中古マンションを自分好みにDIY~①壁紙の塗装DIY編~ 

こんにちは。友安製作所のライターJackyです。
この夏、築40年以上の中古マンションに転居し、新しい生活が始まりました。
DIYが可能な物件ということで、「せっかくなら、DIYで“自分好み”の空間をつくりたい」。
そう考えて、友安製作所のDIY好きメンバーに協力してもらいながら、自宅のDIYをスタートすることに。
まだまだDIY初心者の私ですが、この機会を活かして、本当に役立つDIYのポイントをマスターし、このトモヤスタイムズから発信していきたいと思います。

中古マンションのDIY計画

Jackyの新居である中古マンションは、築40年以上でありながら、中身(特に水回り)はきれいにリフォームされている物件。
ただ、いわゆる「よくある一般的なマンション」といった造りで、レトロ好きな私としては物足りないインテリアになってしまいそうです。
そこで考えたのが下記のDIY計画。友安製作所の製品を使って、少しずつ自分好みの空間に作り変えていきます!

★DIY第1弾:壁紙を塗装してガラリとイメージチェンジ!
★DIY第2弾:輸入壁紙でヴィンテージな雰囲気に。
★DIY第3弾:カウンターにウッドパネルを貼って個性的に。
★DIY第4弾:キッチンをもっとオシャレに使い勝手良く!

壁紙を塗装してイメージチェンジ

第一段階は、「壁紙の塗装DIY」
部屋の印象を変えるのに、手っ取り早いのが面積の大きな「壁」や「床」に変化を付けること。
今回、床板にはあまり不満はなかったので、壁の色変えてアクセントを付けることにしました。
塗装DIYをするのは、LDKになる上の写真の2面の壁と、子ども部屋の合計3面。

そして、壁の印象を変えるのに使ったのは、『壁紙に塗れるペンキ ウォールペイント・マットウォール』です。
この塗料に決めた理由は、コチラ↓

「マットウォールに決めた理由」

★壁紙の上に塗ることができるので、簡単に部屋の印象を変えることができる。
塗料といっても、よくあるペンキの匂いはほとんどないので安心して屋内で使える。
★39種類のカラー
があって、自分好みの色が選べる。

塗装には、塗料だけでなくいろいろな施工道具が必要ですが、一つずつ用意するのも正直面倒だし、お金もかかります。
なので初心者でも塗装を手軽に始められる『ウォールペイント初心者道具セット』を使うことにしました。

色や質感はサンプルで確認

色もかなり迷ったのですが、実際に塗料が塗ってある壁紙のサンプルをもらえたので、現地で比べながら色選びできたのが良かったですね。
やっぱり、どうしてもネットの画像と実際に壁紙に塗った感じって変わってきますから。


今回使用したもの

●塗料:ウォールペイント・マットウォール 各2kg
・マスタード
・モスグリーン
・グリーンアップル

●施工道具:ウォールペイント初心者道具セット
・水性用メジ刷毛
・ローラー(ローラーとフレーム)
 ※セットには一つしか入っていませんが、複数人で作業する場合は人数分あるとスムーズ。
・マスキングテープ
 ※セットのものよりも太めのテープを用意すると、よりスムーズ。
・メモリ付き透明フィルム(養生シート)
・ローラーバケツ(バケツネット付き)
・ビニール手袋

●その他の道具
・カッター
 ※ケチらずよく切れるものを選ぶと、あとあと楽ちんです。
・ドライバー
・塗料を混ぜるもの(今回は割りばしを使用)
・ローラーの幅が収まる容器
 ※バケツが足りない時に使います。

①下準備:マステとフィルムで養生

まずは何事にも大切な下準備から。
壁をきれいに拭いて、ほこりや汚れを取り除きます。
その後、塗料を付けたくない部分にマスキングテープを貼っていきます。写真では、24mmのマスキングテープを使っていますが、もっと太目がおすすめ。
今回は、この24mmを2周貼って幅を出しました。
また、床に塗料が着かないように、透明フィルムで養生していきます。

【マスキングテープのおすすめの太さ】

塗料を塗る際に使うマスキングテープのおすすめの太さは、使うローラーの直径より大きいサイズ。例えば、直角に交わる壁をローラーで端っこまで塗っても、マスキングテープが直径より大きければ、塗料がはみ出しにくくなります。

マスキングテープを1周貼りを終えたところ。

【壁紙に凹凸がある場合:コーキングをプラス】

柄などで壁紙の凸凹が激しい場合、マスキングテープだけでは塗料の侵入を防ぐことができなくなります。そんな時は、「コーキング剤」をマスキングテープと壁の境界線に塗っていき、ヘラなどで馴染ませていくと隙間が埋まります

②下準備:スイッチやコンセント等のカバーを外す

ちょっと面倒かもしれませんが、スイッチやコンセントのカバーも取り外しておくと、塗料が付着して汚れることがありません。
まずは表面のカバーを取り外し、ドライバーで内部のブラケット枠のネジを上下とも取り外します。
表面のカバーを取り外すには、カバーの上か下に小さな溝があるので、そこにマイナスドライバーやヘラなど引っ掛けるだけ。
ブラケット枠まで取り外したら、マスキングテープで養生していきます。

【「ネジがなくなった!?」トラブルの対処法】
ブラケット枠のネジを取り外すと、壁を塗り終えたときに、「あれ?ネジがないッ!」なんてトラブルも。取り外したネジは、ブラケット枠やカバーと一緒にマスキングテープで近くの壁に貼り付けておくのがオススメ。どこのスイッチやコンセントかもわかるし、ネジがなくなって慌てることもありません。

③塗料の準備

塗料を塗る前に大事なのが、「よく混ぜる」こと。
ふたを開けると色がマーブル状に分離していることがあるので、棒状のもので色が落ち着くまでよく混ぜます。

【塗料を混ぜる時の注意】

ついついやってしまうのが(私もやってしまいました…)、刷毛でそのまま混ぜてしまうこと。
ぐるぐるかき混ぜていると、刷毛の持ち手の木製部分まで塗料が着いてしまったり、毛の部分が傷んでしまったりといいことはありません。
使い捨てできるような棒状の物、例えば家にある割りばしなど使って混ぜるとOK。

【塗料を注ぐときのワンポイント】

塗料は元の容器からバケツや他の容器に移して使いますが、その際は写真のように養生テープをV字に貼って、注ぎ口を作ると便利。
周りにこぼれにくく、入れる量の調整もしやすいですよ。

【水で希釈するときのワンポイント】

特大ペ●ングの容器が使えます!

容器に移したら、水を0~5%加えて混ぜます。
この「0~5%」が、ちょっとわかりにくい…。少しずつ加えてみて、伸びにくい、塗りにくいようなら水をまた少し増やすという方法を取りました。
基本的にウォールペイント・マットウォールはとても伸びが良い塗料。水を加えても色の濃淡が変わるわけではないので、調整しやすかったですよ。

【特大ペ●ングの容器がピッタリ!】
塗料を入れる容器は初心者セットにも付いているバケツでもいいのですが、何人かで同時に使いたい場合、他の色を入れたい場合など、他の容器にも分けて使うと便利ですよね。
そんな時はローラーの幅が入る平べったいトレー状の容器を用意しましょう。
私たちがたまたま見つけたのが、「特大ペ●ング」の容器(写真上)。ローラーの幅ともフィットして、軽い上に使い捨てできる!もちろん中身も食べられるから一石二鳥な発見でした!
ペ●ング好きの方は、DIYの際に、ぜひ容器を再利用してみてください。

⑤塗料を塗る:1度塗り目

塗料の準備ができたら、どんどんローラーで塗っていきます。
最初はおっかなびっくりでしたが、マスキングテープの幅を広めに設定しておけば、ローラーで端まで塗っても接する壁に塗料が着きにくいので思い切って塗ることができました。
といっても、あまりに思い切り過ぎるとはみ出してしまうので注意!

【塗料がはみ出してしまったら…】

注意していても、やっぱりマスキングテープや養生から塗料がはみ出してしまうことも。
そんな時も、水性塗料なので、すぐに水で濡らした布やキッチンペーパーなどで拭くと、ある程度拭き取ることができます。
乾くと取れなくなってしまうので、早めの対処が肝心です。

⑥塗料を塗る:2度塗り以上がオススメ

一度塗りでは、なかなかムラをなくすことはできませんし、ところどころ塗り残して白くなっている箇所がありました。
やっぱり2度塗り以上がキレイに仕上がるようです。
1度塗り→しばらく乾かす→ムラになっている箇所や塗り残しをチェック→2度塗り
という流れがオススメです。
2度塗り目ではチェックしたところを特に注意しながら仕上げていきます。

【塗料が乗りにくい場合の対処法】

【壁紙の種類によって塗料が乗りにくい場合の対処法】
今回、私たちが塗った壁紙は一般的なホワイト系でしたが、凸凹が激しいタイプのものでした。その上、防汚機能も付いていたようで、塗料が乗りにくいタイプ…。
そんな時の対処法はコチラ。

①シャバシャバかな?と思うくらいの、ちょっと多めの水で希釈する。
②ローラーをゆっくり強めの力で転がしていくと、じんわり塗料が凸凹の凹部分に入っていくのがわかります。

細かいところは刷毛で丁寧に

⑦マスキングテープを剥がす

塗料が完全に乾く前に、マスキングテープや透明フィルムを剥がしていきます。
マステを引っ張って、ビーっとキレイに剝がれていくと、なかなかの気持ち良さです!

しかし、丁寧に養生したつもりでも、やっぱり塗料が付着していることが。
床と壁の境目にある巾木(はばき)などに付いた塗料は、濡らした布などで拭けば、ある程度落とすことができます。
発見が遅れて固まってしまった塗料は、ヘラなどでカリカリと削り、その後を濡らした布で拭き取るとキレイになりました。
※付着した部分の素材によっても、拭き取りやすさは変わるので注意。

⑧壁紙の塗装DIYが完成!

子ども部屋はカラーはグリーンアップル

大人2人で作業して、途中休憩を挟みながら約8時間…。
子ども部屋のグリーンアップルは完成! LDKのマスタードは、冷蔵庫を置く関係で右下以外は2度塗りまで完成。同じくLDKのモスグリーンは、一度塗りまで終わり、次の日に仕上げることにしました。

次の日に仕上げたモスグリーンの壁がコチラ。
最後の面というだけあって塗装にもだいぶ慣れ、上の一度塗りの写真と比べてもほとんどムラなくキレイに仕上がりました。
よくある白い壁の時とは違って、個性的な空間に近付けたでしょうか?

初めての壁紙塗装の反省点

今回少し時間がかかってしまったのは、壁紙が思った以上に塗料が乗りにくかったことと、Jackyが用意した養生用のマスキングテープが思った以上に細かったことが原因。
「塗装のマスキングテープは太いものに限る!」という教訓を得たDIYでした。

また、今回ご紹介したちょっとしたポイントや、施工道具の代用として使えるグッズなど、実際にDIYしてみないとわからない発見もたくさん。
この記事が、私と同じようなDIY初心者の皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
次のDIYは、「DIY第2弾:輸入壁紙ヴィンテージな雰囲気に」。
2023年に発売された新作の輸入壁紙を使って、ちょっと懐かしいようなヴィンテージな雰囲気づくりに挑戦する予定です。