先日、わたしたち友安製作所が初出展した世界最大級の国際消費財見本市「Ambiente(アンビエンテ)2026」。ドイツ・フランクフルトにある広大な展示場「メッセ・フランクフルト」は、大きく「Dining」「Living」「Giving」の3つに分けて展示が行われ、世界160カ国以上からトレンドを求めるバイヤーやデザイナーたちが訪れます。
そんな国際的な展示会場では、2026年に向けた新しいトレンド予報「Ambiente Trends 26+」が紹介されていました。インテリアやデザインに関わるカラー、素材の組み合わせは、新鮮なものばかり。そこで今回は、会場で学んだ最新トレンドの内容をTtimes読者のみなさまに、いち早くお届けしたいと思います。
Ambiente2026が掲げる全体テーマは、 「DREAMS FACTS STORIES(夢、事実、物語)」 。想像力をかき立てる「夢」、確かな素材や技術に基づく「事実」、そして新しい組み合わせから生まれる「物語」。 これらをキーワードに、これからの時代の空気を映し出す3つのスタイルが提案されています。「流行を追う」のではなく、「自分の『好き』を見つけるヒント」として。 友安製作所らしい視点も交えながら、3つのキートレンド 「brave」「light」「solid」 をご紹介します。
目次
1. brave:常識を飛び越える「大胆な遊び心」
「今やらなければ、いつやるのか(If not now, then when)」そんな力強いメッセージを掲げる「brave」は、友安製作所のスローガン「生きるをあそぶ」に通じるスタイルだと感じました。 国や時代、工芸(クラフト)とテクノロジーといった境界線を乗り越え、予期せぬ組み合わせを楽しむ実験的なトレンドです。

- 素材とデザイン
キーワードは「再構築」です。テキスタイルにはデジタル加工で独創的な表情を与え、レザーやガラス、セラミックには手描きのドローイングを施すことで、唯一無二の存在感を際立たせます。これまでの常識にとらわれない、芸術的なオブジェのようなアイテムが特徴です。 - カラーパレット
力強いビビッドカラーと、優しく淡い色調が隣り合うような、コントラストの効いた配色がポイント。ここに多面的な輝きを持つ カッパー(銅色) がアクセントとして加わることで、全体に洗練された印象になります。
2. light:光と透明感が織りなす「空気のような空間」
「空気の中で生きる(Living in air)」がテーマの「light」は、まるで重力から解放されたような透明感と、浮遊感を表現するトレンド。 家の中を、心地よい驚きがある場所へと変えてくれます。
光の移ろいによって、エネルギッシュな雰囲気から落ち着いたムードへと変化する空間づくりが特徴です。自然現象とデジタルの仮想世界、その両方からインスピレーションを得た、繊細で幻想的な美学が漂います。

- 素材とデザイン
主役は、光が透ける半透明な素材や、密かにきらめく表面仕上げ。ガラスや金属、薄手のファブリックなどが、視覚だけでなく触覚にも訴える「軽やかさ」を演出します。 - カラーパレット
輝く太陽の光や、暗闇の中の月光を連想させるカラー構成です。パステルカラーやダークな色調の中に、ニュートラルな色が調和します。ここに柔らかな仕上げの マットシルバー が加わり、色同士を上品に融合させます。

【編集部の視点】
このトレンドのカギは「窓辺」と「照明」。 光を柔らかく通すウィンドウフィルムを貼ってみたり、透け感のあるレースカーテンを重ねてみたり。照明をガラスシェードに変えて、壁に落ちる影を楽しむのも素敵です。 「窓まわり」は友安製作所が得意とする分野なので、一番取り入れやすいトレンドかもしれません。
3. solid:素材を愛し、長く付き合う「確かな美学」
「現代性の再構築(A reframing of modernity)」をテーマとする「solid」は、地に足の着いた、永続的な美しさを追求するトレンド。「生活空間は長く使えるものであるべき」という考え方は、ものづくり企業として私たちも深く共感する部分です。流行に左右されない機能美と、信頼できるデザイン。モジュール式の家具や、簡潔で力強いフォルムを取り入れ、ライフスタイルが変わっても使い続けられる「持続可能性」を大切にします。

- 素材とデザイン
「素材を尊重せよ(Respect your materials!)」を合言葉に、木材(ステイン仕上げや自然のまま)、透明または色付きのガラス、再生プラスチックなどを組み合わせます。パターンや表面には、はっきりとした幾何学的なデザインが多く見られました。 - カラーパレット
キーカラーとなるのは、クールで清潔感のある ステンレススチール(高光沢)。自然素材の中に金属のシャープさが加わることで、現代的なアクセントが生まれます。
またコントラストの効いた印象的なカラーの組み合わせが、現代的なグラフィックのアクセントを生み出します。自信に満ちた強い色と、控えめで落ち着いた色が共存し、素材本来の色味も活かされます。

【編集部の視点】
これはまさに、職人の手仕事が光る友安製作所のオリジナルブランド「by TOMOYASU S.S.」の世界観に通じるところがあると感じます。「本物」の素材を大切にして、木と鉄を組み合わせてつくる家具たち。今回のAmbienteでの展示でも、ソリッドで機能的なデザインだと多くの反響をいただきました。ここぞというポイントには、「本物」の素材を取り入れてみるのはいかがでしょうか?
まとめ:あなたのくらしに合うのは、どんな「色」?
あそび心が楽しい 「brave」、幻想的で上品な 「light」、そして硬派で機能的な 「solid」。2026年に向けて提案された3つのトレンドは、それぞれ全く異なるアプローチですが、共通しているのは「未来を前向きに楽しもう」という姿勢でした。また展示の雰囲気も、明るく前向きになれるものばかり。トレンドというと、ちょっとハードルが高く感じますが、「もっとこうしたら楽しいかも!」「次はこんなスタイルに挑戦したい!」と、未来に向けて「くらしをアップデートしていく姿勢」が、毎日を鮮やかに彩る秘訣なのかもしれません。
まずはクッションカバーひとつ、花瓶ひとつから。 小さな変化を積み重ねて、今年はどんな素敵な空間ができあがっていくのか。そんな未来を想像しながら、今のくらしを思いっきりあそんでみましょう。




















【編集部の視点】
いきなり「brave」を取り入れるのは難しいという場合は、アクセント的にお部屋の中で少しずつ試してみるのもアリ。たとえば、壁紙を一面だけ遊び心のあるものに変えてみたり、いつもとは違うお店でインテリア小物を探してみたり。「普通はこう」というルールを取っ払って、自分の感性だけで素材をコラージュする。そんな感覚で試してみると、お部屋作りがますます楽しくなりそうです。