DIY初心者向け!壁を「塗る」か「貼る」どちらがいいか解説

壁紙を張り替えたり、壁を塗ったり、「おうち時間に初めてのDIYにチャレンジしよう!」という方、初めてだとどんなアイテムを選べばいいか、そもそも壁を塗るべきか?貼るべきか?迷ってしまいませんか?
そこで今回は、自身もDIY初心者のライターが、塗るか張るかの判断ポイントや実際に「イイ!」と思ったアイテム、初めての「壁」DIYでアイテムを選ぶポイントをご紹介していきます。


この記事のライター/Jacky
友安製作所の取材ライター。インテリアコーディネーターやバイヤー、職人などのインタビューを通じて、DIYやインテリアの知識を蓄積中。初心者ながら自宅のDIYにもチャレンジ♪ 初心者ならではのわかりやすい記事を目指します。

そもそも壁を「塗る」か壁紙を「貼る」かどっちが向いてる?

壁をDIYするにも、壁を塗るのと壁紙を貼るのとは大きな違いがありますよね。実はどちらも簡単にできちゃうんですが、あなたの好みや壁の状態によって、向いているもの、そうでないものが…。
ここでは、そもそも「塗る」のか「貼る」のか迷っている方に、その選び方を解説していきます。

★こんなときには「塗る」方がおすすめ

●壁紙がはがれていない壁。
※小規模なはがれやビス穴なら、「パテ(※1)」などの補修材で凸凹を埋めた後にペンキを塗ったりすることもできます。
●塗りの質感やさまざまなテイストをつけたいとき。
●土壁、砂壁の場合→「 含浸シーラー(※2) +天然素材の塗り壁材 」がピッタリ♪
●賃貸でも原状回復しなくて良い場所。
●海外インテリアのように、自分でデザインを楽しみたいとき。

「パテ(※1)」&「含浸シーラー(※2)」とは?
パテを使った補修の様子。施工道具は『友安オリジナル パテベラゴールド3寸』

パテは、凹凸の補修材。 ビス穴やボードの継ぎ目などを埋めるのに使います。補修する箇所の範囲や壁紙or塗料などの仕上げの違いによって最適なパテが変わります。 また、塗料は可塑剤に反応してピンクに変色するので、パテを使う場合は「ノンブリード(可塑剤不使用)」を選ぶ必要があるのでご注意。 友安製作所では、近日ちょっとした補修にピッタリなパテも発売予定です♪
含浸シーラーとは、 表面を固めて塗料の定着を安定させる下地剤。土壁や砂壁の上から 天然素材の塗り壁材 を塗る際にも使えますが、元の壁の汚れが酷い場合にも使えます。汚れがにじみ出て、上から貼った壁紙やペンキに汚れが浮いてくるのを防げますよ。また、壁紙がボロボロではがすことも難しいときにも、シーラーを塗る必要があります 。

「賃貸でも壁を塗りたい!」ってときは…

賃貸物件の場合は、原状回復できないから「壁を塗ることが難しい!」ということ多いですよね。それでも、ペンキで好きなデザインをペイントしたいという場合は、一旦、「はがせる壁紙のり」を使って壁紙を貼るという方法も。その上から塗料類を塗れば、原状回復する際に、その壁紙ごとはがせばOK
ポイントは、目立たない場所の壁紙に少しだけマスキングテープを付けておくこと。後ではがしやすくなりますよ。

★こんなときには「貼る」方がおすすめ

●壁紙のはがれや汚れが酷い。
●さまざまな柄やデザインを楽しみたい。
●海外製の商品で個性を出したいとき。
●賃貸で原状回復する必要がある。
●濃い色の壁を薄い色に変えたいとき。

【壁を塗る】アイテム選びのポイント

➀壁紙の上から塗れるものを選ぼう

新築の施工途中なら別ですが、大半のおうちは、すでに壁紙などの処理がされた壁ですよね? だったら、“壁紙の上から塗れるもの”がおすすめ。そうでないと、壁紙をはがしてから下処理をし、やっと塗料を塗り始める…そんなの面倒! だから、「壁紙の上から塗れます」もしくは、「壁紙専用」と記載のあるものを選びましょう。

➁「水性塗料」の方が手軽

塗料は内装用でも屋外用でも、一般的に「水性塗料」と「油性塗料」に分かれます。今回、「壁」つまり内装用におすすめなのは水性塗料です。塗料は基本的に、そのまま使うのではなく、塗りやすくするために希釈液と混ぜて使用します。その希釈液が、水性塗料なら「水」、油性塗料なら「シンナー」になるんです。水なら初心者でもすぐに扱えるし、シンナーのように強い臭いもなく手軽で安心ですよね。

➂臭いの少ないものを!

「ペンキの匂いが苦手」という人も多いのでは? 特に家の中に塗る塗料だからこそ、臭いは少ないに限りますよね。最近では、塗料特有のツンとした臭いや刺激が少ない商品も出ているので、色や値段だけでなく、臭いの特徴もチェックして選びましょう。ふたを開けた瞬間に臭いがきつくて塗る気分が失せた…なんて勿体ない!

「壁を塗る」おすすめ塗料と施工道具セット

ここでは、実際に「壁を塗る」ときにおすすめのアイテムをご紹介します。特に初心者の方にも簡単に扱えるものをピックアップしたので、それぞれの特徴と皆さんの好みに合わせて選んでください♪

★ウォールペイント・マットウォール&初心者道具セット

『ウォールペイント・マットウォール』は、壁紙の上から簡単に塗ることができる塗料。「壁紙ははがれていないけど、雰囲気を変えたいな」「子どもの落書きがある一面だけ、違うカラーにして、落書きも見えなくしたい」など、いろんなシーンで手軽にDIYすることができます。原状回復が必要な賃貸には不向きですが、壁紙を貼るよりも簡単にイメージチェンジすることができす。

【初心者におすすめするポイント】

・伸びがよく、家庭の水道水で希釈できる扱いやすい塗料
・発色がとても美しく、初心者でもキレイに塗ることができます。
・ペンキ特有のキツイにおいがほとんどなく、「臭いが苦手」という人にも。

「ウォールペイント・マットウォール」商品ページ

★初心者道具セット

ウォールペイント・マットウォールでDIYするのにぴったりな施工道具セットがこちら。養生フィルムからローラーや刷毛までそろった7点セットなので、塗料と一緒にそろえればすぐにチャレンジすることができます。

「ウォールペイント・マットウォール初心者施工道具セット」商品ページ

★塗り壁DIY ひとりで塗れるもん&スターターキット

『ひとりで塗れるもん』は、漆喰と同じ 「石灰石」を主成分にした 自然素材の塗料。壁紙の上からでもそのまま塗ることができるため、手間もかかりません。また、消臭、湿度調整、断熱、保温などの効果もあり、お部屋を快適にしてくれるアイテム。実際、使用したおうちのペットたちは、 ひとりで塗れるもん を塗った場所ばかりでリラックスしているそうです♪

【初心者におすすめするポイント】

●ペンキと違い、塗ったときに厚みの出る素材なので、むらが出ても返って味になります。好きな塗り方で個性を出しましょう♪
●すでに練り込まれた状態の商品なので、ふたを開けてそのまま使えます。
●マーガリンを塗るような軽いタッチで塗りやすいんです!
●壁紙の上だけでなく、 下地として塗料用の「含浸シーラー」を塗れば 土壁や砂壁の上からでもOK

「ひとりで塗れるもん」商品ページ

★スターターセット(施工道具)

ひとりで塗れるもん スターターキッド(施工道具)

ひとりで塗れるもんのスターターセットは、塗り壁材を塗るときに必須の「鏝(コテ)」が2種類ついたセット。こちらの鏝は、長方形と剣のような形に分かれており、塗料を塗ったときの塗り跡が変わってきます。好みに応じて、また、「細かなところは剣タイプ」など塗る場所で使い分けてください。

【セット内容】
魔法の鏝だもん剣210、魔法の鏝だもん角240、マスカー(1100)×1巻、マスキングテープ(15)×4巻、養生テープ×1巻、霧吹き×1個、シリコンヘラ×1個、雑巾×1枚、ビニール手袋×1組。

「ひとりで塗れるもんスターターセット」商品ページ

●塗り方はコチラから

【壁紙を貼る】アイテム選びのポイント

➀初心者向けの壁紙は、ズバリ!「フリース壁紙」

国産の壁紙はビニール製がほとんど。フリース(不織布)壁紙は、欧米を中心とした海外製の壁紙で一般的な素材です。DIY初心者の方には、このフリース壁紙がおすすめなんです。

【フリース壁紙がおすすめの理由】
● 細かな繊維を絡み合わせてつくっているので、丈夫ではがしやすい!
● 水に濡れても伸縮しにくいため、壁紙にのりを塗るのではなく、壁に直接のりを塗ることができ、作業スペースも最小限。
● 国産壁紙には、端っこに「ミミ」部分があるため、壁紙を重ねたときに初心者には難しい重ね切りが必須。しかし、フリースを中心とした輸入壁紙は、そのミミがないため柄を合わせて貼るだけでOK
● 「フリース壁紙=輸入壁紙」が多いため、他では見られないデザイン性の高い柄も選べます。

➁「はがせるのり」を使えば賃貸もOK

現在の壁紙に上から貼ることができ、はがす時も元の壁紙を傷付けずにはがすことができる、「はがせる壁紙のり」がおすすめ。原状回復できるから賃貸にも使えます。さらにフリース壁紙なら丈夫ではがしやすいので相性もピッタリ。

「壁を貼る」おすすめ壁紙と施工道具セット

★ヨーロッパのフリース壁紙

ヨーロッパの壁紙は、日本では見られないようなデザイン性の高さと華やかさが特徴。上の写真はスペインの壁紙 ブランド 『Vilber(ヴィルバー)』のデザインです 。絵画のような抽象的なデザインや、 ヘアカーフと呼ばれる毛の生えた牛革の高級ラグをプリントで再現したデザインなど、インテリアの主役になるようなデザインばかり。
また、サイズ幅68cm×10mのロール状の壁紙 なので、女性でも施工しやすくカットしやすいのも魅力です。

「Vilber」商品ページ

★糊と壁紙施工道具セット

「DIY楽のり」と施工道具がセットになった商品。DIY楽のりは、 貼ってはがせるペースト状ののりです。粉のりのように水と混ぜる手間もなく、封を開ければそのまま使えるのが便利。 後ではがしやすいので、「賃貸だから…」と迷っている方も大丈夫♪ さらに施工道具のセットは、初心者向けに友安製作所がそろえたオリジナルセットです。

【セット内容】
●DIY楽のり
●壁紙施工道具7点セット
壁紙のエア抜きに使用する撫でブラシ、入隅に折り目を付ける竹べら、不要な部分をカットするカッター、カッターの替え刃2枚、カットガイドに使用する地ベラ、端や重ね切り突合せ部分を抑えるローラー、糊をふき取るロゴ入りタオル
●便利道具
ローラーバケット、ローラーハケ、刷毛、マスキングテープ、メモリ付き透明フィルム

「糊と壁紙施工道具セット」商品ページ

★プロにもおすすめオリジナル道具ハイクラスセット

こちらはハイクラスな壁紙施工道具のセットですが、使いやすさ抜群だからこそ、初心者の方におすすめ! さらに写真の通り飾っていても様になるようなオシャレな外見。友安製作所オリジナルのネイビーカラーの持ち手は、施工中のテンションも上がります♪ 「まずは道具から」というこだわり派の方にもぜひ!

こちらのセットで特にバイヤーおすすめなのが、写真の『友安オリジナルZ型地ベラ8寸0.6mm 』。字ベラは壁紙の余分な部分をカットするときに使う道具です。この Z型地ベラ は、その名の通りブレードをZの形に曲げたもの(通常はまっすぐ)で、上の写真のようにカットする際の縁が見やすく、カットもしやすくなっています。プロも絶賛するこの道具なら、初めての壁紙貼りも、よりスムーズになりますよ。

【セット内容】
友安オリジナルスムーサー中、 友安オリジナル白馬毛メラミンブラシ9寸 、 友安オリジナルZ型地ベラ8寸0.6mm 、友安オリジナル角ベラ 、 友安ロゴ入りクロスローラー

「プロにもおすすめオリジナル道具ハイクラスセット」商品ページ

●フリース壁紙の貼り方は

おわりに

壁紙も塗料も、初心者の方が選ぶときには様々なポイントがあります。こちらの記事を参考に、もっと手軽に、もっと楽しくDIYに初挑戦してもらえると嬉しいです♪ また、友安製作所では今回紹介した商品以外にも、個性豊かでオシャレな商品をたくさん取り揃えていますので、ぜひサイトをのぞいてみてくださいね。

「友安製作所」公式サイト