「つくり手の想いをつなぐ、オーガニックカフェ」として、2025年6月、友安製作所・本社横にオープンした『Factory Cafe CO-BA by TOMOYASU SEISAKUSYO』。
八尾市を中心とした農家さんやつくり手とつながって提供する“カラダがよろこぶ”料理と、友安製作所のものづくりを体感してもらうために生まれたカフェです。
今回の記事では、その「CO-BA(コーバ)」に込めた想いや、友安製作所のものづくりを詰め込んだCO-BAの空間をご紹介していきます。
目次
「友安製作所のものづくり」が始まる場所で

これまで、浅草橋、阿倍野、博多の3店舗のカフェをオープンしてきた友安製作所。
カフェという誰にでも足を運んでもらいやすい空間で、私たちの商品を実際に目で見て、手に取って、体感してもらいたい。そんな想いで、友安製作所の商品をふんだんに使った空間をつくり上げ、運営してきました。
メディアにも多く取り上げられ、たくさんのお客様に足を運んでいただいている3つの店舗。
ですが、実際に私たちがものづくりをしているのは、本社のある、ここ八尾の街です。もっと私たちのものづくりを知ってもらうには、やはりここに足を運んでもらうことが必要なのでは?
そう考えたのが、Factory Cafe CO-BAのスタートでした。
CO-BA独自のコンセプト
オリジナル製品を中心に、ものづくりの空気を感じる場所

友安製作所が運営するカフェは、どの店舗も共通して、「美味しいものを楽しみながら、DIYやインテリア商材を手に取り、さらに購入できる」というテーマのもと、あらゆる場所に友安製作所の製品を使った内装にチャレンジしています。
その中で新しくオープンしたCO-BAは、友安製作所のものづくりを、より感じてもらうために、自社製作したオリジナル製品を中心に使用し、リノベーションを手掛けたのも友安製作所工務店。さらに、隣接する工場には、それらを実際に手掛けた職人たちが働いているという環境が特徴です。
言い換えれば、「製品が生まれる場所」と、その製品が「リアルなインテリアの一部になる場所」が隣接しているということ。
ものづくりの会社がつくるカフェだからできることです。
工場と隣接しているため、例えばカフェのテーブルに使われているアイアンの脚も、「もうちょっとサイズを変更してほしい」といった要望をつくり手と相談することも可能です。気になった製品があれば、気軽にスタッフにお声がけください。
もっと友安製作所の可能性を広げたい
他の3店舗をご存じのお客様なら、CO-BAは「他の3店舗とテイストや雰囲気が違う」と感じてもらえるのではないでしょうか?
もちろん、同じ友安製作所が手掛けた空間ですから、他の店舗と同じテイストでつくることもできました。
それをあえて大きく変えた理由は、一人ひとりのカラーを大切にする友安製作所の想いを店舗にも反映させ、自社のカフェの中にもそれぞれのカラーを持たせたかったから。そして、幅広いインテリアを提案する「友安製作所の可能性」を、もっと知ってもらいたかったから。
CO-BAに足を運んでいただいた後には、ぜひ他の店舗も利用してみてください。それぞれの食とインテリアの違いも楽しんでもらえると思いますよ。
“カラダがよろこぶ” オーガニックカフェ
社員に、美味しくて身体に良く、温かい食事を食べてもらいたい━━
CO-BAの食のコンセプトである“カラダがよろこぶ”カフェは、友安製作所の社長(Boss)が、社員に健康的な社食を提供したいという想いから生まれたコンセプトです。
社食ではなく、カフェという形で実現したのは、地域の皆さんにもそういった身体に良い食事を楽しんでもらいたいから。
そこでCO-BAでは、ここ八尾をはじめとした全国から無添加・オーガニックの食材、さらに発酵食材を集め、見た目にもカラダにも喜んでもらえる料理として提供しています。
つくり手の想いをつなぐ「CO-BA」=工場・交場

「CO-BA(コーバ)」の名前の由来は、工場の隣に位置し、ものづくりを身近に感じられるという意味の「工場(こうば)」。
さらにもう一つ、人と人が「交わる場=交場(こうば)」としての意味も持っているんです。それは、カフェに足を運んでくれるお客様同士はもちろん、CO-BAで扱う食材を提供してくれる農家さんやつくり手の皆さんとも交わる場。
CO-BAがネットワークの結節点となり、より多くの皆さんに、身体に良い食材を追求している農家さんやつくり手の想いをつないでいきたいと考えています。
ここにしかない空間、CO-BA
CO-BAがある八尾市・JR久宝寺駅周辺は、天王寺からたった一駅という便利な場所にもかかわらず、まだまだカフェ文化としては発展途上の地域。だからこそ私たちは、できる限り「八尾にまだないもの」をつくりたいと考えました。
店内は、友安製作所のアイテムをたっぷり使いながら、八尾の皆さんにも、それ以外の皆さんにも“CO-BAならでは”と感じてもらえるような空間に仕上げています。ここでは、そんな空間の魅力をほんの一部ですが、ご紹介していきます。
都会的なシンボルテーブル

店内に入って最も目立つ場所、それは1階の中心にあるシンボルテーブル。
ゼブラウッドの一枚板を使ったカウンターテーブルで、オフィス街にあるような都会的なカウンターをイメージしました。お2人以上のご利用はもちろんのこと、八尾にはまだ少ない、「気軽にカフェワークができるスペース」として、ぜひ、お一人様のリモートワークにも使っていただきたいですね。
※2階のカウンターにはコンセントも付いていますので、用途に合わせて1階と2階を使い分けることもできます。
こういった一枚板のテーブルは、友安製作所の得意分野の一つ。
自社の木工職人が、オーダーメイドで一枚一枚丁寧に仕上げ、さらにこちらも自社職人がつくり上げたアイアンと組み合わせています。
CO-BAの店内には、下記の写真のように素材も形も色も違う一枚板を複数展示しています。そのまま購入いただくことも、オーダーメイドのご相談もお受けできますよ。
ユニークなカーテン生地のソファ

1階奥のソファ席は、グループのお客様に人気のスペース。
このソファに使われている生地は、実を言うと友安製作所で取り扱っているカーテン生地。フィンセント・ファン・ゴッホの「アーモンドブロッサム」をリピートパターンに落とし込んだデザインや、チベタンタイガーの柄をあしらった生地でオリジナルのソファをつくりました。
さらに、ソファの土台となるアイアン部分や木の部分も、もちろん友安製作所でつくったオリジナル。こんなふうにユニークなカーテン生地を使ったソファやチェアも、友安製作所の得意分野です。
インテリアのヒントになる製品を多数展示

店内をぐるりと見回してみると、さまざまなところに友安製作所の製品が。
壁側のベンチソファーの上には、友安製作所オリジナルのアイアン家具ブランド「TEKKI CRAFT」のチェアも展示しています。
そして、このチェアを展示している棚など、店内の什器や建具もすべて友安製作所の職人がつくったもの。こういった技術は、友安製作所工務店のリノベーションでも活かされ、オフィスや工場、一般住宅のリノベーションでもオリジナル建具・家具を提供してます。
ロの字のテーブル脚など 個性的な壁掛け時計たち
2階へ上る階段横の壁には、友安製作所で扱う壁掛け時計が。北欧風からスタイリッシュなものまで、多種多様な時計も取り扱っています。
そのまま階段を上がると、今度はいろんな形状・カラーのアイアンのテーブル脚が。「テーブルや時計を一つ替えるだけでも、くらしに彩が生まれる」そんなインテリアのヒントを提供したくて、たくさんの製品を展示しています。波のような天井が印象的な2階スペース
波のような天井が印象的な2階スペース

天井の波のような形状のルーバーが印象的な2階スペース。壁側にフェイクグリーンと間接照明を多用して、1階とはまた違った雰囲気に仕上げています。テーブルや椅子も、1階とは違うものを製作していますので、ぜひ比べてみてください。
カウンター席は、ガラス張りの吹き抜けに面し、コンセント付きでカフェワークにも最適な席。そして、飲食スペースの周りには、手軽なDIYにおすすめのパーツ類を多数展示しています。引き出しの取っ手やノブ、タオルバーなど、皆さんのおうちを想像しながら眺めてくださいね。
右側奥のカウンター席もおすすめ 自社製作のアイアンプレートも
これからのこと:地域のつながりになる場所として
自社工場の隣に生まれたCO-BA、 将来的には職人たちの技を間近で体感してもらえる工場見学も計画しています。
そして、CO-BAにたくさんのお客様が足を運んでくれることで、八尾の農家さんやつくり手の皆さん、さらに地域の方々が元気になってくれる。そんな場所を目指していきたいと考えています。
この記事をご覧になった皆さんも、ぜひ「人・地域・ものづくり」がつながる場所・CO-BAに足を運んでみてください。皆さんがここで、新しい発見やワクワクに出会えることを願っています。