『プリズムホール 八尾市文化会館』情報・交流コーナー をプロデュースしました!

2022年8月2日にリニューアルオープンした『プリズムホール 八尾市文化会館』
実はこの施設の「やおうえるかむガーデン(情報・交流スペース)」は、友安製作所がプロデュースしたもの。
友安製作所にとって、初めての大規模な公共案件ということで、今回の記事ではデザイナーのSammyつくり手チームのWoodyとJackに、そのコンセプトやこだわりなどをインタビューしました。

コンセプトは「ガーデンカフェのようなリラックス空間」

今回プリズムホールのリニューアルにあたって、八尾市から下記のようなリクエストが上がっていました。

八尾市からのリクエスト一例

リニューアル後のプリズムホールの顔として、たくさんの人に利用してもらえる魅力ある空間であること。
・来館者にとって快適で機能的、安全面にも配慮された空間であること。
・ユニバーサルデザインを取り入れること。


そのために、デザイナーSammyが提案したのはこんな空間。

Sammy“ガーデンカフェのようなグリーンあふれる空間”を提案しました。上の写真のように、窓辺を中心に天井からもフェイクグリーンをふんだんに吊るし、リラックスできる空間を実現しました。さらに、公共の場としての機能性・安全性も兼ね備え、“誰もが使いやすい交流スペース”にプロデュースしました」。

ポイント①「YAO」のオリジナルアイアン看板

Sammy「大きなポイントの一つは、なんと言っても“YAO”の大きなアイアン看板。プリズムホールを訪れたたくさんの人に認知してもらいたいと考え、1階からでも見えるように設計しました。さらにこの看板、マグネットでチラシやポスターを貼ることもできるんですよ」。

Woody「この看板が1階からも見えるように、足元の台の高さやその見た目にもこだわりました。安全面もしっかり配慮し、固定する際も試行錯誤で完成させました!」

ポイント②250種のチラシを収納可能!可動式のチラシ棚

上の写真は、「チラシを250種置く場所をつくってほしい」という八尾市からのリクエストに応え、オリジナルでイチから造り上げた『木製キャスター付きジャバラチラシ棚』
カフェっぽいイメージを崩さない木製でフレキシブルな可動式の棚は、温かみがありながらとても機能的な造りになっています。

Jack「この棚はSammyの設計の段階から、かなり苦労がありましたね(笑)。例えば、棚の1マス1マスにチラシを置くための背板とアクリル板を付けていますが、こちらも見やすい角度にこだわり、一つ一つ丁寧に仕上げていきました。キャスターも付けているので、自由に配置できます」。

この棚に加えて、棚の後ろに見える柱の周囲にもチラシやポスターを設置できる特注のアクリル板を用意しました。
アクリル板は、天井のピクチャーレールに付けたワイヤーに取り付け、ワイヤーの床側には重さ25kgの重りを付けて上下をしっかり固定。デザイン性、安定性どちらも妥協なくつくり上げています。

ポイント③ 最大30名が着席可能な『ヘキサゴンテーブル』

多くの人が集うスペースで必要不可欠なテーブル。
このテーブルに関しても、友安製作所が唯一無二のものを制作しました。

Sammy「ユニークな六角形の形にしたのには訳があります。実はコチラ、3分割にして脚も取り外し可能。棚と同じく可動式で、収納も可能なんですよ」

もちろん一部だけ使うこともでき、少人数から最大30名が着席可能な柔軟性の高い『ヘキサゴンテーブル』が完成しました。

ポイント④ カーテン生地のオリジナルソファ

壁側に設置したベンチソファや、ゆったりくつろぐことができる交流コーナーのソファは、友安製作所で扱っているカーテンの生地でつくったもの。個性的な“ぞうさん”の柄が目を引きますよね。

Jack「壁側のソファは特殊な形でカーテン生地のカバーサイズが難しく、現地でも最後まで修正しながら少しでも生地にシワが寄ることように調整していきました」。

ポイント⑤まるで本物!マイクロセメント「CINKRITT」

スタイリッシュなセメント造りのように見えるチケットカウンター・貸館受付窓口のカウンター。
実は木材で制作しているのですが、マイクロセメント「CINKRITT」を塗ることによって、本当のセメントのような見た目に。
さらにカウンターの高さや広さは、車椅子の方も使いやすいサイズに考え抜いて設計し、ユニバーサルデザインを心掛けています。

「CINKRITT」は、友安製作所工務店で施工することもできますので、ぜひ下記の工務店サイトもチェックしてみてください。

ポイント⑥ 友安製作所×八尾のモノづくり企業

このプリズムホールのプロデュースは、友安製作所と八尾のモノづくり企業とのコラボで完成したもの。皆さんのおかげで実現できた空間です!

八尾のモノづくり企業とコラボ!

★共栄化学工業(株)さん
「木製キャスター付きジャバラチラシ棚」のアクリル板は、共栄化学工業(株)さんに特注で制作していただきました。
★(株)オーツーさん
「ヘキサゴンテーブル」などに使われている様々なチェアは、八尾市の業務イスメーカー・オーツーさんとのコラボ商品です。
★アベル(株)さん
カウンター奥の丸い鏡のようなアクセントの壁掛けは、アベルさんの『アベルブラック』という発色技術を使用しています。

他にも多くの職人さんや協力会社さんにサポートしていただきました。
ありがとうございました!

まとめ:みんなでゼロから生み出した空間

チームワークと個性を象徴するシマウマの壁紙もポイント

今回のプロデュースは、友安製作所にとって初めての大規模な公共施設の案件
より多くの人に、快適に使用していただくため、たくさん試行錯誤し、たくさんのアイデアを詰め込みました。

Woody「初めての公共案件で、大変なこともたくさんありましたが、そういった様々な条件下のもと、デザイナーやモノづくりチームが連携し、ゼロから未知のものを生み出すことで、友安製作所が実現できる幅も広がったと感じています! 」

Woodyの語る通り、この経験を経て、友安製作所の可能性は格段に広がりました!
これからも“生きるを遊ぶ”ことができるモノづくりを通して、皆さんの人生に彩りを生み出していきます。