「ミラノサローネ2022」に行ってきました!

2022年6月7日~12日、3年ぶりとなった『ミラノサローネ国際家具見本市』が開催されました。イタリア・ミラノ市を舞台とするこの見本市へ、友安製作所からもBoss(社長)とインテリアコーディネーターのSammyが視察に行ってきました!
海外の展示会視察は、独自性のある商品を提供する友安製作所にとってとても重要な機会。
新型コロナウイルスの影響で3年ぶりとなった海外視察の様子を、現地レポートならではのたくさんの写真と一緒にご紹介していきます。

ミラノサローネとは?

ミラノサローネ国際家具見本市(Salone del Mobile 2022。以下ミラノサローネ)は、年に1度開催される世界最大規模の家具の見本市。新型コロナウイルスの影響で2020年は開催されず、2021年は9月に「スーパーサローネ」というタイトルで特別展が開催されました。第60回を記念する今回は、3年ぶりの開催ということで、まだまだ不安の多い世界情勢ながら173ヶ国から1575社(国外27%)が出展し、来場者は6日間で262,608人を記録
東京ドームの約3倍の広さを誇るロー・フィエラミラノを舞台に、「クラッシック」「デザイン」「xLux」の3つのカテゴリーに分けて開催されました。
また、ミラノサローネの時期に合わせ、会場以外のミラノ市内でも様々な展示が行われ、『フォーリオサローネ(Fuori Salone)』と呼ばれています。このミラノサローネとフォーリオサローネを合わせたイベント群は『ミラノデザインウィーク』と呼ばれ、世界一のデザインの祭典としてにぎわっています。

ミラノサローネ2022のコンセプト

ミラノサローネの重要な価値観は、「品質」「革新」「美」
そして第60回となる今回は、これまで以上に「サステナビリティ」を意識し、持続可能性と環境意識を家具製造に融合させた国際的大規模イベントにすることが目的とされています。

ミラノサローネの現地レポート①

Sammy「ミラノサローネは、家具、キッチン、バス、トイレなど部門ごとにエリアを分けて展示されています。バスルームゾーンだけでも2館あり、広大な面積を1日回ると32000歩以上になったくらいです。イタリアがメインの出展国ということもあり、デザインはとにかくスタイリッシュ! さすがデザインの国といった第一印象でした。それに、最近の傾向である“サステナビリティ”を意識したものが多かったですね。また印象的だったのが、間接照明の使い方がステキだったこと!日本のインテリアコーディネートにも役立てたいと思っています」。

Sammy「今回の視察の目的は、ミラノサローネで商品を仕入れるというよりも、世界最大の家具の見本市でデザインやコーディネートを見て学ぶという目的が大きくなっています。最先端の家具のトレンドを知り、トモヤス家具製作所のモノづくりに活かしたいと思っています。上の写真のスタッキングチェアも、シンプルなデザインでラインも色味もすごくカッコイイですよね!」

Sammy「こちらの大きなテーブルは、アルミニウム100%でつくられた珍しい製品。継ぎ目がなく一枚で構成されているのに、反りが無くてアルミニウム特有の軽さが魅力だそうです。屋内だけでなく、アウトドアにも使え、使い方の幅が広がるテーブルです」

Sammy「こちらのタオルハンガーは、バーの上に小物が置けるトレイが付いていて、スタイリッシュかつ機能的。トモヤス家具製作所でもつくってみたいなと写真を撮りました。他にも、なんと全体をサビでエイジング加工したキッチンも! キッチンカウンターだけでなくダクトもサビを施し、アンティークな雰囲気を出していました」。

Sammy「同じ椅子でも、材質、形、色など様々なものが揃っていました。デスクの足回りも、ちょっとした角度の違いでデザイン性が格段にアップしますよね」

ミラノサローネのグルメ

展示会で食べられる食事は、たいてい「普通かな~」というくらいの味が多いようですが、ミラノサローネの食事は、さすがイタリア!とても美味しかったそうです。これもミラノサローネの楽しみの一つですね。

ミラノサローネの現地レポート②

「サローネの外」を意味する『フォーリオサローネ(Fuori Salone)』は、ミラノサローネの会場外、ミラノ市街の様々な場所で開催されています。
若手アーティストの展示や、ルイ・ヴィトン、ディオールなどのハイブランド、カリモク家具や川島織物セルコンといった日本ブランドの展示も話題になっていました。
上の写真はメイン会場となっていたミラノ市街で一番古い図書館。ちょっとした瞬間も絵になる空間は、イタリアならではかもしれませんね。

ミラノ市内のいたるところに「デザイン地区」を示す赤い旗が。この旗がある地区では、様々な展示が行われていて、自由に出入りすることができます。
Sammy「中には行列ができている場所もありました! 展示の他にもディオールでは、ジェラートを配っていたり、ミラノ市街地全体がデザインの祭典といった賑わいでしたね」

こちらは、川島織物セルコンの展示。ミラノ最古の図書館を舞台に、川島織物セルコンの発祥の地である京都の景色や物語を表現したものだそう。
Sammy「伝統的な織物をキラキラとした素材で表情豊かに表現した展示は、ヨーロッパの人たちも興味深いらしく、人気の展示になっていました」。

Sammyエルメスの展示は、巨大でカラフルなテントのような空間に、写真のカップ&ソーサーのようなテーブルウェアが多くディスプレイされていました。他にも椅子の幻想的な展示もあり、注目されていましたよ」。

スイッチプレート一つにしても、デザイン性が高く、日本のものより繊細なイメージ。
Sammy壁に取り付けたポールに照明を付ける方法は、トモヤス家具製作所でも取り入れてみたいアイデア。インテリアコーディネートでも使っていきたいですね」

Sammy「こちらの写真は水が張っているように見えるけど、実はガラスを使ったテーブル。周りのフチよりも一段下げてガラスを面を置くだけで、まるで水のように見えますよね」

Sammy「何気なく入ったショップでも、什器やインテリアがとてもオシャレ♪ 椅子がたくさん置いてあったスペースで休憩していると、そこが実は照明屋さん! スタイリッシュな照明をたくさん紹介してもらいました。本当に街のいたるところでオープンなデザインの祭典になっていましたね 」

おわりに

Sammy「今回のイタリア視察では、ミラノサローネの他に郊外のホームセンターにも足を運びました。日本のホームセンターと違って、照明などもインテリアショップのようにオシャレ。ミラノサローネと同様、とても刺激になる場所でした。今回の視察で吸収したものを友安製作所やトモヤス家具製作所のモノづくりに活かしていきます!