【DIYレシピ】1K8畳・賃貸のお家で、3つのDIYをやってみた!

こんにちは!友安製作所のCyan(シアン)です。

私ごとですが、先日アパートの契約更新を済ませました。大学卒業と同時に暮らし始めてからあっという間に2年。引越しも検討しましたが、せっかくなので今のお部屋をDIYでアップデートして、住み続けることにしました。

ということで今回は、1K8畳・賃貸のCyanのお家で実際に行った、賃貸でもできる3つのDIYをご紹介します。

謎色キッチンにさようなら

はじめはキッチンから。実はこれが、お家の一番なんとかしたいポイントでした。大きくて使いやすいキッチンなのですが、なぜかもともとオレンジ色。玄関をあけてすぐに目に入るし、料理が好きでキッチンに立つ時間も長いので、インテリアのイメージに合わない派手なオレンジ色がかなり気になっていました。

そこで今回は貼って剥がせる壁紙で、大変身を試みることに!使ったのは、韓国の壁紙メーカー「design id」の「PEEL&STICK」という壁紙シール。たくさんあるデザインの中から、大理石調の「アヴォーリオ ネオ」を選びました。この「design id」社の壁紙は、とにかく表現技術が高いことが魅力で、大理石のデザインもニセモノっぽくないクオリティです。

早速ですが、ビフォーアフターをご覧下さい!

オレンジ色のせいでかなりポップな印象だったキッチンがモダンな大理石調に。賃貸のお家で大理石のキッチンはなかなか無いので、一気に高級感を感じられる空間になりました。もちろんDIYなので粗を探せば見つかるのですが、自分で楽しむお家としては、大満足の仕上がりです。ふとした瞬間にキッチンを見て「いい感じじゃん」と、ほころんでいます。

キッチンの造りはお家によって千差万別ですが、簡単に作業の流れをご紹介します。

1. キッチンについている扉の各サイズを測り、シートをカットします。
実際の大きさより、上下左右プラス4cmずつくらいにしておくと扱いやすかったです。

2. シートを貼る部分に汚れがないか確認したら、剥離紙を一部めくって扉に当てていきます。一回でべたっと貼るのではなく、ふんわりとシートを当て、スムーサーで空気を抜くのがポイント。少しずつ剥離紙を剥がしながら貼っていきます。貼って剥がせる壁紙なので、シワや空気がたくさん入ってしまった時は、やさしくゆっくりと貼りなおせばOK!ただし、強く引っ張るとシートが伸びてしますうので要注意です。

3. 扉の端っこまで貼れたら、余ったシートは内側に巻き付けます。もしたくさん余っていたら、少しカットしても大丈夫です。こうしておくと見た目も綺麗で、これから扉をたくさん開け閉めしても剥がれにくそうです。

4. この作業をひたすら繰り返します!!取っ手がついている引き出しは、電動ドライバーで内側のネジを緩め、取り外しておきました。シートを貼ったあとは、ネジ穴があった場所にドライバーを差し込んで穴をあけ、再び取っ手を取り付けます。この着脱作業は思ったより簡単でした。

こんな風に、基本的には「ただ貼っていくべし!」というシンプルな工程なのですが、一番の難点は、やはり気泡との戦いです。だんだんコツを掴み、残ってしまう気泡も少なくはなったのですが、私が不器用なのか、どうしても全部なくすことはできませんでした。「まあこんなもんでしょ!」とおおらかに受け止められたら、それでDIYは大成功なのですが、あいにく私は小さいことを気にしてしまう性分。

そこで、そんなCyanが使った裏技は、気泡を針で潰し、スムーサーや指でやさしく空気を逃がしてあげること。今回は大理石の模様が入っていることもあり、針で開けたくらいの穴なら全く気になりませんでした!なのでこれをひたすら繰り返し、気になる気泡をなくしていきました。それでもその場で全部を取り除くことはできませんでしたが、色んなところに穴をあけていたので、何週間か経つとほとんど目立たなくなりました。だんだん馴染んでくれたようです。

ということで、憧れの白いキッチンが完成。ひとりきりで作業したので、かなり時間もかかり大変でしたが、心からやって良かったと思えています。

cyan 大満足の白いキッチン

余ったリメイクシートで、洗濯パンカバーづくり

キッチンに貼った大理石調のリメイクシートは、高見えする見た目と質感が本当に気に入ったのですが、カットしたハギレがたくさん出てしまったので、何か活用方法を考えることに。SNSでよく見る「洗濯パン隠し」のDIYをやってみました!

洗濯パンに埃が溜まらず、見栄えも良くできるというアイデアDIYで、木やプラダン、スチレンパネルなどでカバーを組み立て、リメイクシートで好みの柄に仕上げるのが一般的なつくり方です。

私はホームセンターで購入したスチレンパネルを洗濯パンの大きさに合わせてカットし、テープで組み立てました。パネルに継ぎ目が出てしまったので、上に貼るリメイクシートに干渉しないように薄いテープを選んでいます。

洗濯パンはキッチンよりもリメイクシートを貼る面積が少ないので、全体的に作業しやすかったです。施工のポイントとしては、とても基本的なことですが、洗濯パンが綺麗に隠れるようにパネルのサイズを微調整することが大切だと感じました。実際に長さを測ってパネルをカットしたら、仮で組み立てて、ぴったりとハマることを確認してからリメイクシートを貼っていきました。

仮組の工程が大切です

憧れの輸入壁紙で、海外風のアクセントウォールを

最後は、メインの8畳のお部屋。「ここでは貼って剥がせる壁紙のり」を使って輸入壁紙を一面だけに貼り、アクセントウォールをつくりました。

使ったのは、北欧からやってきたデザイン壁紙。ヨーロッパを代表する老舗壁紙ブランド「Fiona wall design」の「ワイルド ブーケ」というデザインです。

「Fiona」の壁紙シリーズには、北欧らしい草花モチーフのデザインがたくさんあり、どれも親しみやすいカラーリンングで魅力的なのですが、その中でも「ワイルド ブーケ」の「グレー」は Cyan の一番のお気に入り。発売当時から密かに想い続けている壁紙でした。

ですが、実際に選ぶとなると、大柄でベースのカラーが濃色の壁紙を自宅で使いこなせる自信がなく、実はかなり悩んでしまいました(笑)「もう少し落ち着いたデザインの壁紙にしておこうかな…」と妥協してしまいそうにもなったのですが、「せっかく壁紙貼りに挑戦するのだから、一番気に入ったデザインを選ぼう!」と思い直し、今回晴れてお迎えすることになりました。

そんなドキドキの壁紙貼りでしたが、こんなに素敵に仕上がりました!

ちなみに Cyan は、輸入壁紙を貼るのは2回目の初心者ですが、今回は殆どひとりでやり遂げました!もちろん、わたわたして先輩に助けを求めたり、やり直したり、ちょっとだけ失敗したりもありましたが、こちらも大満足の仕上がりです。

今回 Cyan が挑戦した輸入壁紙貼りの手順は以下の通りです。

輸入壁紙の貼り方

1. 床を汚さないように養生フィルムを貼る

2. 壁の汚れをタオルなどで拭き取る

3. バケツに「DIY楽のり」をいれる
(混ぜたり、水を足したりする必要はありません)

4. ローラーにのりをつけて、壁にたっぷりと塗る

5. 垂直のラインを確認しながら、一枚目を端に合わせる
(垂直器や、糸をつけた五円玉を使うと便利です)

6. 下に少し余裕が出るように合わせ、位置を決める

7. 撫でバケをつかい、中心から上下左右に向かって空気を抜く
(強く引っ張ると伸びてしまうので、やさしく)

8. 上下の角に竹べらをあて、しっかりと折り目をつける

9. カッターガイドを角に当て、その外側にカッターの歯をあててカット
(切り始めたらカッターの歯は壁から離さず、カッターガイドの方を動かします)

10. 上下がカットできたら、柄合わせをしながら2枚目以降も貼っていく

11. 4〜9の作業を繰り返しながら、壁紙の繋ぎ目にはローラーをかけて圧着

「Fiona」の壁紙は初心者さんにもおすすめ

今回 Cyan がひとりで壁紙貼りを成功させることができたのは、ズバリ!「使ったのが“Fionaの壁紙”だったから」だと思っています。先ほどご紹介した通り、壁紙貼りの工程は、意外とシンプルな作業の繰り返し。少し慣れてしまえば、DIYでも十分なクオリティが期待できます。その秘密は「Fiona」の壁紙が、強くて扱いやすい、海外製のフリース壁紙だからなんです。

特徴その1|強くて貼りやすい

実は輸入壁紙の主流は、紙製ではなく不織布製で、フリース壁紙と呼ばれます。「Fiona」の壁紙もその一つです。フリース壁紙は「破れにくい」「シワになりにくい」「伸びにくい」という強さがあり、不慣れな手つきでも扱いやすいので、初心者さんでも安心です。

特徴その2|「みみなし」だから貼りやすい

国産壁紙にはデザインの周りに「みみ」と呼ばれる余白部分があり、壁紙を続けて貼る場合、壁紙同士を重ねてカットする重ね切りをする必要があります。この重ね切りが初心者には難しく、失敗につながりやすいポイントになってしまいます。一方、フリース壁紙は端まで柄が続いているので、柄合わせが簡単です。

特徴その3|幅が狭くて貼りやすい

フリース壁紙は50㎝程度の幅のものが多く、約90㎝幅が基本の国産壁紙より施工がしやすくなります。「Fiona」の壁紙は幅53cmで、身長155cmの Cyan の肩幅でも無理なく広げて持つことができ、ひとりでも無理なく壁に当てることができました。

輸入壁紙は柄物も多く、画一的な住宅が多い日本では、「合わせるのが難しい」「飽きてしまいそう」「失敗しそう」といった理由で敬遠されがち。実際 Cyan にとっても少し勇気のいる選択でしたが、貼ってみると部屋の印象ががらっと変わり、不安が吹き飛ぶくらいワクワクさせられました。

一番心配していたのは、「濃色の壁紙にすることでお部屋が暗くなってしまうのではないか?」という点だったのですが、実際にお部屋の中で見てみると、グレージュのカラーも柔らかい印象で、そこに咲く白いお花が華やかなので、暗さを感じることは全くありませんでした。お花を縁取るラインには凹凸のテクスチャーがあり、視覚的な立体感からお部屋の中にメリハリが生まれて、一気に垢抜けたように感じます。

DIYをおえて

さて今回は、Cyan の自宅で実際に行った3つのDIYレポートをお届けしました。もともとお部屋づくりや、そこで過ごす時間が大好きな私でしたが、やはり賃貸だと自分の思い通りにならない部分も多いと感じてきました。ですが、今回賃貸でもできるDIYで小さな理想を叶えていったことで、より愛着の湧く空間になり、毎日の生活に新しい彩りが加わった気分です。

勇気をもって選んだお花柄の壁紙もとても気に入っていて、それに合わせたインテリアを考えるのが楽しくなっています。いま Cyan が理想としているのは、海外のお家で見るような、明るい色や柄をうまく組み合わせたミックススタイル。パリのアパルトマンのような、小さな空間にチャーミングなものを詰め込んだお家を目指しています。日々雑誌やSNSで海外のインテリア事例を見漁って勉強中。またDIYもしながら、完成させていけたらと思っています。

みなさんもぜひ、DIYで理想のお部屋づくりに挑戦してみてくださいね。小さな変化でも、「自分でできた」と思うと、きっとお家が愛おしくなるはずです。

トモヤスタイムズはこれまでも、たくさんのDIYのアイデアをご紹介しています。そちらもぜひご覧ください。