DIYってそもそも何でしょう?聞いた事はあるけど、よく分からないという方も実は多いのでは?
新しく始めることは分からないことだらけで不安がありますよね。
そこで今回は入門編として「DIYの歴史」「楽しみ方」「工具」にスポットを当ててご紹介したいと思います。
まずは始める一歩が肝心です!DIYの世界へその足を運んでみませんか?
自分でやってみる!それがDIY
DIYとは「Do It Yourself」を略したもの。「自分でやってみる」という、意味をもっています。専門業者に依頼するのではなくて、自ら必要なものを準備して何かを作り上げることを指しています。
DIYと聞くと『日曜大工』という言葉を思い浮かべる方もいるかもしれません。
この2つの言葉はほとんど同じような意味を成していますが、少し違います。
日曜大工は棚やテーブルの製作や壁の塗装など、大工作業に近いものを指しますが、DIYはより幅広くものづくりを意味しています。
例えば、バッグやアクセサリーなどの雑貨を作ったり、パソコンなどの電気製品の製作などもDIYと呼ぶので、大工作業や木工品とは限りません。
誕生したのはイギリスのロンドンで
DIYという概念が誕生したのはイギリスの首都であるロンドン。
第二次世界大戦の時、ナチス・ドイツから空襲を受けたことで多大な被害を受けたのを機に、「壊れた街は自らの手で復興させよう」という考え方が誕生し、これは国民運動へと発展。
そのときのスローガンが「Do It Yourself」だったのです。この活動は最終的にイギリス全土へと広がりのちアメリカへも浸透しました。
アメリカでの広がり方は?
アメリカにおいては、元々、戦争の被害が薄かったことが理由となり、DIYは週末を過ごす趣味の一環へと変化しました。
それに伴い必要な商品、道具を購入できるようにとホームセンターが業態として誕生しました。
これにより、需要は満たされていったのです。
日本でのDIYは?
日本においてはそもそも、農村や漁村では生活に必要な用具や道具などを手作りしたり、修理する習慣がありました。
高度経済成長期に伴い、金物店で道具を買い、日曜日に日曜大工を行う人もたくさんいました。
DIYの考え方、ホームセンターが上陸したのは1970年ごろです。
日曜大工とは、大工ではない人が休日を使って、簡単な木工作業を行うことを指しています。
DIYは自主作業全般を指す言葉のため、木工だけを行う日曜大工とイコールでつながるわけではありません。
自由に作る!DIYには楽しみがいっぱい
初心者でも身近なモノのDIYから始めて少しずつ幅を広げていけば、お部屋全体をDIYでコーディネートすることも夢ではありません。
自分好みの空間を少しずつ作っていく過程や、完成したときの満足感はひとしおです。
そんなことを考えるとなんだかワクワクしてきませんか?
一見するとDIYは「労力がかかって大変そう」と感じるかも知れません。
しかし、DIYをすることで得られるものはたくさんあるのです!
好みに合わせて自由に作れる!
インテリアショップで商品を買い、その商品を部屋の中に置いた様子をイメージしているととてもワクワクしてきますよね。
しかし、「実際に部屋に置いてみるとちょっと不便だった・・・」なんてことはありませんか?
せっかく買った商品なのに、不便だと感じてしまうのはもったいないこと。
できるだけ自分の生活に合ったアイテムを使いたいですよね。
DIYをすれば、自分の生活にフィットするモノを作ることができます!
DIYは素材や模様やサイズもすべて自由。
自分のお部屋やライフスタイル、好みに合わせてお気に入りの一点を作りましょう!
DIYは作ること自体に楽しみがある!
そしてDIYには、作ることそれ自体に楽しみがあります。
確かに既製品を買うよりも、圧倒的に時間はかかりますが、「何を作るか」「どのように作るか」といったことをすべて自分で決めることができます。
思い通りに作れないこともあるかも知れませんが、だんだんと自分の作りたいモノが出来上がっていく楽しみは、実際にDIYをしてみないと感じることのできない魅力です。
DIYには何が必要なの?
それでは早速ものづくりを始めてみましょう!といいたいところですが、作りたいモノによって、必要となる工具は変わってくるうえ、同じ名前でも種類と用途が異なります。
まずは基本的な工具について、「切る」「磨く」などの作業に合わせてご紹介します。
■削る・切る・磨く
ニッパ プラスチックや鉄線、銅線を切るとき使う工具。ニッパの種類によって繊細なもの向け、固いもの向けなどがあります。
のこぎり 木材を切るときは必須の工具。木の繊維の向きに沿って切る場合と、繊維に対して垂直に切る場合では使用する刃の種類が異なります。
鉋(かんな) 木材の表面を削り、凹凸をなくすために使われます。種類によって、曲面を作ることもできます。
紙やすり 紙の表面に研磨剤を塗った工具。サンドペーパーとも呼ばれます。「番手」と呼ばれる、「#」をつけた数字によって目の粗さが異なるので注意。数字が小さいほど目が粗くなり、大きれば細かくなります。番手の小さいものから使い始め、だんだんと番手を大きくしながら、木材や金属などの表面を滑らかにします。
■組み立てる
ドライバー ねじの取り付けや取り外しに使われる工具。プラスドライバーやマイナスドライバー、精密ドライバーといった種類があります。
スパナ 六角ボルトやナットの取り付け・取り外しに使われます。先端の開放部分の大きさは数十種類あり、小さいものは5.5mmから、大きいものは80mmまであります。
レンチ こちらも六角ボルト・ナットの取り付け・取り外しに使われます。スパナは先端部分が開放されており、レンチはそれ以外のものを指します。
■塗る
オイルステイン 木材に使用する塗装剤。刷毛などで塗り木材に染み込ませることで、ツヤが出て、滑らかな表面になります。
水性・油性ペイント 塗料を水または油で薄めたものを指します。水性ペイントは臭いが少ないので内装向きである一方、油性ペイントは水に強くツヤがあるため外装向きです。
このように、DIYには作るモノや用途によってさまざまな工具があります。初めのうちは使い分けが難しいかも知れませんが、少しずつ慣れていきましょう!
DIYでライフスタイルをデザインしよう!
DIYは作りたいモノから素材、デザインまですべて自分で決めることができます。そしてそれは、自分のライフスタイルを自分自身で作り上げることにもつながっていきます。
自分の好きなものばかりに囲まれた生活は想像してみると、とてもワクワクしてきますよね!
どんなに小さなDIYでも「楽しい!」と思えれば、あとはあなたのアイディア次第。お部屋全体を自分でコーディネートする日も近いかも知れません!
まずは身近なDIYから、第一歩を踏み出してみませんか?