おしゃれな遮光カーテンの選び方~完全遮光や遮光1級の違いも~

「夜間勤務だから、昼間にしっかりと睡眠を取りたい」「西日や朝日が眩しい…」「赤ちゃんのお昼寝のために暗くしたい」「ホームシアターを楽しみたい」。
そんな時に役立つのが、遮光カーテン
カーテン専門店やネット通販でもたくさんの遮光カーテンが販売されていますが、正直種類が多すぎて、選ぶのが大変…。
そもそも遮光カーテンにもいろんなレベル(等級)があることはご存じですか?
「知らずに購入して後悔した…」
なんてことにならないように、今回の記事で遮光カーテンについてしっかり解説していきます!

遮光カーテンとは?

「抗菌」や「防炎」「防音・遮音」など、カーテンには様々な機能が付いていますが、その中でも「遮光」は人気機能の一つ。
そもそも遮光というのは「光を遮ぎる」機能であり、遮光カーテンは部屋に入る日光などを遮り、室内を暗くするためのものです。
裏側がコーティングされていたり、2重になっていたりするものが多く、光を通さない工夫がされています。

日本でこの遮光の機能が付いた「遮光カーテン」と呼ばれるものには、「遮光マーク」が表記されています。
そしてこのマークは、一般社団法人 日本インテリア協会(NIF)により、遮光率99.4%以上の遮光性を有するカーテン用生地及び縫製カーテンにのみ付けられているものなんです。

遮光カーテンのメリット

遮光カーテンが人気の秘密は、光を遮る以外にもたくさんのメリットがあるから。
どんなメリットがあるか、それぞれ解説していきます!

① 冷暖房効率が上がって省エネ

遮光カーテンは、特殊コーティングや生地が重なっているなど、通常のカーテンよりも厚手のものが多く、保冷性・保温性に優れています。
そのため冷暖房効率が良くなり、省エネにもつながります。

② 睡眠の質を高められる

最近話題となっている「睡眠の質」。気にしている人も多いのでは?
専用のドリンク剤や寝具なども多く販売されていますが、そもそも明るいところでは、脳が目覚めてぐっすり眠ることはできません。
都会のビルの明かりや住宅街の街灯など、夜間も窓から入る明かりはたくさんありますよね。夜勤の人が昼間に睡眠を取るとなればなおさら。
そんなときに役立つのが、窓からの光をシャットアウトする遮光カーテンなんです。
遮光カーテンで、質の良い睡眠を取りましょう♪

③ プライバシーを保護!防犯対策

皆さんがカーテンやブラインドなど、窓周りの装飾を付ける大きな理由の一つが、「プライバシーの保護」ではないでしょうか?
遮光カーテンであれば、室内の光も外に漏らしにくく、人のシルエットも見えにくいため、プライバシーを守るのに最適です。
女性の一人暮らしや、大切な家族のための防犯対策に、遮光カーテンはうってつけです。

遮光カーテンの「等級」の違いとは?

遮光カーテンは、遮光率99.4%以上の遮光性を持つカーテンのことを言いますが、その遮光率によって、さらに下記表のように1~3級の等級に分けられています。
こちらの等級分けの試験は、NIFで照度計を使って実施され、合格したもののみに遮光マークが付けられます。

等級遮光度照度に関する状態表現(見え方)
遮光1級99.99%以上人の顔の表情が認識できないレベル
遮光2級99.80%以上、99.99%未満人の顔、あるいは表情が分かるレベル
遮光3級99.40%以上、99.80%未満人の表情は分かるが、事務作業には暗いレベル

3級の遮光率99.4%未満のものは、非遮光カーテンという分類になります。
次に、1~3級の見え方を実際の遮光カーテンで比較してみましょう。

見た目で比較!等級による違い

こんなに違う!1級・2級・非遮光

写真を見れば一目瞭然! 遮光1級と非遮光では、明らかに明るさが違いますよね?
「遮光性にこだわりたい」という方は、迷わず1級がオススメです。
しかし、その1級ですが、知らないと「1級を買ったのに…!」と後悔してしまうようなこともあるようです。次に詳しく1級について解説していきますので、ぜひチェックしてください。

「遮光1級」と「完全遮光」

「遮光1級」は、NIFで定める最も遮光率の高い等級
遮光率99.99%以上という基準があり、数字だけ見ると真っ暗になるイメージがあるかもしれませんが、注意したいのが「1級も全部同じじゃない」ということ。
その違いを分かりやすくするため、近年ではさらに1級を下記の表のように5段階に分けて表記するようになりました。

表記状態説明
遮光1級(A++)生地からほとんど光を感じない。
遮光1級(A+)生地からわずかに光を感じる。
遮光1級(A)生地から光は感じるが、記事の織り組織や色は分からない。
遮光1級(B)生地から光を感じ、生地の織り組織や色も分かる。
遮光1級(C)生地全体は薄明るく見えるが、人の表情が識別できない暗さ。

完全遮光とは?

様々なメーカーや販売サイトで「完全遮光」という呼び方で、カーテンの遮光率を表していることがあります。
この完全遮光とは、「遮光率100%」のカーテンで、NIFの基準からすると99.9%以上の遮光1級の中の一つということになります。
他の1級と比べて、0.01%とはいえ高い遮光率になるため、できる限り遮光率の高いものにこだわりたいという方にはおススメです。
ちなみに、完全遮光と非遮光では、下記のような明確な違いがあります。

目的別!遮光カーテンの等級の選び方

遮光カーテンの中にもいろいろあるということが分かりましたよね?
では、選ぶ基準はどうしたらよいのでしょうか? 

ポイントは、「どんな目的に使いたいのか」ということ。その目的別にどのくらいの遮光等級が最適なのかを解説していきますね。
どんな風に選んだらいいかわからないという人は、参考にしてみてください。

昼間の睡眠やホームシアター使用なら「遮光1級」

遮光1級カーテン「アルマ」ネイビー

遮光1級のカーテンを使った場合、「人の顔の表情が認識できないレベル」の暗さになります。
そのため、昼間にこの遮光1級のカーテンを閉めると、外からの光を遮り、かなりの暗さを確保できます。

お子さんのお昼寝や、夜勤の方の睡眠、さらに昼間にホームシアターを楽しみたい方にも向いている遮光等級です。
また、冷暖房の効率アップを狙いたい方にもオススメ。
逆に、「朝は日の光で目覚めたい」という方には、暗すぎて物足りないと感じるかも。
そういった方は、2・3級の遮光カーテンを選びましょう。

暗室レベルの暗さを求めるなら「完全遮光」

暗室のような真っ暗な空間を求めるのであれば、遮光率100%の完全遮光がオススメ。
ただし、100%遮光と言えども、カーテンの隙間などから光が漏れれば、真っ暗にはなりません。

また、デメリットとして下記のようなことも上げられます。

完全遮光のデメリット

●色柄の種類が少ないため、選択肢の幅は狭くなってしまう。
●特殊加工を施しているものが多いので、生地自体が重くなってしまう。

「いろんなデザインから選びたい!」「楽に扱えるものがいい」という人は、1~3級の遮光カーテンまで選択肢を広げてみましょう。
その方が、デザインも豊富で重量も比較的軽いものが多いですよ。

程よい暗さでプライバシーを守りたい方は「遮光2級」

遮光2級カーテン「アルバ」 ベージュ

「真っ暗なのは、ちょっと…」「でも、プライバシーは守りたい」という人には、遮光2級が最適。
また、寝室に使いたい方で「朝日で目覚めたい」という方も、この2級程度が目的に合った等級です。1級以上だと朝日が入らなくて暗過ぎるということも。
※カーテンを使う場所の日当たりや、個人の感覚にもよります。

さらに、ある程度の明るさは保ちながら、強い日差しはカットしてくれますので、家具の日焼けが気になるときにも「ちょど良い」遮光等級です。

遮光カーテンでも光が漏れる!? その「対策法」を提案

遮光カーテンの問題点として、遮光カーテン自体は光を遮る効果がありますが、その周りから光が漏れて明るさを感じてしまうということが多いようです。
その対策方法として、

対策法① カーテンボックスで光漏れを軽減!

TOSOカーテンボックス「グラビエンス」

通常のカーテンレールだけだと、どうしても窓の上部や左右から光漏れが発生してしまいます。
カーテンの上部からの光漏れについては、写真のような「カーテンボックス」で対策することができます。

一目瞭然!光漏れの比較

上の写真のように、通常のカーテンレールと比べて光漏れが軽減されることは一目瞭然。
特にこちらのTOSOカーテンボックス「グラビエンス」は、カーテンレールとの一体型で、壁との隙間がなく、上部からの光漏れや空気の流出を抑えることができるので、遮光カーテンに+αするアイテムとしてオススメです♪

カーテンレールボックスをDIY

「自分好みのカーテンレールボックスがほしい!」という場合にオススメなのは、カーテンレールボックスのDIY。
好きな色にペイントして、カーテンレールボックスもインテリアとして楽しみましょう♪
作り方を動画で分かりやすく解説していますので、チェックしてみてくださいね。


対策法② リターン縫製でサイドの光をシャットアウト

カーテンをリターン仕様に

カーテンを上の写真のように両サイドの長さを延長し、コの字型にかける「リターン縫製」にすることで、サイドからの光漏れを防ぐことができます。カーテンボックスと併用すれば、上部とサイドの両方から光漏れをシャットアウト!
ちなみに、TOSOカーテンボックス「グラビエンス」は、リターン金具を標準装備していますので、カーテンをリターン縫製にすれば、そのまま使えます。

対策法③ 簡単!カーテン用マグネット

両開カーテンの場合、隙間から光が漏れることってよくありますよね?
それを防ぐのが、こちらのピタットくん」
左右のカーテン生地に、それぞれピタットくんを差し込むだけ。マグネットで生地がくっつくから、隙間もシャットアウトすることができます。

対策法④ ガラスフィルムでおしゃれ度と見えにくさをプラス

「真っ暗は嫌だからカーテンは遮光2級程度がいいけど、外からの視線はもっと遮りたい」。
そんな悩みも、「ステンドグラス風ウィンドウフィルム」をプラスすれば解決。
まるで本物のステンドグラスのようなウィンドウフィルムで見た目のおしゃれ度もアップし、目隠しにもなるんです。

しかも、接着剤やノリなど使わず、水で貼るだけで簡単に使えるのがポイント。
剥がすときもノリ跡が残らないから、賃貸住宅にも最適ですよ。
また、紫外線も99%カットするので、遮光カーテンとのダブル使いで、光も視線も紫外線もカットしていきましょう♪

おすすめのオシャレな遮光カーテン【遮光1級】

「ブレア」イエロー

遮光1級のカーテンは、「人の表情が認識できないレベル」の暗さでありながら、デザインが比較的豊富でインテリアに合ったものが選べるのもポイント。
写真の遮光1級カーテン「ブレア」は、和室にも合うようなちょっと渋めのカラーが特徴。
イエローは、秋冬のシーズンムードも盛り上げてくれるカラーです。

コチラもおすすめ遮光1級カーテンの「プライム」

「プライム」ベージュ

おすすめのオシャレな遮光カーテン【完全遮光】

「ファースト」ネイビー

こちらの完全遮光カーテン「ファースト」は、3層構造のポリウレタンコーティングが光や音、熱もシャットアウトします。
カラーも写真のネイビーの他に、ブラウン、シャンパン、ライトブラウン、ピンク、ブルー、ブラックと7色展開で、デザインが少ないと言われる完全遮光の中でも、幅広い色を選ぶことができます。

コチラもおすすめ完全遮光「ウルトラサンシェード

「ウルトラサンシェード」グリーン

おすすめのオシャレな遮光カーテン【遮光2級】

「カレン」ブラウン

北欧テイストのデザインで人気の遮光2級カーテン「カレン」
派手なデザインではないものの、印象的でナチュラル系やモダン系のインテリアにも馴染みます。
遮光2級や3級は、こういった柄物のデザインのバリエーションも豊富

コチラもおすすめ「遮光2級」

「セシル」イエロー

幅広い遮光カーテンはコチラから

友安製作所のオーダーカーテン専門通販『スタイルダート』では、完全遮光から1・2・3級の幅広い遮光カーテンを扱っています。
デザインもカラーや柄物といったバリエーションが多く、遮光度を保ちつつ、好きなインテリアのテイストに合わせやすいラインナップです。
リビングだけでなく、デザインによって寝室や子ども部屋に合わせられるカーテンもそろっていますので、遮光カーテンの目的別に選んでくださいね♪