ドイツの展示会現地レポート② 「ハイムテキスタイル2022」

今回は友安製作所のバイヤー・Aliceのドイツ展示会レポートの第2弾。
世界的なテキスタイルの見本市『Heimtextil(ハイムテキスタイル)2022』のレポートをお届けします。こちらの見本市は、2022-2023のトレンドの軸となるもの。友安製作所でも、毎年こちらの見本市に行っていたのですが、新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となりました。
リアルな展示会の写真もふんだんにご紹介しますので、インテリア好き、トレンド好きの方は是非チェックしてみてください♪。

ハイムテキスタイルとは?

『ハイムテキスタイル』とは、年に一度、ドイツのフランクフルトで行われる世界最大のホームテキスタイル・コントラクトテキスタイルの見本市。通常は1月に行われますが、新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となり、6月に開催されました。毎回世界中から多くのインテリア業界の関係者が訪れ、コロナ以前は約10万人の来場者があったとされています。毎年この見本市で発信されたトレンドが、業界の指針になるのだそうです。

Alice「今年はやはり出展している企業がとても少なく、会場はいつもと同じ場所ですが、使っていないスペースがかなり多かったですね。通常の5分の1くらいの出展スペースかも!?といった印象でした。それでも日本だけで製品やデザインを見るより、断然刺激的! それに、ぜひ仕入れたいと思うような素敵なデザインの製品もたくさん見つけました」

ということで、次からはリアルなハイムテキスタイル2022の現地レポートを見ていきましょう!

現地レポート① ハイムテキスタイルに見る今季のトレンド

会場のメインフロアには、今年のトレンドを集めたスペースが広がっていました。
今年のトレンドコンセプトは、「Deep nature(ディープ・ネイチャー)」「Hyper nature(ハイパー・ネイチャー)」「Beyond identity(ビヨンド・アイデンティティー)」「Empowered identity(エンパワード・アイデンティティー)」。ちょっと難しそうなイメージですが、どれも自然をテーマにしたもので、土や植物など優しい色から、バイオサイエンスが加わった鮮やかなものまで、自然という軸の中で様々なカラーが展開されていました。

Aliceサステナブルなトレンドはここ何年も続いています。フロアには、トレンドカラーの糸が置かれていて、自由にカットして持ち帰ることができました。玉ねぎの皮から染めたカラー(写真上)もあり、視覚的だけじゃなく素材も自然界に即したものが展示されていました」

来場者が自由に持ち帰ることができるトレンドカラーの糸は、全部で40色近く
トレンドのディープネイチャーは、天然染料で表現する物も多く、なかには日本語直訳すると「カビの生えたようなハーブの色」といったイメージのものも。

上の写真のどちらも、今季のトレンドを表したもの。自然由来のカラーと言えど、色の幅が広いことが分かりますよね。

現地レポート② サステナブルや「睡眠」がキーワード

リサイクル素材を使ったサステナブルなテキスタイルを扱うフロアも。
ハイムテキスタイル自体でも、“持続可能な生産からのテキスタイル”に何年も前から取り組んでいるそうです。

コロナ禍で「快眠」が注目を浴びるようになり、ハイムテキスタイルでも眠りについてピックアップされました。上の写真は寝具関係の展示ブース。枕や色とりどりの寝具など様々な製品が展示されていました。
また、「Sleep & More」というテーマで、著名な睡眠の専門家のカンファレンスも行われていたようで、世界的に眠りについての関心が高いようです。

現地レポート③ セミオーダー系の壁紙

Alice「壁紙に関して、今回のハイムテキスタイルで多かったのがセミオーダーの壁紙メーカー。一般的な壁紙メーカーのように、すでにある商品ではなく、いろんなデザインを所有していて、気に入ったデザインを好きなサイズで印刷してくれるというもの。デザインは、ゴージャスだけど派手になり過ぎず可愛いものから、上の写真のようにとてもアーティスティックなものまで様々でした」。

友安製作所でも、いろいろな海外の壁紙を取りそろえていますが、こうやって展示会を視察し、「これなら友安製作所のお客様が喜んでくれる!」「くらしにワクワクを届けられる!」というものを見つけて取り扱っています。
今回のハイムテキスタイルでも、おしゃれで日本人の好みにも合いそうな壁紙をたくさん見つけてきました。順次販売も開始していきますので、楽しみにしていてくださいね。

現地レポート④ 世界各国のファブリックブランド

Alice「カーテンのエリアも出展数が少なく、例年よりもディスプレイが簡素なところも多く感じました。それでも、フランスやスペイン、インド、中国といった世界各国のメーカーが出展していて、どれも素敵なデザイン。新しく商品を仕入れたいメーカーもいくつか見つけました」。

上の写真は、友安製作所でもすでに取り扱っているスペインのファブリックブランド「Vilber」の展示。こちらも展示スペースが縮小されていましたが、カラフルで個性的なデザインは健在でした。

若手デザイナーのテキスタイルデザイン

ハイムテキスタイルでは、テキスタイルデザインのデータをその場で販売する個人のデザイナーさんのエリアもあるんです。若手デザイナーならではのアーティスティックなデザインから、シンプルで可愛らしいデザインまで個性豊かなデザインが並んでいました。
その中で友安製作所では、日本の皆さんにも馴染みやすく、くらしに彩りを添えるようなデザインを選びました♪ 

現地レポート⑤ バラエティ豊かな展示

出展数が減っていたとはいえ、広い会場には多種多様なブランドが出展していました。

Alice「ヨーロッパ系のブース以外にも、アジア系のエリアがあり、そちらではカジュアルな革製品の小物などもあって、友安製作所でも取り入れたいと思うものもたくさんありましたね」

ここからは、バラエティ豊かな展示を写真でご紹介します♪

まとめ

Alice「今回のハイムテキスタイルで、友安製作所で扱う商品がいくつか決定しました!それに業界の動向が知れたり、新しいブランドとのつながりもできたりと得るものが多い視察となりました。他の新商品の企画にも活かしていきます!」。

ハイムテキスタイルで見つけた製品やブランドは、友安製作所で発売していきます。
皆さんのくらしがカラフルに彩られるようなものばかりですので、ぜひ期待していてくださいね!

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