レンタルスペース予約サイトカシカシとは? “場所を貸す”から始まる、友安製作所の人生デザイン

オフィスの一角、カフェやサロンの空きスペース、使っていない部屋——。そんな“まちのスキマ”を「誰かの好きやチャレンジ」の舞台に変えてくれるサービスが、友安製作所が運営するレンタルスペース事業「カシカシ」です。今回はそのサービス背景や想いを、事業責任者のRyeさんに伺いました。

この人にお話を聞きました

Rye

カシカシ事業責任者:Rye(ライ)

ビジネスネームの由来:入社前に行ったイギリスのRyeという町が気に入ったから
友安製作所の好きなところ:人やカルチャーが変なところ
今情熱を注いでいること・趣味:山登り、インク集め
メッセージ:使いやすいサービスになるように頑張ります!

1. 「スキ」やチャレンジに、ぴったりの場所を

レンタルスペースの利用が広がるなか、誰もが気軽に「場所」を活用できる仕組みとして注目されているのが、カシカシ。

友安製作所が運営するこのサービスは、空きスペースを時間単位で貸し借りできるプラットフォームです。

掲載料・月額料は無料、成約時のみ25%の手数料が発生する完全成果報酬型で、オーナー側の負担が少ないのが特徴。RemoteLOCKに対応しており、無人での運営も可能です。

利用者の半数以上は10〜20代。推し活の「生誕祭」や「ヨントン(オンラインイベント)」、大学生のパーティー、会議やセミナー、ダンスの練習まで、利用シーンは多彩です。

Rye

最近では、有名企業による社内研修や新商品の体験会、レンタルキッチンを活用した試作・試食会、ECサイト向けの商品撮影、さらにはドラマやプロモーション映像の撮影といった商用利用も増加中。また、SNSでの発信にも力を入れており、InstagramやTikTokを通じて若年層との接点も広げています。

2. サービスの根底にある「ビジョン」

「スキ!」と「チャレンジ」が育つ社会を目指して

カシカシのビジョンは、「スキ!とチャレンジに居場所を」。

この言葉には、「自分の“好き”なことを楽しむ場」や「何かに挑戦するときの最初の一歩を応援したい」という想いが込められています。

もともとは、レンタルスペースを通じて友安製作所の商品を広めようという構想から始まりましたが、サービスを育てていく中で「誰かの“一歩”を支えるサービス(存在)でありたい」との想いが明確になっていったといいます。

Rye

副業や起業準備の場としても、レンタルスペースは心強い味方。「時間単位で気軽に借りられる場所がある」こと自体が、最初の一歩を後押ししてくれるはずです。

3. 多彩な活用シーン。推し活から間借りカフェまで

“好き”の熱量を受け止める、自由なスペース

カシカシの魅力は、利用者によって“使い方”が自由に広がっていく点にもあります。

印象的なのは、いま注目されている「推し活」での活用。生誕祭の祭壇設置や、プロジェクターを使った推しの映像鑑賞会、ヨントンのようなファン向けオンラインイベントなど、カシカシならではのスペース利用が多数生まれています。

ブルーム梅田

そのほかにも、間借りカフェやワークショップイベント、ネイルやマッサージの練習、プチ同窓会など、日常の延長線上にある“ちょっと特別な場所”として利用されることも。

中には、世界観づくりにこだわったユニークなスペースもあります。Ryeに「個人的にお気に入りのスペース」を伺うと、こんなコメントが返ってきました。

Rye

このスペース、すごいんですよ!全体の世界観が「白」で統一されて、写真映えする内装やインテリアも魅力的。写真撮影や作品撮りにもぴったりな場所で、“この世界観に飛び込んでみたい!”って思わせてくれるような場所なんです

紹介してくれたのは、こちらのスペース ▶White Out

見渡す限り白一色の天国のようなイベントスペース

カシカシでは、このような“非日常の空間”や、思わず“使いたくなる部屋”が日々増え続けています。

4. 貸す人・借りる人、どちらにもやさしい仕組み

「空いている場所」が、誰かの“やってみたい”を叶える

カシカシでは、スペースを貸したい人(オーナー)にとっても、気軽に始めやすい設計がされています。掲載には審査がありますが、必要な情報を登録すれば、最短で※即日掲載も可能。成果報酬型のため、初期費用ゼロで始められるのも大きな魅力です。

※…平日の営業時間内での申し込みがあった場合

現在登録されているスペースには、古民家やカフェの一角、パーティー部屋、会議室、サロンなどがあり、オーナーからは「貸せるかどうか不安だったけれど、思いのほか利用が入った」という声も。

カシカシでは、今後、ビジネス利用や起業支援につながるようなレンタルキッチンやオフィスなど、スペースの登録もより増やしていきたいと考えています。

「借りる人」側は、必要なときに・必要な時間だけ使えるのがポイント。これまで場所がネックで諦めていたことも、カシカシがあれば叶えられるかもしれません。

5. まちにひらく、新しい可能性

空間を通じて、社会課題にもアプローチする

カシカシは、単に場所を貸し借りするだけでなく、まちの課題や人々の挑戦を支える存在でもあります。たとえば、地域の空きスペースを活かしたコミュニティ形成や、地方の空き家活用、起業支援との連携など「誰かと何かを始める場所」として、これからの展開が期待されています。

今後は、カシカシの運営理念である「make COMMUNITY」「ENCOURAGE business」「support LOCAL」の3つの軸に基づきながら、まちづくりや社会課題の解決にも踏み込んでいく方針です。

1.make COMMUNITY出会いの創出や体験の共有に向けたコミュニティづくりに貢献します。

体験やつながりを生む“出会いの場”を提供し、今後はスペースを通じた定期イベントや地域交流の場づくりを進めていきたいと考えています。

Rye

今は“場所を貸す”ことが主ですが、その場所に集う“人と人がつながる場”としてコミュニティの運営や交流にも力を入れていけたらいいな、と思っています。

2.ENCOURAGE business新規事業や起業などのチャレンジを応援します。

新しいビジネスの起点としての空間支援。八尾市を中心に、起業を目指す人に向けた“起業塾”のような取り組みとの連携も視野に入れています。

Rye

新しいことを始めたい人が、“まずこの場所でやってみよう”と思える入口になれたら嬉しいです。起業や副業を後押しする場所として、これからもっと整えていきたいですね。

3.support LOCAL地域課題に向き合い、その地域に根差した空間活用に向けてサービスを拡充します。

都市・地方それぞれの地域課題に即した空間活用。たとえば「昼間は使われていない地方の民泊を、レンタルスペースとして活かす」ような仕組みづくりを検討中です。

Rye

都市と地方、それぞれに課題があると思っているのですが、例えば地方の空き家問題なども、レンタルスペースの取り組みを通じて、新しい課題解決や地域活性化に繋げられればいいな、と思っています

まとめ

好きを後押しし、誰かの最初の一歩を応援するカシカシ。それは単なる「場所を貸す」仕組みにとどまらず、「世界中の人々の人生に彩りを」という友安製作所のビジョンや、「生きるをあそぶ」という価値観と深くつながっています。

これからも個性や挑戦が尊重される社会の実現に向けて、日常の選択肢をひらき、一人ひとりの人生にささやかな彩りを添えていきます。