こんにちは。現在インターンとして友安製作所でライターを担当しているAzz(アズ)です。
今回は、先日発行された友安製作所初の商品カタログの製作を担当したLambにインタビューを行いました!
2024年春に入社し、新卒でありながらたったひとりでカタログ制作に取り組んだLamb。製作するにあたっての思い、苦労エピソード、カタログの注目ポイントなど、Lambのインタビューを元に紹介していきます。

ドキドキとワクワク
このカタログは、友安製作所のコンセプトである「世界中の人々の人生に彩を。」をテーマにし、現在販売中の自社製品のほとんどがまとめられています。一般のお客様はもちろん、建築やインテリアのプロにも読んでいただきたい一冊。

なんとその制作を任されたのが、当時まだ入社したばかりだったLamb。Lambは小学生のころは絵画部、中学は美術部、高校は美術科、大学は芸大の筋金入りの美術っ子。しかし学生時代に冊子編集などの経験はなく、任されたときも「なんで私⁉」と驚いたそうです。ずっとアナログで絵を描いてきたため、デジタルのデザインも初めて。ドキドキもあったけれど、これまでの自分の経験が大いに活かされることへのワクワクも大きかったそうです。
しかし友安製作所でもかつてないページ数のカタログ作り。方法も製作時間も、社内にはっきりとした答えはありませんでした。一から情報を集め、整理していくことが特に大変で、できないことも多く挫けそうになりながら、Lambは初心の高揚感を頼りに前を向いてきました。
何もかも一からの制作
まず、Lambはいろいろな会社のカタログを読みこむことから始めました。一般的なカタログとはどんなものなのかを知ること、またLambは新卒1年目だったので、自社商品について知ることなど、すべて一からです。
そしてカタログのコンセプトから、構成、掲載する商品の選定などを決め、製作がはじまりました。今回約500点の商品を載せましたが、画像や商品情報を集めるだけでも大変な作業。友安製作所がインテリア事業を始めて十数年のあいだに蓄積したデータの中から必要なものを集めました。そのうち数枚は、もともと写真も趣味であったLamb自身が撮影したものもあるそうです。フォントに関しても、種類やサイズにとことんこだわりました。そして、256頁にわたる商品の配置、文章、Lambが描いたイラストなどを入れていき、最後は約10人のメンバーで校正作業。

このように、長い時間と労力をかけ完成しました。イメージなどを伝える際にLambの画力が役立ったように、得意なことが活かされ、形となったときのやりがいは大きかったそうです。筆者である私自身も、大学の授業で20ページほどの冊子づくりを複数人で行ったことがありましたが、それでもかなり苦労しました。しかし完成時の喜びはLambと同様に大きなものでした。
カタログ制作と共に成長
まず「お客様に分かりやすい」ことを念頭に、「作っている自分もワクワクするような」一冊になることを心がけていたそうです。
そして裏テーマが「大人の絵本」。表紙には、友安製作所の10個のコアバリューの内容を元に作られている10人の小人が描かれており、友安カラー満載な仕上がりになっています。写っているインテリアはもちろんすべて友安製作所のもので、ロケハンから配置までLambのこだわりが詰まっています。
Lambは、友安製作所は、自分がやりたいことをきちんと反映させてくれると意気込む一方、まだ一年目では分からないことだらけで、印刷会社の方や社内のメンバーに毎日たくさん質問をしながら進めてきました。また一から発想という作業もなかなか難しく、初めは他のカタログを手離さず参考にしていた部分もあったそうです。
そのとき社長であるBossからの「良いところを吸収するのは良いけど、そのままするのはちがうよ。自分の思いを大切に。」という一言で、やっとLambは引き出しのなかに他のカタログをしまいました。そこからは友安製作所らしさを意識できるようになり、オリジナルの表現ができるようになったそう。

この制作を通して、技術力が成長したのと同時に「もっとデザインができるようになりたい。」ともLambは強く思ったそうです。また学生のころの個人的な制作とは違い、仲間の協力のもとで行われた制作では、意思伝達力やヒアリング力など新たに身に着いた力も多くありました。
「友安製作所に関わったひとの選択肢を増やしたい。」
「ウェブであれば、自ら選択した分野しか見ることができませんが、さまざまな商品が紙のカタログにまとめられていれば、新しい出会いも増えます。例えば、カーテンの紹介ぺージを探している途中にタッセル、壁紙など他の関連商品を目にすることがあります。そのような多くの出会いがあるため、自分の好きなインテリアがある方や、個性を表現したい方にたくさん届くと嬉しいです。」とLambは言います。
つぎのカタログでは、単なる紹介だけではなく、使っている方のインタビューなども交え、雑誌のように一般の方にも読みやすい一冊にしていきたいそうです。
「Lambの人生がキュッと詰まっている。」と少し照れくさそうに笑う彼女のカタログ。
是非、読んでみてください!
