こんにちは。友安製作所 広報のCyan(シアン)です。
私の大切なお仕事のひとつに、週に2回ほど、Instagramでみなさんに友安製作所のアイテムをご紹介するというものがあります。
日々たくさんのアイテムに触れる中で、最近とあるアイテムが特に気になったので、今回このトモヤスタイムズで深掘りしてみたいと思います。
それは、「フィラメントLED電球」と呼ばれるお洒落な電球たち。その魅力や楽しみ方について語ります。
目次
フィラメントLED電球とは?
この10年ほどで馴染み深くなったLED電球。消費電力が少なく電気代が抑えられることや、熱を持つ白熱電球や蛍光灯に比べて安全性が高いことなどメリットが多く、選ばれる方も多いと思います。
今回ご紹介する「フィラメントLED電球」も、そんなLED電球の仲間ですが、その特徴はなんといっても、レトロで可愛い見た目。一般的なLED電球だと、本体が白みがかっていて光源が見えないものが多いですが、こちらは透明なグローブの中に線で描いたような光がぽっと灯ってお洒落です。
そう、「フィラメントLED電球」とは、昔ながらの白熱電球に見られた細い線のような光源体を、LEDの技術で再現した電球なのです。昔ながらの電球が持つ温かみや、可愛らしいフォルムはそのままに。LED電球の機能性も手に入るなんて、理想的だと思いませんか。
友安製作所で取り扱っているのは、ビートソニック社の「Siphon」というシリーズで、フィラメントLED電球の中でも、白熱電球を美しく再現することに特にこだわったもの。当時と全く同じ製法でつくられたガラスグローブに、色温度まで緻密にチューニングした柔らかい光を灯すことで、ぱっと見ではLEDとわからない程のクオリティに仕上げています。ソケットは真鍮製で、細部にまで趣深さを感じます。
「Siphon」シリーズはデザインも豊富
「Siphon」シリーズの電球には様々なデザインがあり、見ているだけでなんだかワクワクしてきます。その中でも、定番のE17とE26サイズから3種類のデザインをご紹介します。
◇ エジソン
電球の生みの親として知られる、トーマス・エジソン。その名をとった電球「エジソン」は、20世紀初頭に作られていたようなクラシカルなデザインが魅力です。
口金サイズ | E26 |
バリエーション | アンバー / ブラック |
明るさ | アンバー:35W相当(450lm) ブラック:20W相当(200lm) |
色温度 | 暖系電球色(2200K) |
機能 | 調光対応 |
◇ ボール
ぽってりとしたまん丸フォルムが可愛い「ボール」。口金E17サイズ、E26サイズそれぞれに、ボールの大きさが異なる3種類をご用意しています。
口金サイズ | E17 / E26 |
バリエーション | E17:Φ35 , Φ50 , Φ70 E26:Φ95 , Φ125 , Φ125ショート |
明るさ | E17:35W相当(300lm) E26・Φ95:30W相当(400lm) E26・Φ125:50W相当(500lm) E26・Φ125ショート:27W相当(230lm) |
温度 | E17:電球色(2700K) E26:暖系電球色(2200K) |
機能 | 調光対応 |
◇ ミラー
友安製作所では昨年新たにラインナップされた「ミラー」。ガラスグローブの一部に鏡のような加工を施した電球です。ツートンの見た目が特徴的なだけでなく、ガラスグローブの中で光が反射するため、やさしく、ふんわりとした光を放ちます。
口金サイズ | E17 / E26 |
バリエーション | E17:ボール50ミラー(ゴールド / シルバー) E26:ザ・バルブ・ミラー(ゴールド / シルバー / コッパー) E26:ボール95ミラー(ゴールド / シルバー / コッパー) |
明るさ | E17・ボール50:40W相当(325lm) E26・ザ・バルブ: 45W相当(600lm) E26・ボール95: 55W相当(600lm) |
色温度 | 電球色(2700K) |
機能 | 調光対応 |
LED電球、どう選ぶ?
さてここまでお話しした通り、様々なデザインを楽しめるLEDフィラメント電球ですが、実際にお家に取り入れるなら、お部屋との相性や実用性も気になりますよね。そもそもLED電球を選ぶ際にどんなことを気にすればいいのか、そのポイントをまとめます。
◇ 口金サイズは必ずチェック
電球を選ぶとき、まず一番に確認しなければならないのが、「口金サイズ」。口金とは、電球と照明機器の接続部分で、そのサイズにあった大きさの電球であれば取り付けられます。口金サイズは「E17」、「E26」などと表記されますが、「E」はエジソンの頭文字で、続く数字は口金の直径を表しています。電球の大きさを指すと勘違いしがちですが、これはあくまで、口金の大きさなのです。家庭用の照明機器の場合、ほとんどが「E17」か「E26」となっていますが、間違えて買うと電球がつけられないので要チェックです。
◇ 明るさの選び方は?
つづいて確認したいのは、電球の明るさです。電球の明るさといえば「W数(ワット)」で確認するというイメージをお持ちの方も多いと思います。これは消費電力の大きさを表す単位で、白熱電球の明るさの指標とされてきました。白熱電球の場合、消費電力を示す「W数」が大きくなるほどに、明るさも増していきます。
対して、LED電球の明るさは「lm(メルーン)」という単位で表されます。「lm(メルーン)」は、光源から放射される光の量(光束)を表す単位で、LED電球の明るさの指標としては、こちらを用います。「lm(メルーン)」も、「W(ワット)」と同様に、値が大きくなるほど、電球は明るくなります。
とはいえ、LED電球の売り場やパッケージでも「W(ワット)」にまつわる表記をみかけます。その際、2種類の表記があることが一般的です。ひとつ目は、「〇〇W相当」というもの。これは、「〇〇Wの白熱電球と同じくらいの明るさですよ」という意味なので、こちらを見て明るさを確認しているという方も多いかもしれません。
もうひとつは、「消費電力〇〇W」というものです。こちらは「W(ワット)」という単位が持つ本来の意味の通りで、「この電球を光らせると、〇〇Wの電力を使いますよ」ということになります。
さて、ご存知の通り、LED電球は白熱電球より消費電力が少なくて省エネだと言われています。「60W相当」の電球が、実際に消費する電力は「10W」なんてことも珍しくありません。
しかし、世の中にある照明機器は、白熱電球の時代につくられたものも、まだまだ現役です。そのため、取り付ける口金を確認すると、白熱電球に合わせた表記がされていることも多いと思います。例えば、対応の電球は「60Wまで」と書かれている場合、白熱電球を取り付けるなら素直に60W以下のものを選ぶ必要がありますが、LED電球であれば「60W相当」以上に明るい電球を選ぶことも可能であるということです。その際は、「消費電力〇〇W」の方をよく確認しながら選んでくださいね。
ちなみに、どこにどんな明るさの電球をつけるかは、そのお部屋での過ごし方やお好みにもよりますが、一般的にはお部屋の広さに応じて下記の表のような明るさが推奨されていますので、よかったら参考にしてみてください。
◇ 色温度も大事です
取り付ける電球の口金サイズと明るさの確認ができたら、最後に考えてみたいのが「色温度」。「色温度」とは、放たれる光の色を数値で表したもので、絶対温度の単位である「K(ケルビン)」で表されます。
なかなか聞き慣れない単位だと思いますが、一般家庭向けの電球売り場や、ECサイトであれば「電球色」や「昼白色」などの言葉で表現されている場合も多いです。
先ほどアイテムの詳細をご紹介した表の中だと、「電球色」「暖系電球色」と書かれていましたね。これはイメージの通りで、オレンジっぽく温かみのある「電球色」がさらに赤みを帯びると「暖系電球色」となります。今回のラインナップにはありませんが、一般的なLED電球の強くて白い光が「昼白色」です。
これで大体お好みの色温度をお選びいただけると思いますが、「K(ケルビン)」で色温度を見極める場合に注意したいのは、色温度の高さと電球色の関係です。
「暖色」というくらいだから、オレンジかかった色味の方が色温度が高いに違いない!とイメージしてしまいそうですが、実はこれ、逆なんです。
光の色は、温度が上がっていくにつれ「赤→黄→白→青白」へと色が変化していきます。色温度「K(ケルビン)」の数値が低いほど赤みを帯び、数値が高いほど青みを帯びた白色となります。
お部屋によって電球の色温度を変えることで、快適さや、空間への愛着が変わってくるはず。「間接照明はあたたかいオレンジ色がいいな」、「ワークスペースは白い光でしっかり手元を照らしたい」など、そのお部屋での過ごし方に合わせて選んでみてくださいね。
電球で魅せる、照明器具
最後に、フィラメントLED電球の魅力を最大限に楽しめる、おすすめの照明器具をご紹介します。
◇ ペンダントライト
まずはペンダントライトをお探しの方におすすめの、3種類の吊り下げ灯具をご紹介。
お好みの電球を取り付けるだけで雰囲気抜群のペンダントライトに早変わりです。
「gram eight」1灯シンプルソケット吊り下げ灯具
最初に紹介するのは、どこかレトロな趣を感じる、シンプルな吊り下げ灯具。
灯具のカラーは、アンティークなコーディネートにぴったりなブラス、シンプルなブラックの2種類から選べます。ツイストコードもちょっとしたアクセントに。専用のシェードを合わせてもお洒落で、セットでの販売もしています。口金サイズはE26。
「SWAN」1灯陶器ソケット吊り下げ灯具
こちらは、瀬戸物発祥の地で生み出された陶器を使用した吊り下げ灯具。シンプルなデザインでありながら、陶器特有の光沢やその上品な風合いには高級感を感じます。
コードの長さは60cmと120cmのツーサイズ。カラーはブラックとホワイトからお選びいただけます。口金サイズはE26。
「SWAN」1灯ヴィンテージ吊り下げ灯具
最後は、ステンレスと真鍮を組み合わせた、独特な存在感の漂う吊り下げ灯具。ソケットをバーナーで炙り、燻したような鈍い輝きによってヴィンテージ感溢れる仕上がりになっています。
経年により風合いが変化する真鍮は、使っているうちにヴィンテージ感を増していくのも、楽しめるポイントです。ツイストコードは灯具に合わせた深みのあるブラウンを採用。口金サイズはE17とE26から選べるので、さまざまなシーンでお使いいただけます。
◇ スタンドライト
ワークデスクやディスプレイなどで楽しみたい方には、真鍮の味わい深さ溢れるテーブルランプをご紹介。
「Lumitique」 テーブルランプ アストル
こちらは、ヨーロッパで1930年代から40年代にかけて製造されていた製品をモチーフとしたテーブルランプ。アンティークショップで出会えそうな佇まいに心惹かれます。
シンプルで洗練されたディティールと、 高さ42cmというすっきりとしたサイズ感で、テーブルやデスクの照明としてはもちろん、スポット間接照明、ベッドサイトの照明にもおすすめ。
美しい曲線を描くアームがお気に入りの電球を引き立てます。口金サイズはE26。
おわりに
さて今回は、フィラメントLED電球の魅力を語ることにはじまり、そもそもLED電球をどう選んだらいいのか、そしてフィラメントLED電球をよりお楽しみいただける照明器具までをご紹介してきました。
なかなかのボリュームになってしまいましたが、これからフィラメントLED電球を選んでいただく際の参考にしていただければ嬉しいです。
友安製作所のオンラインショップ「アカリラボ(照明・ライト専門店)」では、今回ご紹介した他にも、さまざまな電球や照明器具をご用意しております。ぜひお好みに合わせた照明を探してみてくださいね。
Cyanもお気に入りの間接照明がお部屋の安らぎポイントになっていることを日々実感しています。フィラメントLED電球電球も、これから自宅にお迎えしてみようと思います!
みなさまの暮らしにも、お気に入りのライトの灯りにほっこりできる時間が少しでも多くありますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました!