Maison&Objet (メゾン・エ・オブジェ)2026トレンドレポート

Maison&Objet(メゾン・エ・オブジェ)は、年2回(1月・9月)パリで開催される世界最高峰のインテリア&デザイン見本市です。インテリア業界はもちろんのこと、ファッション業界も見逃せない見本市として、世界中からクリエーターやバイヤー、エディターといった業界関係者たちが集まります。
友安製作所では毎年1月に視察に訪れています。今回も初のヨーロッパ出張となったViviに、会場の熱気やトレンドを語ってもらいました。

この人に話を聞きました!

■ Vivi:マーケットデザイン部 企画課

商品企画を担当する新卒3年目。
今回初めてヨーロッパ視察に同行し、「ハイムテキスタイル2026」のトレンドレポートも発信しました。
新人ならではの視点からインテリアトレンドをキャッチします!

メゾン・エ・オブジェ2026(1月)のテーマ

今回のメゾン・エ・オブジェは、「Past Reveals Future」が大きなテーマ。過去の知恵やクラフトマンシップを再発見し、未来の創造に活かすという前向きなメッセージが込められているそうです。
写真は会場の入り口。まるで過去と未来をつなぐトンネルのように、会場まで近未来的な世界が続いていました。

2026年1月15日〜19日の開催期間に約7万人の来場者があり、出展社の約6割がフランス以外からの参加だったようです。私たちの実感としても、コロナ禍以前の賑わいだったように思われます。

Vivi

入口から没入感ある仕掛けが! 正直、目が回ってしまうような空間でしたが、メゾン・エ・オブジェの力の入れようが伝わってきました。

トレンドカラーはセミマットが復活

Benjamin Moore(ベンジャミンムーア)は、1883年にニューヨークのブルックリンで生まれた水性塗料。世界中で愛され、3600色のカラーバリエーションを誇るこの塗料ブランドからも、2026年のトレンドカラーが提案されていました。
メインのトレンドカラーは、墨色と深みのあるエスプレッソブラウンが混ざった上品な「Silhouette(シルエット / AF-655)」(写真右下)。単なるブラウンではなく、光の当たり方で黒に近くなる落ち着いたカラーです。また、主役の「Silhouette」を引き立てつつ、深みと繊細さのバランスをつくるカラーも7色提案されていました。

Vivi

目立っていたのは、これまでツヤ感のないマットなカラーが主流だったのに、少しツヤが出る「セミマット」なカラーが復活していたこと。日本でもこのセミマットが増えてくるかもしれませんね。

トレンドカラーのカーテン

手の込んだ装飾もトレンドに

ハイムテキスタイル2026と同じように、伝統的なクラフトマンシップとテクノロジーを融合したデザインがトレンドとなっていた今回のメゾン・エ・オブジェ。
シンプルなデザインに、写真上のようなフリンジの装飾が付いたものも目立ちました。
また、食器類では素焼きのような土っぽさのあるもの(写真下左)も多い印象。全体的に、素材の特徴を引き出したデザインや、テクスチャそのものを魅力的に使ったデザインが目を惹きました。

鳥居や格子など日本モチーフも多数

日本企業が出展する「Japanブース」とは別に、日本をイメージさせるようなモチーフのインテリアも多く展示されていました。
ジャパンディというよりも、いわゆる「海外の人から見た日本」「インバウンドのお土産」に使われるようなデザインも多数。その中でも、「鳥居」を想起させるようなアイテムが複数あり、実際の鳥居よりもカジュアルでポップなアイテムとして使われていました。

また、日本の伝統的な建具の一つ、「格子」や「障子」のようなつくりを取り入れた家具も。こちらは、シンプルでジャパンティの流れに沿ったような落ち着いたデザインが主流でした。

Vivi

日本モチーフのアイテムは、他にも「鯉のぼり」「富士山」といったものがありましたよ。日本人である私たちからすると、驚くようなものばかりでした。

アップサイクルの視点で素材を生かして

サステナビリティやエコであることは、もはや「当たり前」となったトレンド業界。それを前提に、いかにデザイン性高くつくり上げるかが追求されていました。
廃棄物からつくられたとは思えないほど洗練された家具、バイオ素材を用いたテキスタイルなど。

写真①は、廃棄物を使ったシルバーの装飾たち。未来的でインパクトの大きなブースでした。写真②は、線路の枕木を再利用した棚板。リサイクルというよりも「アップサイクル」の視点で、素材や材料を活かしたアイデアが目立ちました。

照明×フェイクグリーン

メゾン・エ・オブジェだけでなく、世界の見本市で目立っているのが、フェイクグリーンの存在です。ディスプレイに使われているのはもちろんですが、その使われ方の特徴として、間接照明が効果的に使われているのが印象的でした。
間接照明によってコントラストが生まれ、遠目からは本物と見間違うほどリアルなグリーンを演出していました。

Vivi

フェイクグリーンは友安製作所でも扱っていますが、間接照明との組み合わせは、商品撮影や展示会のディスプレイの参考にもなりましたね。

ポータブル系の照明がトレンドに

照明エリアで注目されていたのだ、コードレスにも対応する「ポータブルタイプ」
フォルムもツルっとしたテクスチャーのカサのものが多く、シンプルなデザインとなっていました。

一方、ハイムテキスタイル2026のブースのように、ラタンや和紙っぽい素材の照明(写真下)も多く、自然素材を生かしたデザインとなっていました。

Vivi

友安製作所でも、今回の視察でキャッチしたトレンドをもとにポータブルタイプのおしゃれな照明を発売予定です!
ぜひご期待ください!!

メゾン・エ・オブジェ2026のギャラリーあれこれ

ハイムテキスタイル2026のように、テクスチャーアートのようなデザインも目立っていました。

こちらのアニマル系の家具は、昨年も展示されていた常連展示。パンダやコアラ、フラミンゴ、白熊といったポップな動物たちが家具に変身していました。

サッカーゲームやチェスなど、家庭で楽しめるゲームの提案も。インテリアの見本市らしく、どれもスタイリッシュで、インテリアとして飾っておきたいルックスが特徴でした。

実際に会場でクラフトマンが製品を手掛ける実演のパフォーマンスもいくつか見ることができました。

海外の見本市に足を運ぶと、年中クリスマスアイテムが展示されています。メゾン・エ・オブジェも例外ではなく、クリスマスアイテムのエリアが広がっていました。

約11万㎡という広大な会場は7つのホールに分かれ、コロナ禍から不調だったホテルやレストラン、商業施設などの「コントラクト事業(業務用需要)」が大きく伸びたと報告されています。