ドライバーでネジを回したときに、ネジ穴が潰れてしまい、回らなくなってしまったという経験はありませんか?
ネジがバカになった、なめてしまった、とも言いますね。
実はコレ、DIYあるあるです!
頭がナベネジだと対象物から飛び出しているので、通常のペンチで力を加えて回し外すことはできるかもしれません。しかし、思った以上に握力が必要ですし、結果的に楽に取り外せるわけではありませんね。
外せないからと言って無理に回したり叩いたりしているうちに、せっかくのDIYの作品に傷がついてしまうなんて事も…。
そこで今回は、 穴が潰れて回せなくなってしまったネジも、簡単に取り外すことができるペンチ 「ネジザウルス」についてご紹介したいと思います。
ネジザウルスとは?
ネジザウルスとは、ネジ穴が潰れてしまったビスなどをつかんで回し、取り外すことが可能なペンチです。
従来のペンチは先端に横溝しかないためネジの頭をつかむことができず、カラ回りしてしまいます。
しかし、ネジザウルスは先端の内側に設けられた縦溝が特徴で、ネジの頭をしっかり掴むことができます。さらに、溝角度の最適化により高い摩擦力が得られ、滑らず確実に回すことができます。
この工具は数々の賞を受賞しており、2009年にはグッドデザイン賞、DIY協会会長賞のほか、2011年には全国発明表彰「日本商工会議所会頭発明賞」2012年には文部科学大臣表彰、知財功労賞「特許庁長官賞」などに輝いています 。
「ウルスくん」というネジをくわえた可愛いイメージキャラクターも。製品のPRを積極的に展開しています。
DIY初心者におすすめの2本
今回は、ネジザウルスのメーカーである株式会社エンジニアの営業部・営業推進課の赤木さんに、DIY初心者さんや、一般消費者が持っていると便利なおすすめのネジザウルスを2本教えてもらいました。
ネジザウルスGT PZ-58
この工具は、穴が潰れた(なめた)ネジや錆びたネジのほか、頭が低いトラスネジ、特殊ネジ、固着したネジに対応しています。外せるネジの目安は、頭径φ3~9.5㎜です。
これまでのシリーズに比べ、トラスネジに食いつく鋭い歯、電線も切断できる強靭なアゴ、バネを搭載したので連続的に作業ができる、という点が進化しました。
赤木さんは「スリムな形状のため女性に人気です。また、ヒット商品の1つです。一般のお客様では、コレ1本お持ちいただくと、何かと万能にこなしてくれますよ」と、特徴を話してくれました。
ネジザウルスRX PZ―59
回す、つかむ、切るの三拍子そろったペンチです。そして、薄板をしっかりつかむことができる新機能「ギア歯」を搭載しています。
従来のペンチでは、先端部分が接触して、切断部に隙間ができてしまいます。あるいはその逆の現象がおきてしまい、つかむことができませんでした。このネジザウルスRXの先端は、通常の山と山が合わさるところを山と谷が合う構造のため、薄板をしっかりつかむことを可能にしました。
「男性にはRXが人気ですね。理由は、大きいネジにも対応しており、自動車やバイクの整備におすすめです」(赤木さん)と重量感があり、よりパワフルなネジザウルスを男性客は好むとのことです。
まとめ
いかがでしたか?
今回ご紹介した以外にも、錆びたネジ、固着したネジ、特殊なネジ、などいろんなネジを外すことができるネジザウルスもあります。
DIYのなかで起こる様々なネジトラブルに備え、持っておくと便利なお守りアイテムになりそうですね。
取材協力
ネジザウルスを手掛ける、作業工具メーカーの株式会社エンジニアでは、名物社長が動画で製品解説したり、そのほかユニークな映像もアップしています。
【社名】株式会社エンジニア
【住所】〒537-0011 大阪府大阪市東成区東今里2-8-9
【サイト】公式ホームページはこちら