【賃貸DIY③】ネコに破壊された「ふすま」をお洒落にしたい!

築40年。目指すはレトロお洒落な「和リビング」

ネコを飼っている皆さんのお宅では、よくあることだと思いますが…「うちのふすまも、やられております!」 しかも、築40年という年季の入った賃貸住宅このままでは確実に大家さんに怒られます…。ということで、せっかくなので単に直すだけでなく、“キレイにお洒落に”変身させるべく、ふすま紙DIYにチャレンジしました。

【Before】盛大にやられております。

現状こんな感じ。古い住宅だけあって、「なぜか和室がリビング」という今になっては斬新な設定になっています。何とかレトロお洒落な雰囲気を出そうと頑張ってみたものの、やはり和風の「ふすま」って存在感が大きいですね。

さらにそのふすまが、こんなふうに体重約10キロ(サバ読んで)のネコに破壊されて、残念な感じが否めません。

今回準備したもの

お洒落なリビングを目指して用意したのは、こんな材料と道具。ふすま紙は部屋の雰囲気をガラッと変える柄物をチョイスしました。 モノクロのアーモンド柄が可愛くて一目惚れです♪ ふすまの施工道具は、いちいち一つずつそろえる必要がない『ふすま7点セット』を使いました。

≪選んだふすま紙は≫ 17柄から選べる襖(ふすま)紙【Plune】 アーモンド
左上が、 ふすま7点セット
  • ふすま紙
  • ふすま7点セット(なぜバケ、トレー、ステンカッターガイド、ミニバール、引手釘打ち、カッターナイフ、スポンジ)
  • ローラー
  • ハサミ
  • パテ用のヘラ
  • 水性パテ
  • ボンド
  • 養生シート
  • 雑巾

邪魔者(ネコ)と格闘しながら下準備

まずは、部屋が汚れないように養生シートを用意します。と思ったら、案の定こうなりました…。
ネコがいるお家は、だいたいこうなることが予測されますので要注意。

シートのシャカシャカした感じがネコの絶好の遊び場に。シートの中から「お前も来るだろ?」とばかりに見つめてきます。がしかし、今回は一緒になってシャカシャカしてる場合ではございません。遊びたい心をグッと抑え、作業に取り掛かります。

最初は、このえぐられまくったふすまをパテで穴埋めしていきます。水性のパテをホームセンターで調達してきました。

ペタペタペタペタペタペタ…コンシーラーで毛穴を埋めていくよりもさらに深くペタペタして、しっかり凹みを埋めていきます。この凹みを埋めるか埋めないかで、仕上がりのキレイ度が違うようです。

次に、引手を取っていきます。ミニバールで引き上げて上下のクギを取ろうとすると、作りが雑なのかクギがありません。ちょっと引くだけでカポッと取れて、手間が省けました。どうもこの家の元の持ち主は、「ごとう」さんだったようです。

女性一人でもできました。

家が建てられた当初を想像して感傷に浸っている間にパテも乾いてきました。
裏返したフスマ紙の上にフスマをまっすぐおいて、外側に沿って鉛筆で印をつけていきます。

★ちょっとポイント

柄物のふすま紙の場合、柄がゆがんでしまわないように注意。また、もう一枚の ふすま と柄を合わせる場合も考えて型取りしましょう♪

線が引けたら、ハサミでカット。このくらいからだいぶネコが興味を失ってきて、作業がスムーズになってきました。どうせ木枠の分はあとでカットするため、ちょっと雑なカットでもOK(だと思います)。

カットしたふすま紙に壁紙用のでんぷん糊を塗っていきます。水で伸ばす製品だったんですが、ダマがなかなかなくならず、そのままローラーでダマをつぶしながらコロコロと塗っていきました。

★ちょこっとポイント

ダマはローラーで意外とすぐにつぶれるし、養生シートを敷いているので、端っこも糊がはみ出すのを気にせずローラーで豪快に塗っていきました。細かい作業が苦手なら、刷毛など使わずローラーで十分!

糊を付けたふすま紙を、ふすま 本体にまっすぐ乗せていきます。
2人で端っこを持って乗せれば簡単なんですが、一人でやると最初はオロオロ…。何とかネコの手は借りずに、まっすぐ乗せることができました!

ちょこっとポイント

1人でふすま紙を乗せるときは、軽く折りたたみながら持ち、一方の端っこを合わせて伸ばしていくとまっすぐ貼れました。糊と 糊 が若干引っ付きますが、乾く前ならすぐに剥がれるから大丈夫!

ピッタリ貼り付けるために、写真のような撫でバケで内から外に向けて撫でていき、空気を抜いていきます。このシュッシュと空気を抜く作業が結構気持ちよく、どんどんピタッと貼り付いていくのがわかります。

★ちょっとポイント

端っこの縁の部分は、竹べらなどでしっかりとクセをつけておくと端っこまでピタッとくっつきます。あとで余った部分をカッターで切る際も浮き上がらなくなります。

カッターガイドに沿って、余分な紙を切っていきます。湿ったふすま紙は切り難いので、一気に動かしすぎると、引っかかってグチャッと破れてしまうことも。

最後の仕上げ段階

引手部分の穴もカッターで開けていきます。最初は十文字に切り口を入れ、その後穴に沿って丸くカット。引手はボンドを付けてはめ込みます。大雑把な私は、細かい紙など取っていませんが、取らなくても問題なく引っ付きました! はみ出したボンドは、乾かないうちにスポンジや濡れた雑巾で拭けばキレイになります。

最後に、はみ出した糊をスポンジや濡らした雑巾などで拭けば完成!! これを2枚続けて行って、約3時間(ネコに邪魔された時間コミ)で出来上がりました。作業し難い狭さと邪魔者(ネコ)があったにしては時間もかからず、あまり苦労もせずにできたと思います。

ふすまだけでイメチェン完了!

ふすま紙を貼り替えて以来、不思議なことにネコが全くふすまを引っかきません! 
ツルッとした表面が 引っかきにくいのか、ここを引っかくとめちゃくちゃ怒られそうだと野生の感で感じているのか。とにかくしばらくは、キレイでお洒落なふすまが保たれそうです。

正直ふすま紙を変えただけで、こんなに印象が変わるとは思っていませんでした。ついでに、ラグも秋冬仕様に模様替えして、ぬくぬくした印象に。築40年の賃貸住宅も、古さが活きたレトロお洒落な「和リビング」になったかな!?

動画でふすまの貼り替え方