就職活動を進める中で、「入社したら、どんな仕事をするんだろう?」「会社の雰囲気は自分に合うのかな?」と気になる人も多いのではないでしょうか。
友安製作所では、今年も新卒採用のエントリー受付がスタートしました。そこで今回は、これまで新卒として入社した社員5名にインタビューを実施。それぞれがどんな想いで選考に臨み、入社後はどんな仕事を経験してきたのか、リアルな声を聞きました。
「選考はどんな雰囲気だった?」「今、どんな仕事をしている?」──そんな就活生の気になるポイントを中心に、先輩社員がこれまでを振り返ります。前編では、新卒第2期生として2024年4月に入社したStore(ストア)とLamb(ラム)、新卒第3期生として2025年4月に入社したChal(チャル)に話を伺いました。
友安製作所で働くイメージを膨らませるヒントとして、ぜひ参考にしてみてください。
工務店事業課 Store(ストア)のプロフィール

お店や工場などの空間デザインを考えたり、現場のディレクションをしたりと空間に関するプロデュース全体を担っています。友安製作所の良いと感じるところは「やりたかった以上のことをチャレンジさせてもらえる環境」と「多彩なプロフェッショナルがそろっていること」です!
ブランドコミュニケーション課 Lamb(ラム)のプロフィール

デザイナーとしてカフェのメニュー表やチラシなど、社内の印刷物や広告のビジュアルを制作しています。この会社の良いと感じるところは、いろんなチームと関わりやすい設計のオフィスだからか、「話しやすい・話しかけやすい人が多いところ」だと思っています!
物流製造課 Chal(チャル)のプロフィール

鉄工・木工職人を目指して、主にアイアンや木材を使った製品の製作を担当しています。この会社の良いと感じるところは、「社員同士をビジネスネームで呼ぶところ」です! 先輩や上司との上下関係はきちんとあっても、変な壁を感じることはないので素敵なルールだなと思います。
目次
【空間デザイナー】Store:想いが重なり、名古屋から大阪へ──友安製作所は「自分らしさ」を発揮できる場所

徳島県に生まれ、名古屋での大学生活を経て、2024年に新卒2期生として友安製作所に入社したStore(ストア)。「お店という空間が好き!」という想いからこのビジネスネームを選んだ彼女は、現在、工務店事業課で空間デザイナーとして活躍しています。仕事の幅広さは、入社3年目とは思えないほど。お客様の理想を形にするデザインの考案はもちろん、自ら現場に足を運び、お客様や工事担当者と打ち合わせしたり、社内で図面の作成を行ったり……。マルチに働く姿は、社内でも一目置かれる存在です。決して楽な仕事ばかりではないはずですが、「はじめからさまざまなお仕事にチャレンジさせてもらえるのは、とても幸せなこと」と、真っ直ぐに目を輝かせます。
内装デザインが好きだと気づいた学生時代。「空間」という仕事との出会い
カフェや百貨店など、お店という空間が昔から好きだったStoreが大学時代に専攻していたのは建築について。主に小学校や美術館などの外装、外構の仕組み・設計ノウハウを学んでいました。在学中に図面を書いたり、建築物の模型制作に挑戦したりとさまざまな課題に取り組む中で芽生えたのは「外の枠組みより、たくさんの人が集う内部空間をデザインすることが特に好き」という想い。卒業後はインテリアやディスプレイのデザインに関わる仕事がしたいと考え、店舗やイベントなどのスペースをプロデュースできる“空間・ディスプレイ業界”の入社を目指し、就職活動を始めました。
またStoreには、もうひとつ大切にしていた軸がありました。それは、「自分らしさを発揮できる場所」であること。たとえ入社後すぐに、希望する分野の仕事に就けなかったとしても、自分の考えや個性を大切にできる環境であれば、前向きに成長していけると考えていたそうです。自分の意見をしっかり持ち、それを相手にきちんと伝えていきたい──そんな強い意志が伝わってきます。

友安製作所を知ったきっかけは、姉からの情報でした。「関西に住んでいた姉が、大学の授業で当時講師をしていたBoss(代表取締役社長)の講義を受けたそうなんです。おもしろい会社があると教えてくれて、自分でも調べることにしました」と話します。
第一印象はまさに運命。「世界中の人々の人生に彩りを。」という友安製作所のビジョンを知ったとき、自身のポートフォリオに綴っていた「世界中の人々の生活をカラフルに」という言葉と重なっていることに気づいたといいます。自分らしさや個性を大切にしていたStoreらしい言葉と、会社が大切にしている核の部分が重なった瞬間です。
入社1〜2年目、「人が集うお店の空間デザイン」という夢を叶えるまで
第一志望で友安製作所の選考に臨んだStore。面接ではじめてオフィスを訪れたとき、面接官のやわらかい雰囲気に驚いたといいます。「緊張感漂う重い空気ではなく、フラットに自分を引き出してくれたので、思いの丈をすべて話せたんです。友安製作所には、就職活動の軸にしていた『自分らしさを発揮する』ことができました」と当時を振り返ります。
入社後は新人研修を経て、まず企画課に配属されました。将来的に工務店事業課へ異動することはあらかじめ伝えられていましたが、友安製作所がメインで取り組むインテリア&DIY商品の知識を身につけてほしいという会社の方針から、商品企画に携わることになったそうです。
その半年後から工務店の案件にも関わるようになり、現在はオフィスや工場を中心としたリノベーションを担当しています。商品企画から空間デザイナーへとフィールドは変わりましたが、大学時代に学んだ建築の知識やスキル、企画課で培った経験は、今の仕事にも大いに活かされているといいます。
友安製作所の工務店事業では、自社で取り扱う商品を取り入れたリノベーション提案を行なっているため、「企画課時代に得た商品知識が、お客様への提案にも役立っていますし、空間デザイナーとして企画課の人たちに相談することもあるんです」とのこと。仕事内容はそれぞれ違っていても、友安製作所で得た知識が、しっかりと今の仕事につながっていることが伝わってきます。とはいえ、初めてのことばかりの環境で戸惑うことがなかったのかと問いかけると、「分からないことがあれば周りの先輩が必ず助けてくれるので、実は入社以来、大きな壁に直面して立ち止まったと感じたことはあまりないんです。今もたくさんのことを覚えながら仕事をしていますが、『とにかくやってみる』という精神で頑張っています」と語ってくれました。

Storeといえば、2025年6月にオープンした友安製作所が運営するカフェ「Factory Cafe CO-BA」の空間デザインも手がけた実績を持っています。入社1〜2年目にして大学時代からの夢を叶え、社内でも大きなチャレンジとなるプロジェクトでした。「新人だからといって、ちょっとした仕事を手伝ってもらうやり方ではなく、はじめから一人のプロフェッショナルとして見てくれて、オフィスや工場などの大規模なデザインを任せてもらえました。もちろん先輩方にたくさんフォローしていただきながらでしたが、私の可能性を信じてお願いしてくれたことが嬉しかったです」と笑顔で振り返りました。日々のインプットをどう形にするか、施工管理のプロや職人さんたちと話し合いながらプロジェクトを進めていきます。
インタビュー中、施工管理担当のJack(ジャック)に対して気兼ねなく、等身大の言葉で接する姿が印象的だったStore。若手を信じ切る会社の姿勢と、それに応えようとするStoreの熱意が相乗効果を生んでいます。今やStoreは、Jackから「工務店事業にはなくてはならない存在」と太鼓判を押されるほど、活躍の場を広げています。
友安製作所で描くこれから──空間デザイナーとしての未来
実はStore、「空間プロデュースの仕事ができるから」という理由だけで入社を決めたわけではありません。最終的な決め手は、「どんな仕事でも良いから、とにかくこの会社(友安製作所)で働きたい」という、会社そのものへの強い想いでした。
入社後は、持ち前のコミュニケーション力とバイタリティで、現場での身体を使う仕事から社内でのクリエイティブ思考まで、トータル的な空間プロデュースに挑戦してきました。「想像以上にチャレンジさせてもらえることが、とにかく楽しい」とStoreは語ります。「友人と仕事の話をすると、20代前半でここまで任せてもらえる環境って当たり前ではないと気づかされます。毎日が刺激にあふれていますね」。
将来は、全国各地に友安製作所が手掛ける空間デザインを広げていきたいとのこと。現在は関西、東京、福岡に展開していますが、さらにそのエリアを拡大し、実績を積み上げていきたいと考えています。「ビジネスネームにStoreを選んだくらい、“お店”といういろんな人がふらっと集まる空間が大好き。誰かの日常を彩る一部として、自分の作った場所を楽しんでもらえることが、何よりのやりがいです。いつか、日本中のお店のデザインを手がけてみたいですね」。
未知の世界に飛び込み、道が開ける瞬間にこそ「楽しい」を見出す。好奇心を原動力に突き進むStoreが、プロフェッショナルな人たちとともに、これからどんな空間を生み出していくのか。Storeの物語は、ここからさらに彩りを増していきそうです。
【グラフィックデザイナー】Lamb:好きだからこそ悩んだ自己表現。デザインを通して再び感じた「楽しい」の気持ち

芸術大学を卒業後、2024年に新卒2期生として入社した、生粋の関西人・Lamb(ラム)。「柔和な人」「生まれたての子羊のような環境でも自分の足できちんと立って挑めるように」──そんな願いを込めてビジネスネームを名づけました。現在は広報やマーケティングに携わるブランドコミュニケーション課で、カフェのメニューや総合カタログなどの印刷物を中心に、社内のあらゆるグラフィックデザインを担っています。また、ときには学生時代に培ったカメラ技術や描画を活かして撮影のディレクション、お店に展示されるアート作品を創作することも。活動するクリエイティブの領域は多岐にわたります。
幼少期から磨いてきた表現力。芸術に向き合った学生時代
子どもの頃から絵を描くことが好きで、中高時代は美術部に所属し、油絵や水彩画などに触れる青春時代を送っていたLamb。その後は写真にも興味を持ち、大学時代にはブライダルカメラマンを夢見て成人式の前撮りや服飾・美容学生のポートフォリオ撮影など、カメラマンとしての実績を着実に積んでいました。しかし、将来について本格的に考え始めたとき、このままカメラマンの夢を追いかけて良いのか悩むことに。「趣味を仕事にすると、自分が撮りたいものと求められるものが一致しなかったときに、楽しめなくなってしまうのではないか……」。本気で好きだからこそ、向き合い方を真剣に考えていたことが伝わってきます。
悩んだ末に出した答えは、職業で選ぶのではなく「自分が仕事そのものを楽しめる会社」を軸とすることに。これまでの人生と同じように、自分の心が躍る場所を探す──そんなLambらしい就職活動が始まりました。

友安製作所の存在をはじめて認識したのは、取引先である塗料店でのアルバイトがきっかけでした。塗料の詰め替え作業の際、友安製作所と書かれていたラベルを日常的に目にしていた彼女。その後、求人サイトを通して会社の採用情報を知り、オープンオフィス(会社見学)に参加して選考を決めたといいます。「社員さんたちが働いている姿を見たとき、みんなが本当に楽しそうで。その姿を見て『ここだ!』と心が躍り、一気に入社への意欲が湧きました」と当時を振り返り、顔をほころばせます。
未経験から挑戦──商品カタログ制作で切り開いたデザインの道
第一志望だった友安製作所に入社後、まずは企画課に配属。友安製作所の取り扱い商品を徹底的にインプットする約9ヶ月間を過ごしました。「どんな仕事も楽しむ」と決めていたLambは、先輩と一緒に商品企画の考案や説明会の準備に奔走します。その傍ら、持ち前のセンスを買われて展示会のチラシ制作を任されるなど、少しずつデザインの才能を覗かせていました。転機が訪れたのは、クリエイティブ課への異動。そこで任されたのは、会社としても初の試みとなる「商品カタログの制作」という大プロジェクトでした。
これまでさまざまな分野で感性を磨いてきたLambですが、驚くべきことに、ブックデザインや編集は未経験。大学でも専門的なスキルやソフトを学んだことはありませんでした。しかし、彼女の口から出たのは、不安ではなく「なんか楽しそう!」というポジティブな一言。ここから、デザイナーとしての新たな才能が、一気に花開いていきます。
今回は先輩との共同作業ではなく、一人でプロジェクトを動かすという大きな挑戦。コンセプト決めから素材集めまで、Lambは自らの手でプロジェクトを形づくり、イメージを膨らませていきました。
「ソフトの基本的な使い方やデザイン、執筆、商品情報についてアドバイスをもらいながら、いろいろと模索して進めていきました。参考になりそうなカタログを何冊も読み漁り、どうすれば本ができるのかを必死に調べる毎日でした」。このとき、企画課時代に培った商品知識が、情報整理を行う上で大きな武器になりました。さらに、学生時代から撮影する側として多くの現場を経験してきたこともあり、その知識や感覚を活かしてプロのカメラマンともスムーズに連携することができたといいます。周囲の先輩たちは、困ったときには手を差し伸べつつも、基本的にはLambの世界観を尊重し、その自由な表現を温かく見守ってくれました。
商品カタログの裏テーマは「大人も楽しめる絵本」。ページをめくるたびにワクワクが止まらない一冊にしたい──そんな想いから、イラストも自ら描き下ろしました。カタログがインテリアとしての役割も果たし、部屋に飾っていたくなるような愛らしさを大切にしています。「カタログのイメージを形にするためのイラストなら、アイデアがどんどん浮かび、とても楽しかった。かつて抱えていた『描くことへの悩み』から解放された気分でした」と晴れやかな表情で語ります。
デザインを軸に、次のステージへ。マーケティングにも広がる可能性
かつて「0から1を生み出す自己表現」の難しさに直面し、一度は筆を置いていたLamb。しかし、デザインという仕事が彼女に新しい視点を与えてくれました。「デザインは、あらかじめ決まった情報やテーマを、整理やあしらいによって『1から10』の魅力に変幻させる仕事。その素材のひとつとして絵を描くことで、純粋に表現を楽しむ気持ちを思い出すことができました」。カタログという大きな仕事をやり遂げた自信は、今、彼女を次のステージへと押し上げています。
現在は、カフェメニューや広告の作成など、デザイナーとしての地位を確立させているLamb。これまで得意としていた温かみのあるトーンだけでなく、今後はスタイリッシュな表現など、さらにデザインの幅を広げていきたいと意気込みます。また、現在は広報発信を担うブランドコミュニケーション課に所属。自身が手がけた商品カタログをどう世の中に届けるかという、マーケティングの領域にも挑戦しています。「今の課では、提案力や発信力をさらに磨いていきたいです。デザインの枠を超えて、自分からイベントを企画したり、新しい販売方法を提案したり……。いつかまた、かつて美術に夢中になっていた頃のように、自分の発想で『0から1』を生み出すことにも挑戦したいです」と、真剣な眼差しで語りました。
好きだからこそ悩んだ表現の道。しかし、仕事を通して改めて表現することの楽しさと再会できたLambは、迷いを抜けた人だけが持つ強さが宿っていました。自分らしく楽しむことを忘れずに、彼女はこれからも友安製作所に新しい彩りを添え続けます。

商品カタログに登場するイラストには、キャラクターの背景まで考えていたと語るLamb。「思い出がありすぎて捨てられない!こうして見ると、アナログが好きなのかもしれません」と、イラストを下書きするメモもたくさん見せてくれました。Lambとしても、会社としても、商品カタログは思い入れのある一冊です。
【鉄工・木工職人】Chal:未経験から職人の道へ──挑戦を支え、「何でも受け止めてくれる」この場所で

大学で環境科学を学び、2025年に新卒3期生として入社したChal(チャル)。ビジネスネームには「チャレンジ」の意味が込められています。友安製作所が掲げる「生きるをあそぶ をデザインするための10のルール」の中にある「CHALLENGE Your Limits」をヒントに名づけた通り、鉄や木材を操る職人を目指し、日々奮闘中です。現在は鉄・木材のカット加工や鉄の粉体塗装をメインで任される一方、ワークショップの企画も手がけるなど、バラエティに富んだ仕事に取り組んでいます。さらに、鉄同士をつなぎ合わせる溶接や、木工製作の工程のひとつである仕上げ・左官技術のスキルアップを狙った練習も。鉄工と木工どちらかひとつではなく、ふたつの技を同時に吸収できる環境に、「こんなにありがたい環境はないです」とにこやかに話します。
心の中に秘めていた想い──「ものづくりをして生きていきたい」
「毎日顕微鏡を覗いて、菌の動きを研究していました」。
大学時代のChalは、食中毒の原因菌などを研究する理系学生でした。周りは研究者を目指し、大学院への進学も考える学生も多くいたそうです。一見、大学に入学した背景からは友安製作所の職人として入社を決めた動機が結びつかない印象でしたが、意外にも「大学生活を経験してきたからこそ、少しずつ職人に対して気持ちが膨らんでいった」といいます。
「ITや住宅設計なども学べる学部ではあったので、『社会に出てから役立つ知識が身につけられそう』と考えて大学には入学しました。当初は具体的な方向性まではイメージできていませんでしたが、技術職への憧れはもともとあったんです」と当時の心境を振り返ります。
その原点には、大好きな祖父の姿にありました。鉄も木も自在に扱い、周囲から「街のなんでも屋」と頼られていた祖父。幼い頃、祖父の隣であそび半分に椅子の端材を組み立てていた記憶が、彼の「ものづくりの原体験」となっていました。
その経験をきっかけに、大学時代は外部で木工プロジェクトの活動も行っていたとのこと。とはいえ、技術職といっても、物理的なものづくりから、プログラミングのようにコンピューターへ指示を出す仕事まで、その幅はさまざまです。Chalは、そうした多様な可能性を視野に入れながら、自分に合った道を積極的に探していました。視野を広げて模索してみた結果、改めて自分の手捌きひとつでものを生み出す職人になりたいと考え、就職活動では製造業の分野で会社を探すことに。さまざまなカタチのものづくりに触れてきた大学時代の経験があったからこそ、自分と向き合い、本当にやりたいことを見つけることができたのかもしれません。

友安製作所の存在を知ったのは、就職活動の一環で参加した、工場を運営する企業と学生の交流を広げるイベント・就活BARがきっかけ。Bossと話す機会を持ち、「オーラが凄い」と感じました。そして彼の話に引き込まれ、「もっとこの人のことを知りたい」とまずは会社そのものよりも、Bossという人物への興味が強くなっていきました。最終的な決め手は、ひとつの技術を極めていく働き方ではなく、幅広い技術をすべて一流のプロフェッショナルとして極めていく会社の働き方に惹かれたからだそうです。
職人を目指せる会社で働くと決めてからは、プロジェクト活動で経験していた木工製作を活かせたらという気持ちと、一方で両親が鉄工関係の仕事をしていることから、鉄工製作の分野にも関心があったChal。「他社では鉄か木、どちらかを選ばなければいけませんでした。でも友安製作所だけは『どっちもできるよ』と言ってくれた。もう、ここしかないと確信しました」。
目標は、憧れの祖父と同じ、頼られたら何でもやってのける「なんでも屋」。未経験からの挑戦が、ここから始まりました。
スーツ禁止のゲーム選考?!ありのままの姿で掴んだ、職人への第一歩
Chalが面接で驚いたのは、私服指定の面接と、グループで行われたカードゲーム選考でした。選んだカードに書かれているキーワードに沿って自己紹介をするミッションに緊張しつつも、「自分を知ってもらえるチャンス」とポジティブに捉え、ありのままの想いをぶつけました。
最終選考は役員面接だったこともあり、再び緊張していたChal。しかし、友安製作所に興味を持ったきっかけの人物であるBossが登場した瞬間、緊張が解け、リラックスした雰囲気で話すことができたといいます。「絶対に入社したいと思っていたので、その想いはしっかり伝えました。また前日には、Bossのインスタライブを見つけたので、その感想も交えて話したんです。できる対策はしていましたが、社員さんの和やかな雰囲気にも助けられました」と、面接にも関わらず、役員が自分自身を引き出してくれたと語りました。
入社後は新人研修を経て、無事に製造物流課に配属。工場勤務が決まっていたため、他部署との交流はあまりないだろうと覚悟していたChalでしたが、入社直後にオフィスを改装し、1・2階が工場、3階がオフィスとなったため交流しやすい雰囲気に。3階を通って休憩部屋に行く通路になっているため、お昼の時間が被れば新卒出身の社員同士で一緒にまかないを食べたり、会社が定期的に多種多様なイベントを開催しているため、その際に新たな交流が生まれたりなど、充実した日々を送っています。

工場の現場では、にぎやかな先輩たちが常に気を配ってくれる温かな環境があります。事前に技術を教え、その後に実践へと進むスタイルが基本で、困ったときには必ず声をかけてくれるのだとか。普段は雑談を交えながら作業を進めつつ、技術の習得においては抜かりなくアドバイスをもらえるなど、メリハリのある環境です。実際に、Chalは未経験から製造の世界に飛び込んだため、鉄の色付けを行う粉体塗装という工程には半年ほど苦戦しましたが、先輩が1から根気強く教え続けてくれたおかげでコツを掴み、今ではひとりでその作業ができるようになっています。「先輩は、『何か変えたいことがあったり、困ったことがあればなんでも言って』と優しく指導してくださいます。そのため、新卒1年目の初心者である僕も、自分の意見を伝えられました」と、日頃からしっかりとコミュニケーションを取っている様子が伝わります。
職人技術の習得だけでなく、Chalはイベントの企画内容を考えて実行したことも。友安製作所では毎月のように工場見学やワークショップを行っているため、参加者に体験してもらう内容を主体的に提案しました。友安製作所では鉄工、木工、真鍮の加工を強みとしており、その中でどの素材をどんな形で体験してもらい、ものづくりの楽しさ・達成感を覚えてもらうのか──アドバイスをもらいながら内容を固め、見事に重要な役割を果たすことができたのです。「製造はつくったものを直接お客様に届ける姿は見られないのですが、ワークショップは自分が考えた内容を目の前で体験してもらうので、生のリアクションが見られたのはとても嬉しかったです」と、Chalの中でも印象に残る仕事になりました。
1年目だからは関係ない。主体性を持って挑み、鉄工・木工マスター職人へ
現在、Chalは鉄工所と木工所を半分ずつ行き来しながら働いています。鉄工と木工、両方の技術をマスターした職人は、社内でもまだいません。決して簡単ではない道のりですが、粉体塗装の技術を半年かけて習得したように、Chalは着実に職人としてのステップを踏んできました。現在は粉体塗装にかかる時間も短縮できるようになり、その分、新たに鉄の溶接や木工所での左官技術を学ぶ時間を確保しています。

今後はレーザーカットや刻印にも挑戦していきたいと話すChal。新卒社員が入社半年後に、自社のために考えたアイデアを発表する新卒プレゼンでは、「革製品を使った新商品」について構想も発表しました。鉄工・木工の技術習得に取り組みながら、将来的には革製品づくりにも挑戦したいと、ものづくりの可能性を広げています。「最終的には、ひとつの建物の中にあるインテリアも含め、家具雑貨類すべてが自分でつくったものにできたらという夢があります。かなり壮大ですが、今取り組んでいる技術をきちんと身につけて、必ず叶えたいです!」。
未経験だから、新卒1年目の新人だからと線を引かれるのではなく、フォローを受けながらもきちんと主体性を持って技術に向き合うことを学んできたChal。彼のものづくりへの挑戦は、まだ始まったばかりです。友安製作所だからこそ広がる多くの可能性の中で、これからも職人として、自分だけの道を切り拓いていきます。

粉体塗装は、ムラが出やすかったり、焼き付けの工程ではがれてしまったりと、見た目以上に難しい技術。写真は小さなアイテムですが、工務店のお客様に納品する大型家具など、扱う製品はさまざま。技術の習得には時間と経験が求められます。Chalは現在、この工程を無事に習得し、ひとりで任されるようになりました。
まとめ:「好き」や「得意」を、仕事のエネルギーに変える
いかがでしたでしょうか。 前編では、空間デザイナー、グラフィックデザイナー、そして職人と、三者三様の「自分らしさ」を武器に活躍する3人のストーリーをお届けしました。職種も入社までの背景もバラバラな彼らですが、共通しているのは、自分の「好き」や「エネルギー」を信じて、友安製作所というフィールドで全力の挑戦を楽しんでいるということです。
ただいま友安製作所では、2027年3月卒業予定の学生さんの採用を始めています。
取材を通して改めて感じたのは、ここは「個性がそのまま強みになる場所」だということ。この記事を読んでくれたあなたの個性が、友安製作所というチームの中でどう化学反応を起こすのか。その日を、私たちは心から楽しみにしています。
















私が空間プロデュースをする際につくっている、3Dパース(奥)と平面図(手前)です。空間デザインを考える際にまず着手するのが、平面図の作成。また平面図を完成させた後に、立体的なデザインにした3Dパースを作成して、一目でイメージが湧くようにします。