日本は世界でも有数の壁紙大国といわれていますが、そのほとんどが無地のビニール壁紙です。そんな「無地の壁紙に飽きた」という方はいらっしゃいませんか?壁紙をDIYで貼り替えたいと考えている方には、貼りやすいフリース製の輸入壁紙がおすすめです!
欧米諸国では過半数のシェアを占めているフリース壁紙、日本でも少しずつ増えてきています。幅が小さいものが多いので女性でも扱いやすく、デザイン性の高い壁紙が多くあるので、初めてでも楽しく壁紙の貼り替えができます。
そこで今回は「壁紙の貼り替え方(フリース壁紙編)」をご紹介します。
今回使用するフリース壁紙について
今回、動画で使用した壁紙は、韓国にある老舗壁紙メーカーdesign idのアンティークティン(ビンテージブルー)です。世界トップクラスのプリント技術、リアルなエンボス加工が特徴となっています。
19世紀後半に天井を装飾するものとして流行したブリキ製ティンシーリングパネルがモチーフです。ラメプリントと陰影をつけることで立体感を生み出し、本物の様なデザインに仕立てています。アンティーク調がおしゃれな壁紙です。ビンテージブルーのほかには、ブラックシルバー、シャビーホワイトと全部で3色あります。
フリース壁紙の良い所悪い所
―素材について
繊維を織らずに絡み合わせてシート状にしたものです。
―主な特徴
水を含んだ時に伸縮率が低いのでジョイント部分(継ぎ目)がキレイに仕上がります。パルプやポリエステルなどの化学繊維を3次元に絡ませているので強度が高いです。幅が53㎝程と狭いものが大半なので、小柄な女性でも貼りやすいです。また、貼ってはがせるノリが使用できるため貼り替えの時、裏紙を残すことなくキレイに取ることができます。そのほかでは、シックハウス症候群の原因であるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物の発散量が少ないので安心安全です。
―デメリット
ビニール壁紙に比べると少し価格が高いです。また一般家庭にあまり普及していないのでDIYはともかく、専門業者が少ないのが現状です。
フリース壁紙についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。
フリース壁紙を貼るのに必要な道具
・ステンカッターガイド
壁紙を貼ると、上下左右に余った壁紙(切りシロ)が出ます。その部分をカットする時にガイドとして使用します。
・なぜバケ
壁面と壁紙の間に入った空気を押し出すために使います。また、シワのばしにもなります。
・ロング竹ベラ
角に合わせて壁紙に折り目をつけるための道具です。
・カッターナイフ
切りシロをカットするのに使います。
・ジョイントローラー
ジョイント部分をしっかりくっつけるのに使用します。
・DIY楽のり
水での希釈が必要な粉ノリと違い、開栓した後すぐに使うことができる優れものです。壁紙に直に塗ってもOK、専用バケツに入れてから塗布することもできます。
・ローラーバケツとバケツネットのセット
メモリが内側にあるので分量を計測することができます。付属のネットを取り付けることで、ローラーについた余分なノリを削ぐことができます。また、取り外しできるので手入れも楽なうえ、普通のバケツとしても使えます。
・ローラーハンドルとローラー
壁紙にノリを塗る時に使います。スモールタイプのローラーハンドルは小回りが利きます。中毛のローラーは程よくノリを取ってくれるうえ、毛が凹みに入り込んでくれるのでキレイに塗れます。
・壁紙仕上げ用抗菌スポンジ
ノリが壁紙からはみ出たり道具に付着した時、拭き取るために使います。壁紙などにノリが付着したままだと変色の原因になりますので、しっかり拭きましょう。
―そのほかに必要な道具はこちら
・メジャー
壁と壁紙のサイズを測る際に使用します。
・ハサミ
壁紙をカットする時に使います。
・メモリ付き透明フィルム
ノリを塗布する前に養生することで、室内や床、家具などを汚さないですみます。
・タオル
壁についたホコリや汚れなどを拭き取るために使います。
・脚立
壁紙は天井側から貼り付けていきます。倒れない丈夫なものを用意しましょう。
フリース壁紙以外の壁紙の貼り方も知りたいという方は、コチラの記事も合わせてご覧ください。
フリース壁紙を貼る前に必ず養生
床や家具などを汚さないためにも養生フィルムを敷きます。
養生フィルムを敷いたり貼る時は、マスキングテープや養生テープで固定しましょう。
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壁についている汚れやホコリを拭き取ります。ホコリなどが残ったままではノリの接着力が弱まってしまうので、入念に拭いておきましょう。
フリース壁紙の貼り方
バケツにノリを入れます。DIY楽のりは希釈や混ぜる必要はありません。開栓後すぐに使用できます。
のり塗り用ローラーにノリをつけて壁に塗布します。まんべんなくたっぷり塗りましょう。
紙製の壁紙などは、裏面にノリを塗って施工するためスペースの確保が必要となります。しかし、フリース製は壁面に直接、塗布して貼れるので場所を取らずに作業できます。また、紙製の場合は伸縮する性質上、ノリを馴染ませる時間であるオープンタイムが必要ですが、フリース製は、ほぼ伸びることがないので間をあけなくて済みます。
壁紙のロールを開いて壁の端に合わせます。
上下に少し余分が出るように合わせ位置を決めます。
なぜバケを使い中心から外側に向かって上下左右に空気を抜きます。
角の部分は、壁紙に沿うようにハケを入れ込んでいくと、ロング竹ベラを使う際、筋目がつけやすくなります。
角にロング竹ベラを押し当てて、しっかり折り目をつけます。
ステンカッターガイドを角にあて、その外側にカッターを合わせて切りシロをカットします。
切り始めたらカッターの刃は壁から離さず、ガイドを移動させながら切っていきましょう。
上の切りシロも同様にカットします。
2枚目を貼っていきます。先ほどと同様、壁にたっぷりとノリを塗ります。
隣の壁紙と柄が合うところを探して合わせながら、2枚目の壁紙の位置を決めていきます。
ノリが乾くまでは何度でも貼り直しができます。柄が合っているか落ち着いて確認しながら貼っていきましょう。
ビニール製などは、ジョイント部分を重ね合わせてからカットする必要がありますが、フリース製は「突き付け工法」というジョイント部分を重ねずに貼り合わせる方法で行います。そのためDIY初心者でも施工がとても楽です。
位置が決まったら、なぜバケで空気を抜きます。
ロング竹ベラをあてて折り目をつけて、ステンカッターガイドとカッターで切りシロをカットします。
端などが浮いている時は壁紙をめくってノリを足します。
ジョイント部分はローラーで押さえてしっかりと圧着します。
この作業を繰り返します。
端の下部は、二つ折りにして2枚重ねて折り目をつけます。そして、重ねたままカットします。
上部は、ロング竹ベラを使用する前にざっくりと切りシロをハサミでカットします。こうすることで作業がやりやすくなります。
そして、重ねてロング竹ベラを押し当てて折り目をつけます。こちらも切りシロをキレイにカットします。
端の方も入念に折り目をつけましょう。
左の余分をカットし、壁紙からはみ出したノリをキレイに拭き取ります。これで完成です。
フリース壁紙の貼り方まとめ
今回はフリース壁紙の貼り替え方についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
フリース製は破れにくく扱いやすい素材なので、DIY初心者や女性一人でも安心してチャレンジすることができます。
1面だけでもお部屋の壁紙を白無地じゃない壁紙に貼り替えるだけで、お部屋の印象はグッとおしゃれになります。お友達を呼んでホームパーティーでもしたくなりますね。
「ちょっと、貼り替えてみたい!」という方は、今回の動画を参考にして、まずは小さい壁から挑戦してみてはいかがでしょうか?
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DIYをして「部屋の雰囲気が変わった」「自らやってよかった」「施工費が安い!」などを実感してみてくださいね。
フリース壁紙のオススメ商品紹介
今回使用したフリース壁紙はdesign id。
design idは、まだまだおしゃれな壁紙があるので、ここではもう少し、製品のご紹介をしたいと思います。
ビンテージブリック
中世ヨーロッパの使い込まれたタイルをモチーフにした「ビンテージブリック」。幅広い層に愛されているビンテージスタイルの壁紙なので、大人かっこいい部屋を演出することができます。色はブルーグリーン、ホワイトベージュ、ブラックグレーと3種類から選べます。
マニッシュストライプ
ボーダー部分には凹凸感。マットカラーとシャイニーカラーの細めのストライプが、カジュアル過ぎず落ち着いた雰囲気です。色はブルーとブラックがあります。
ヨーロピアンダマスク
エレガントでゴージャスなデザインが施されています。ヨーロッパ貴族の一室を思わせる豪華さです。立体的なダマスク柄のプリントが優雅な空間を演出してくれます。カラーはアイボリー、ブルー、ブラウンとあります。
design id以外にもおしゃれな壁紙は沢山あります。他にもオシャレな壁紙を知りたいという方はコチラの記事も合わせてご覧ください。