2026年のインテリアは、これまで以上に“心地よさ”と“素材そのものの魅力”が注目されています。
そこで支持を集めているのが、「ウォームラグジュアリー」 と 「ラスティックモダン」 という2つのスタイル。
どちらもトレンド性はありつつ、派手すぎず日常になじむのが魅力です。また、色づかい、素材の選び方、照明の使い方を少し変えるだけで、自宅の雰囲気がぐっと洗練されるのもポイント。
この記事は、この2つのスタイルの違いや魅力をできるだけ分かりやすく紹介しつつ、初心者でも取り入れやすいスモールステップの実践ガイド。さらに 簡単に取り入れられて、このスタイルにぴったりな友安製作所のアイテムもピックアップしてご紹介します。
目次
ウォームラグジュアリーとは?

「ウォームラグジュアリー」は、その名の通り “あたたかさ × 上質感” を組み合わせたインテリアスタイルです。
ここ数年、ホテルライクな空間が人気ですが、2026年は“冷たすぎない、ほどよいぬくもり”が求められ、より身近なラグジュアリースタイルへと進化しています。
最大の特徴は、柔らかい色味と上質素材のバランスの良さ。
ベージュ、トープ、キャメルなどのウォームカラーをベースにしながら、真鍮、ベロア、大理石といった高級感のある素材をアクセントとして取り入れます。
空間を見渡したときに、派手さはないけど大人っぽい雰囲気が出るのが魅力です。
また、家具に丸みのあるフォルムを選んだり、間接照明でやわらかく光を重ねたりすることで、よりしっとり落ち着いた空間に。
「ホテルのラウンジを思わせる居心地のよさ」と言えば伝わるでしょうか?
ラスティックモダンとは?

「ラスティックモダン」は、素朴さ(Rustic)と現代性(Modern)を融合したスタイル。“自然素材の素朴なあたたかさ” × “都会的な洗練” を組み合わせたインテリアです。
無垢材や古材の持つ素朴な質感に、ブラックアイアンやコンクリートのモダンな要素を少しだけ足すことで、カフェのような落ち着く空間がつくれます。
特徴はなんといっても 素材の存在感。
木目のゆらぎ、石や漆喰のラフな表情、リネンの自然な風合い…。
つくり込まれすぎていない感じが、空間にほどよい余裕を生み、リラックス感を高めてくれます。
主体となるカラーは、アースカラー、テラコッタ、オフホワイト、マットな質感のニュートラルカラー。
✅自然素材のあたたかみが好き
✅カフェのようなこなれ感を出したい
✅暮らしに植物を取り入れたい
✅シンプルだけど“無機質すぎる”のは避けたい
2つのスタイルを徹底比較!
ウォームラグジュアリーとラスティックモダン、2つのスタイルをわかりやすく比較表で解説していきます。インテリアを選ぶ参考にどうぞ♪
| ウォームラグジュアリー | ラスティックモダン | |
|---|---|---|
| 雰囲気・世界観 | 上品でしっとり。ホテル風の落ち着き | 素朴な温かみと都会的な洗練された空間 |
| ベースカラー | ベージュ、キャメル、トープ、ウォームグレー | ブラウン、グレージュ、ブラック、アースカラー |
| 素材 | ベロア、レザー、真鍮、大理石、ウール | 無垢材、古材、アイアン、石、リネン |
| デザインの特徴 | 曲線・丸みのあるフォルム、間接照明 | 直線・ラフな質感、木×アイアンの組み合わせ |
| 合うインテリア小物 | ゴールド系フレーム、ベロアクッション、香るキャンドル | 観葉植物、木製小物、アイアンフレーム、ファブリック |
| 空間の印象 | 大人の余裕、静かなリッチ感 | 自然体でこなれた、温度感のあるモダン |
比較のポイントまとめ
■ウォームラグジュアリー
→ 落ち着いたトーンの中に、上質素材を控えめに効かせる“大人のホテル風”。
■ラスティックモダン
→ 自然素材のあたたかさに、都会的なスッキリ感を混ぜた“こなれカフェ風”。
どちらも“落ち着く空間”を作りたい人に向いていますが、肌触りの良い素材を使い上品に整えたいならウォームラグジュアリー、洗練された空間で自然素材のあたたみを楽しみたいならラスティックモダンがぴったりです。
今日からできる!スモールステップ実践ガイド
「いきなり全部は無理…」という人でも、ここから始めれば簡単。
コストも手間もかけず、確実に部屋の印象を変えられるステップです。
STEP1:色をそろえる(最初の“一手”はこれでOK)
最も簡単で、効果が出るところ。
インテリアは「色のルール」を決めるだけで、一気に洗練された印象になります。
● やること
✅クッション、ポスター、花瓶など目につきやすい小物の色を 2〜3色に限定
✅カラーパレットをつくる感覚で、色の方向性を決める
✅迷ったら“ベース1色+アクセント1色+素材色”の3色が安定
● スタイル別のおすすめ配色
ウォームラグジュアリー: ベージュ/キャメル/ゴールド
ラスティックモダン: ブラウン/グレージュ/ブラック
● 効果
色が揃うことで、視界のノイズ(バラつき)が消え、すっきりと整った空間に見える。
STEP2:素材をひとつ追加する
● やること
上質感 or 素材感のどちらを強めたいかで、素材を1つだけ決める。
ウォームラグジュアリー: ベロア、真鍮、ガラス、マーブル
ラスティックモダン: 無垢材、古材、リネン、アイアン
● 具体例
✅クッション → ベロア素材に変える
✅小物 → 真鍮フックを取り入れる
✅ファブリック → リネンのカーテンに替える
● 効果
素材が入ると空間にインテリアスタイルの「方向性」が出る。
STEP3:照明の色だけ変えてみる

「部屋がオシャレに見えない…」という悩みの多くは、光の色と量が原因。
● やること
✅電球を 電球色(2700K前後) に統一
✅可能なら間接照明を1つプラス
✅眩しいスポットライトは“間引き”が有効
● 効果
・ウォームラグジュアリーはホテルっぽい雰囲気に近づく
・ラスティックモダンはカフェ風がグッと増す
・光が柔らかくなるだけで、家具や素材の質がよく見える
● ミニポイント
電球の色だけ変えても効果が出るので、最短5分でトライできる。
STEP4:植物 or アートを一点投入
何を置けばオシャレに見えるの?と迷う人におすすめのステップ。
● やること
✅観葉植物 か アート のどちらか1つを必ず入れる
✅“大きめサイズ”を1点置くと劇的に効果が出る
✅壁に余白があるならアート、床に余白があるなら植物が適任
● スタイル別の選び方
ラスティックモダン → 観葉植物が最強
木とアイアンの無骨さに、グリーンが柔らかさをプラス。
フェイクグリーンなら手間もナシ。
ウォームラグジュアリー → アートが最強
ゴールド系フレームや抽象画が大人の雰囲気を底上げ。
● 効果
空間に「視線の集まるポイント(フォーカルポイント)」が生まれ、部屋の完成度がグッと上がる。
STEP5:壁紙を一面だけ変える(最強の一手!)

最小の労力で最大の変化が手に入る、究極のスモールチェンジ。
● やること
✅部屋の中で 最も目に入りやすい面=アクセントウォール を1面だけ貼り替える
✅サンプルで質感・色味をチェック
● スタイル別のおすすめ
ウォームラグジュアリー:トープ系、石目調、織り感のあるベージュ
ラスティックモダン:木目、コンクリート調、アースカラーの無地
● 効果
壁が変わると“空間の主役”が一気にシフトする。
家具を変えずにトレンドスタイルへスムーズに寄せられる。
5STEPのまとめ
この5ステップは、どれも「簡単・低予算・今日からできる」ものばかり。
全部を一気にやる必要はなく、どれか1つだけでも部屋は着実に変わります。
読み終わったその日から、すぐに取り入れられるトレンドアップデートです。
2つのスタイルに合うおすすめアイテム
ここでは、2つのスタイルに合わせて「取り入れやすい」「部屋が一気にセンスアップ」するアイテムをピックアップしています。
どれも実物サンプルや色味の確認ができるので、初心者でも失敗しにくいのがポイントです。
ウォームラグジュアリーに合うおすすめアイテム
① 真鍮アイテム
上品なゴールドの光沢が、ベージュ系の空間にしっとり馴染む定番アイテム「真鍮」。
ウォームラグジュアリーの必須アイテムと言っていいほど、イメージにぴったりのアイテムです。
さらに真鍮アイテムは小物も多く、取り入れやすいのも特徴。
気軽に取り入れて、ウォームラグジュアリーの空間の近付けましょう。
②ベージュ・トープ系の輸入壁紙

柔らかい色味の壁紙は、ウォームラグジュアリーの世界観に欠かせません。
マットな質感、くすみベージュ、ストーン調などがおすすめ。
柄物を取り入れたい場合は、アクセントウォールとして、部屋全体ではなく、一面だけ取り入れるとハードルも下がりますよ。
③ムードのあるガラスの照明

ホテルをイメージさせるムードのある照明も、ウォームラグジュアリーに近付ける重要なアイテム。
暖色系の間接照明や、ガラス×真鍮のテーブルライト、丸みのあるシェードなどのアイテムを取り入れてみて。光が増えると一気に“上質感”がアップするので、迷ったら照明からのアプローチが◎。
ラスティックモダンに合うおすすめアイテム
①アイアン × 木の組み合わせアイテム

ラスティックモダンの象徴といえる、鉄と木の組み合わせ。
ナチュラル一辺倒でもなく、無機質なモダンだけでもない。このミックスバランスが、空間に「こなれ感」を生む、ラスティックモダンの要となる要素です。
友安製作所のオリジナルブランド『by TOMOYASU S.S.』では、この鉄と木の組み合わせで、さまざまなアイテムをつくり上げています。

②自然素材のウォールパネル

自然素材は、ラスティックモダンのキーアイテム。
それをウォールパネルで取り入れたら、広い面積に一気に使うことができて部屋の雰囲気もガラリと変わります。
「一つのアイテムで、手軽にラスティックモダンの雰囲気に近付けたい」というときにおすすめです。
③ 観葉植物・天然素材の小物

観葉植物や天然素材の小物なら、手軽にラスティックモダンの要素を取り入れられます。
観葉植物の代わりにフェイクグリーンを使うと、さらに手軽さもアップ。
写真のような葉物と実をあしらったフェイクグリーンなら、大人っぽい落ち着いた雰囲気を演出できます。
まとめ
2026年のインテリアトレンドで注目される「ウォームラグジュアリー」と「ラスティックモダン」。
どちらのスタイルにも共通しているのは、派手さではなく「心地よさ」と「素材そのものの魅力」を大事にすることです。
ウォームラグジュアリーは、ベージュや真鍮の上品なニュアンスで“しっとり落ち着いた大人の空間”へ。
ラスティックモダンは、木やアイアンの素材感を生かして“自然体でこなれた暮らし”をつくり出します。
スタイルの違いはあっても、どちらも「無理のない範囲で、自分の好きな心地よさを育てていく」という共通点があります。
そしてその土台になるのは、部屋の“色・素材・光”といった小さな選択の積み重ね。
今日からできるスモールステップをひとつ取り入れるだけで、空間は確実に変わっていきます。
「全部を一度に変える必要はありません」
これはインテリアにおいて、とても大切な考え方。自分のペースで少しずつ整えていくことで、暮らしが自然と心地よく、そして豊かになっていきます。
2026年は、ぜひ、あなたらしい“心地よい住まい”を育てる一年にしていきませんか?
ウォームラグジュアリーでも、ラスティックモダンでも、まずはできるところから。
小さな一歩が、くらしを少しずつ変えていきます。





















✅生活感は控えめにしたい
✅落ち着くけど、ちょっと特別感もほしい
✅ホテル風が好きだけど、冷たい印象にはしたくない