「まちづくり事業」って?建てるだけじゃない。友安製作所が仕掛ける「変化の起点」と、地域の個性に寄り添うソーシャルデザインの力

「まちづくり」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?建物を建てること、道路や公園が整えられること。または、イベントを開催すること。
友安製作所は、社会が抱える課題や地域の願いをカタチにする「ソーシャルデザイン」を軸に、まちづくり事業に取り組んでいます。私たちが大切にしているのは、社会の仕組みをデザインし、「まちの変化の起点をつくる」こと。これまで自社で磨いてきた発信力とクリエイティブスキルを地域社会にも役立て、大切な文化や産業を守りながら発展する未来へと続いていく、新たな仕組みづくりを目指しています。

身近なところで思い浮かべるまちづくりとは少し違う、友安製作所のまちづくり事業。社内でもミステリアスな雰囲気を放つこの事業では、一体どんなことをしているのか、どんな考え方で取り組んでいるのか。今回はライター・Pohが、まちづくり事業を牽引するWillに独占取材。彼の意見を交えながら、まちづくり事業のナゾを紐解いていきます。

この人に話を聞きました

Will(ウィル)
友安製作所 ソーシャルデザイン部執行役員

八尾市職員として「みせるばやお」の立ち上げに従事し、「地方公務員アワード2019」を受賞。産業政策立案や経済産業省でのベンチャー政策担当を経て、2021年に友安製作所へ。「FactorISM(ファクトリズム)」の統括など、数多くのプロジェクトをプロデュースしている。

ナゾ①「ソーシャルデザイン」って何のため?

★Pohが感じたギモン
そもそもソーシャルデザインってなんなの?

友安製作所が掲げる「ソーシャルデザイン」とは、単なる「見た目の美しさ」を整えることではありません。
より良い社会を実現するために、複雑な課題に対してクリエイティブな視点から「どうすれば解決できるか」という問いを立て直し、人々の意識や行動が自然と変わっていくような「土台そのもの」をつくることです。
行政やNPOが地域の魅力を高める活動は一般的ですが、私たちの視点は少しユニーク。目指すのは、まちが大切にしてきた文化や産業を「守りながら、さらに発展させる」ことなんです。その場限りで終わるのではなく、地域が自分たちの力でこれからも歩み続けられるような、未来へと続く仕組みづくりに取り組んでいます。

そのために掲げているコンセプトが、「まちの変化の起点をつくる」です。 新たなコミュニティを立ち上げるような大きな一歩も、イベントのサポートといった小さな活動も、すべては変化のための大切なアクション。こうした小さなスタートを積み重ねていくことが、やがてまちの大きな変化につながると信じています。

Will

一般的なまちづくりは物理的な環境整備や建築といったハード面をイメージしやすいですが、僕たちが行なっているのは情報発信や組織づくり、コミュニティ活動などの「ソフト面」です。この両面をつなぎ合わせた、広義のまちづくりを進めています!

💡つまりこういうこと!Pohが解けたナゾ
ソーシャルデザインとは、社会の課題解決に向けて仕組みをつくったり、アドバイスを行ったりすること。加えて友安製作所では、一回きりの課題解決で終わらせず、その先も地域が自走して発展し続けることまで考えて取り組んでいるのか!

ナゾ②“製作所”がまちづくりに挑むワケ

友安製作所の工場見学を案内することも!

★Pohが感じたギモン
なんでインテリア・DIYの製品をつくる友安製作所が、まちづくり事業を始めたの?

なぜ、インテリア製品をつくる“製作所”がまちづくりを行うのか。そこには、私たちがEC事業を通じて培ってきた「発信力」と「クリエイティブスキル」を、より広いフィールドで役立てたいという想いがあったからです。
もともとネジ製造から始まった友安製作所ですが、現在はインテリアのインターネット販売やブランディングを通じて、新しい事業のあり方を追求してきました。この「伝統を活かしながら革新に挑む」というアトツギ(※)としてのノウハウは、多くの地域社会が求めているものでもあります。

また私たちの大きな武器は、カメラマン、デザイナー、ライターといったプロフェッショナルが「社内」に在籍していること。全員が社内メンバーだからこそ、現場の空気感を切り取り、地域の歴史を言葉にする作業を、一貫したブランド力を持って進めることができるんです。
こうした自社で磨いてきた技術を「外」へも活用し、友安製作所だからこそできるまちづくりを展開しています。

※アトツギ:先代から受け継いだ資源・伝統を活かし、新しい事業やイノベーションなど新たな領域に挑戦する若手の後継者のこと

Will

僕は行政マン時代に中小企業サポートに全力を尽くしていましたが、組織の枠を超えて、もっとまちを豊かにする仕組みづくりに取り組みたいと考えていました。そんなとき、企業の力で社会を良くしたいという代表のBossと考えが合致したんです。こうして、製作所だからこそできるソーシャルデザインがカタチになりました。

💡つまりこういうこと!Pohが解けたナゾ
インテリア・DIY販売で培った「見せ方」や「届ける力」は、友安製作所を大きく成長させた最大の強み。このノウハウを社会に広げれば、日本中のまちがもっとおもしろくなるはずというBossとWillの想いが重なって、まちづくり事業が生まれたのか!

ナゾ③まちの個性に、どこまでも寄り添うスタイル

★Pohが感じたギモン
まちづくり事業って、具体的にはどんなことをしているの?

まちづくり事業では、多岐にわたるサービスを展開しています。

  • 戦略を立てる:地域ブランディング、プロジェクト立案、ビジョン・コアバリュー策定
  • カタチにする:グラフィック・ツール制作、映像・WEB制作、SNS運用
  • 場をつくる:イベント企画、コミュニティ形成

どのサービスにおいても核となるのが「プロジェクトマネジメント」です。まちには、市民、企業、行政と、さまざまな立場の人がいます。それぞれの希望はあっても、ゴールが具体的にイメージできずにアクションを起こしにくいことも少なくありません。そんなとき、私たちはまず「まちに入り込む」ことから始めます。

その土地ならではの良さや技術、人脈を大切に守り、密なコミュニケーションを通じて、そのまちにぴったりなアクションを導き出すのが私たちのスタイル。スタッフが、地域ならではの魅力を肌で体感し、実現したいことにどこまでも寄り添う──この泥臭くも丁寧な姿勢が、友安製作所の基本です。

Will

僕たちは、まちの固定されたイメージにとらわれません。外から正解を押し付けるのではなく、地域ならではの良さや技術、伝統、産業、人脈が失われないよう大切に守り、どうすれば次世代につなげていけるかを考えるように意識しています。

💡つまりこういうこと!Pohが解けたナゾ
「こんなまちを目指したい」という理想に近づくために、伴走者として情報の伝え方から人のつながり方まで、あらゆる行動を起こすトータルサポートをしているのか!

ナゾ④自由な発想で、まちづくりの境界線を曖昧にしていく

大阪・関西万博で「とにかく触る博」を開催しました。

★Pohが感じたギモン
まちづくり事業は、これからどうなっていくの?

最近では工務店事業とも手を取り合い、「ハード(建物)」と「ソフト(仕組み)」の両面からアプローチする機会が増えています。
例えば、クリエイティブ監修を担うオープンファクトリーや、プロジェクトを通じてまちに新しいコミュニティが形成されたことをきっかけに、参加企業のリノベーションを自社で引き受けるといった実績も生まれています。まちづくりの境界線を曖昧にし、市民、企業、行政がより近い距離で対話できる環境をつくる。それが彩りあふれる未来につながると考えています。

目指すのは、インフラ企業との連携や、都市計画といった大規模な社会の仕組みづくり。 社会が変化し続ける中で、私たちはその変化に柔軟に対応しながら、地域の良さを守り、発展につなげる「ソーシャルデザイン」をこれからも追求し続けます。

Will

ものづくりの企業でもある友安製作所だからこそ、描いた理想を実際のカタチに落とし込める。まちに寄り添う姿勢があるからこそ、ハードとソフトの壁を打ち壊せる。もっと自由でワクワクするまちがつくれると信じています!

💡つまりこういうこと!Pohが解けたナゾ
「ソフトとハードのまちづくり境界線を曖昧にしていく」と言っていた通り、直近ではまちづくりをきっかけに工務店事業が関わることもあったから、今後は仕組みづくりから実際の建物づくりまで一貫してプロデュースしていく未来を描いているのか!

まとめ:その一歩が「まちの彩り」に変わるまで

私たちがまちづくり事業課のメンバーです!

友安製作所のまちづくり事業について、ナゾは少しだけ解けましたか?
取材を通して見えてきたのは、単にまちを新しく塗り替えるのではなく、そのまちに住む人や働く人が「自分たちの手で、この場所をもっとおもしろくできる」と信じられるための、丁寧な土台づくりでした。
それは、かつて小さなネジ工場から始まり、自らの手で事業を切り拓いてきた友安製作所が、何よりも大切にしてきたプロセスでもあります。社内のプロフェッショナルがチームとなり、地域の個性に寄り添い、小さなアクションを積み重ねていく。この「変化の起点」が各地で生まれることで、日本の地域社会はもっと彩り豊かになっていくはずです。

もし、あなたのまちに「守りたい文化」や「いつかカタチにしたい願い」があるのなら、私たちと一緒に、未来をデザインしてみませんか? 友安製作所は、まちの数だけある「理想のカタチ」を、これからもともに作り続けていきます。