インタビュー記事はこちら:空間が採用の強みにも!社員ひとり一人が愛着の持てる会社に

Jack

高由金属さまでは、広々としたカフェテリアを新設。社員同士が自然と顔を合わせ、言葉を交わせるようなレイアウトとなっています。ミーティングルームとしても活用されており、日常の中で交流が生まれやすい空間として機能しています。

共栄化学工業株式会社さま(大阪府

Before: 築63年の社屋は、十数年使われていなかった和室2部屋や、男女兼用の和式トイレなど、社員が集うスペースが不足していました。

After: 和室2部屋を、社員が集い、働きやすさとデザイン性を両立したクリエイティブな空間へと刷新しました。受付カウンターや社内コミュニティスペース、さらには3階のレクリエーションスペース(ゴルフスペース付き)まで施工範囲を拡大。

机や棚はすべてオーダーメイドで統一感を演出し、照明・床材・アクセント壁紙などにも社長自身のこだわりを反映。社員のモチベーションが向上し、コミュニケーションも活性化したとの声が上がっています。

大きな唇の壁紙が映えるデザインのオフィス
ゴルフスペースも完備
Jack

共栄化学工業さまのオフィスでは、オーダーメイド家具やアクセント壁紙、レクリエーションスペースなど、社長のこだわりを随所に反映させています。

空間全体から企業の“個性”や“価値観”がにじみ出ており、働く方々の誇りや来訪者の印象形成にもつながっています。

▶ インタビュー記事はこちら: 築63年の社屋を「社員が集うクリエイティブ空間」へ

藤田金属株式会社様(大阪府八尾市)

Before: 築年数の経過した木造の事務所と工場で、老朽化が進み、働く環境に課題を抱えていました。

After: 工場と事務所を全面リノベーションし、良い意味で「製造業っぽくない」洗練されたデザインに一新。ショールーム兼ショップを併設した“オープンファクトリー”として生まれ変わりました。

特に、ヘリンボーンの床材や友安製作所オリジナルキッチン「Irosh」の導入など、デザイン性と機能性を兼ね備えた空間が実現。このリノベーションにより、社員のモチベーション向上や採用活動の強化、さらにはSNSを通じたファンの獲得にもつながっています。

オリジナルキッチン「Irosh」が備え付けられたショールーム
Jack

藤田金属さまの改装では、木目の床材や間接照明を活用し、あたたかみのある落ち着いた空間を実現。オリジナルキッチンを中心に据えたショールーム兼オフィスは、働く人々にとっても、来訪者にとっても、心地よく過ごせる空間となっています。

▶ インタビュー記事はこちら:「中身」も変える工場リノベーション

空間を変えることは、働き方そのものを変えること

オフィス改装と経営戦略は、実はとても密接に関連しています。改装によって、記のような変化が生まれ、業績や採用、企業ブランディングにも波及していくからです。

  • 社員の帰属意識や満足度が高まる
  • コミュニケーションの量と質が向上する
  • 来訪者や求職者に良い第一印象を与えられる

まとめ|小さな一角から、オフィスは変えられる

オフィス改装は大掛かりなリノベーションだけではありません。会議室だけ、共有スペースだけ、といった“スモールスタート”も効果的です。

社員の働き方を支える空間づくりを考えるとき、まずは「自社らしい職場って何だろう?」という問いから始めてみてください。

 オフィス改装をご検討中の方へ

オフィス改装は、働く環境を見直すだけでなく、企業の魅力を再発見し、組織の未来をかたちづくる機会でもあります。

「まずは相談だけでもしてみたい」「どんな実績があるか知りたい」

そんな方は、ぜひ下記よりお気軽にご覧ください。

友安製作所では、専属デザイナーによるトータルコーディネートや、約40,000点を超えるインテリアアイテムの中からの提案、自社工場による家具・建具のフルオーダー対応など、“モノづくり企業”としての強みを活かした空間づくりを行っています

Jack

デザイン性・機能性・コストのバランスに優れたご提案が可能です!オフィス改装をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。ご依頼をお待ちしております。