「FactorISM(ファクトリズム)2025」レポート|今年も開催!幅広い年代が参加するオープンファクトリーイベント

こんにちは!現在、友安製作所の内定者で、インターンをしているAzzです。
今回は、先日10月末に開催されたオープンファクトリーイベント「FactorISM(ファクトリズム)」についてお話したいと思います。

そもそもFactorISM(ファクトリズム)ってなに?

ひとことでいうと、関西のものづくり企業が参加するオープンファクトリーイベント。「オープンファクトリー」とは、ものづくりの現場を一般向けに公開し、その様子を見てもらったり、ものづくりを体験してもらったりする取り組みのことです。

昨今のものづくり業界、主に中小のものづくり企業では、後継者不足が問題になっています。そんな中、2020年に大阪八尾の後継ぎたちが中心となり立ち上げたのが このFactorISM。オープンファクトリーをとおして、ものづくりの仕事に光をあて、次世代に魅力を繋いでいくために、毎年秋に開催されます。今では、13の市町村から総勢92社の企業と地域が参加し、全国から注目されるイベントに成長しています。

コンセプトは「アトツギたちの文化祭」。友安製作所は参加歴が長く、初年度から今年で6回目。また、クリエイティブ監修や、事務局、副実行委員長なども担っています。全体を引っ張りながら、他の参加企業と一丸となって、お祭りのようにこのイベントを盛り上げています!

友安製作所ならではの「音」で溢れる空間

FactorISMは、ものづくりならではの”五感”「視覚・味覚・嗅覚・触覚・聴覚」を味わってもらうことを大切にしています。2025年の友安製作所のテーマは「聴覚」であり、ものづくりから生まれる「音」を感じてもらうことを意識しました。
友安製作所は鉄製のネジを扱う町工場から始まり、77年の時を経て、今はインテリアの製造・販売をはじめとするさまざまな事業を展開していますが、ものづくり技術は現在も引き継がれています。
鉄製フックをつくる機械の音、カーテンレールを切断する音、溶接する音、梱包の音、キーボードを叩く音、会話の声など、工場とオフィスが一体となっている友安製作所だからこそ生まれる様々な音で毎日溢れています。

世界にひとつのハンガーづくり体験

今年は「木工×鉄の溶接でハンガーづくり」を参加者の方に体験してもらいました。
友安製作所にはさまざまな分野のエキスパートがいます。鉄を曲げたり切り抜いたり溶接したりする鉄工所、木のものづくりをする木工所、ひとつひとつ丁寧にお客様の元へ届ける準備をする物流、カーテン生地や襖張り紙を印刷したり、レーザーで刻印をするプリント部屋など、工場をぐるっと周りながらワークショップの体験をしていただきました。

まずは鉄工所で、溶接体験。服をかける木製のバーを通すためのパーツとフックを溶接でくっつけます。かなりの火花が飛び散るため、見た目は少しワイルド。なかには「怖いからやだ」という小さなお子様も数人いらっしゃいました。しかしその後、他の参加者さんが体験しているのを見て、勇気を出して取り組んでくれました。終わったあとはホッとした表情で「意外と大丈夫だった」と言っていました。大人の方は、担当スタッフのお話を関心しながら聞いており、「こんな体験初めて」とみなさん笑顔で取り組まれていました。

次にプリント部屋に移動し、木材にレーザーで刻印していきます。ボタン一つで、はっきりした文字がどんどん浮かび上がってくる様子に、みなさん驚いていました。私も近くで初めて見て、光が自動で文字を書いている技術に感嘆しました。
最後に木工所で仕上げ。刻印した木の角をやすりで滑らかにし、ワックスで磨きます。そして鉄工所で溶接したフックをネジでくっつけます。

これで世界にひとつだけの手づくりハンガーの出来上がりです!「色をつけたい」というお子様もいらっしゃり、お子様ならではのクリエイティブ精神を感じました。ハンガーといっても、洋服をかけるだけではなく、アクセサリーをつるすなど、アレンジ次第で用途はさまざまです。参加者の皆さんにとって今回つくったハンガーが、特別なものの一つとなれば嬉しいです。

オープンファクトリーをとおして

今回、私は友安製作所の会社案内を一日させていただきました。
来場者の方に、ワークショップを体験していただきながら会社の歴史やノウハウを伝える重要な役目!しかも私はまだ入社していないインターン生!本当にそんな大切な役目が務まるのか不安でした。でもそこが友安製作所らしく、「とにかく何でもやってみよう精神」を肌で感じました。

当日までに先輩方と共に練習し、私自身も改めて友安製作所のことを深く知る機会となりました。掘れば掘るほど出てくる友安製作所の魅力…「お客様にきちんと分かってもらいたい」と思うと、もっと不安になりました。

そして、いよいよ当日。当日参加のお客様もいらっしゃり、予定よりも多くの方にお越しいただきました。小さいお子様連れの方、ご夫婦の方、学生の方など、幅広い年代の方に参加していただきました。

私の目標はとにかく「生きるをあそぶ」という友安製作所のポリシーと、「世界中の人々に彩りを与える」という友安製作所のミッションを一番に感じていただくこと。初めは少し緊張しましたが、「すごい面白い会社やね」「どうやって入社したの?私も入りたい」など嬉しいお言葉をたくさんいただき、自分自身も楽しみながら進めることができました。

お子様から大人の方まで、「初めての体験!」とワクワクしながらワークショップを楽しんでいたり、工場では興味津々に質問をくださったり(かなり鋭いご質問もあり、先輩に都度助けてもらいました)、目を輝かせながらオフィスを見ている様子を見ると、すごく有意義なオープンファクトリーになったと感じています。また私自身も、ものづくりの魅力、そして友安製作所のおもしろさを改めて感じることができました。

来年のFactorISMもお楽しみに

普段はなかなか体験することがない工場見学。参加してくださるお客様皆さんが、何かを感じ、持ち帰ることができているのではないかと思います。
また参加企業のスタッフも、改めて自社のものづくりについて考える機会にもなっています。

次回もさらにパワーアップしたオープンファクトリーとなるよう、友安製作所は精進してまいります。
参加したことがある方も、ない方も、ぜひ来年のFactorISMにお越しください♪