生活の中で気になるさまざまな臭い。特に「ゴミ箱の臭い」って気になりませんか?
フタがあるゴミ箱でも、開け閉めすることで臭いが漏れて部屋の中に漂ってしまいますよね。
気温の上がる夏になると、さらにその悪臭が鼻についてきますので、今のうちに対策を考えておくのがオススメ。
今回は、家にあるものから漆喰のインテリアアイテムを使ったアイデアまで「ゴミ箱の消臭方法5選」をご紹介します♪
目次
そもそもゴミ箱が臭う原因は?
ゴミ箱の臭いの主な原因は、ほとんどの家庭で発生する「生ゴミ」。
生ゴミがなぜ臭ってくるのかというと、「嫌気性微生物」という酸素を必要としない微生物が活動を始めるから。そしてその活動ではさまざまな有害物質が発生し、それが臭いの元になっていると言われています。
この嫌気性微生物が好む環境が、下記のような条件がそろっている「ゴミ箱」というわけなのです。
ゴミ箱の消臭方法① 新聞紙を使う
生ゴミを捨てる際は、新聞紙で包むと悪臭の原因となる水分を吸い取ってくれます。
また、新聞のインクは消臭効果があると言われている優秀なアイテム。使わない手はないですよね!
ただ、新聞紙だけで包んで捨ててしまうと水分が漏れてしまうので、「水を切る→新聞紙で包む→ビニール袋に入れる」という方法でゴミ箱に捨てましょう。
ゴミ箱の消臭方法② 重曹やクエン酸を使う
臭いには、汚れと同じように「アルカリ性」と「酸性」という大きく分けて2つの種があります。
例えば、オヤジ臭や加齢臭と呼ばれる臭いは酸性で、オムツの臭いはアルカリ性というふうに、臭いによっておよそどちらかに分けられるそうです。
そして、酸性の臭いにはアルカリ性である「重曹」を。アルカリ性の臭いには酸性の「クエン酸」を使うと「中和分解」という方法で臭いが分解されるそうです。
ゴミ箱の臭いが厄介なのは、いろいろなゴミが混ざっているため、このアルカリ性と酸性の臭いがごちゃ混ぜになっているという点。
そのため、ゴミの種類によって下記のように使い分けるといいそうです。
酸性の臭いを発生する下記のゴミは、捨てる前に重曹を振りかけて、ビニール袋に入れましょう。
●野菜系の腐った臭いの生ゴミ
●酸っぱい臭いの生ゴミ
●排水溝などにたまったゴミ(ヘドロ臭いもの)
※重曹の代わりに、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ソーダなどもアルカリ性のナチュラル素材として代用できます。
アルカリ性の臭いを発生する下記のゴミは、捨てる前にクエン酸を振りかけて、ビニール袋に入れましょう。
●肉や魚などが腐った臭い
●オムツなどの臭い
※クエン酸の代わりに、酢酸などでも代用可能です。
ゴミ箱の消臭方法③ ゴミ箱を丸洗いする
生ゴミを密閉しても、ゴミ箱自体が汚れていては臭いの原因になってしまいますよね。
ゴミ箱も定期的に丸洗いするのがオススメです。
その丸洗いでも、臭いには重曹やクエン酸が便利。
①重曹、クエン酸、洗い用のスポンジを用意する。※天気が良い日がベスト!
②庭先やベランダなど、ホースや水道が使える広い場所で準備する。
③フタなど取り外し、さっと水洗い。ぬるま湯を貯める。
④前述した臭いの種類に応じて、重曹やクエン酸を入れて、付け置きする。
⑤水を流し出し、スポンジで洗い、水で洗いする。
⑥天日干しして、よく乾かす。
ゴミ箱の消臭方法④ コーヒーで消臭!
コーヒーで消臭ができるのをご存じですか?
そもそも珈琲は他の臭いが移りやすい性質があり、「保存の際は他の食品の臭いが移らないように…」というような注意書きも見かけます。
その性質を利用したのがコーヒーの脱臭剤。飲み終えた「コーヒーかす」を乾燥させ、端切れやガーゼ、茶こし袋などに入れてゴミ箱に入れておけば、悪臭を吸い取ってくれます。
乾燥方法は、自然乾燥や電子レンジ、フライパンで炒るのもオススメです。
電子レンジを使用する際は、飛び散らないように深めのお皿に広げ、途中でかき混ぜて様子を見ながら水分を飛ばしていきましょう。
ゴミ箱の消臭方法⑤ 漆喰のインテリアアイテムで消臭!
ゴミ箱消臭には、他にも市販の消臭剤を使うなどさまざまな方法がありますが、「もっとスマートでシンプルに見た目も大事にしたい」という方は、漆喰のインテリアアイテムでゴミ箱の臭いを軽減できる方法をご紹介します♪
漆喰粘着シート「ピタットシックイ」でゴミ箱を消臭
漆喰を独自の技術によってシート化したのが、「ピタットシックイ」。
通常は塗り壁材である漆喰ですが、漆喰による効果を十分に発揮しながら、粘着シートの形状で初心者でも簡単に施工できるのが魅力です。
上の写真のように、ゴミ箱のフタに貼れば、消臭効果が期待できますよ
ピタットシックイが消臭できる理由
ピタットシックイの消臭効果の秘密は、漆喰の下記のような特徴を活かした製品だから。
①漆喰の特徴でもある、多孔質構造(細かい穴《孔》の空いた構造)。
②同じく漆喰の特徴である「強アルカリ性」の性質。
多孔質構造の穴から「酸性の臭い」を吸収し、その臭いが漆喰内部の強アルカリ性にさらされることによって中和反応が起こります。
そして、水蒸気や二酸化炭素など無臭な成分に分解されることが消臭効果につながるのです。
『ゴミ箱の消臭方法②』で前述したように、アルカリ性は酸性の臭いを中和するので、ゴミ箱の臭いにつながる下記のような臭いを軽減できます。
●野菜系の腐った生ゴミの臭い
●酸っぱい生ゴミの臭い
●卵が腐ったような生ゴミの臭い
●排水溝などにたまったゴミ(ヘドロ臭いもの)
●玄関の臭いや体臭などの生活臭
他にもピタットシックイには、生活に嬉しい特徴がたくさんあるのでご紹介していきます♪
ウイルスの感染力を低減&抗菌作用も
ピタットシックイには、漆喰層の表面にウイルスが接触すると、ウイルスの感染力を不活化させる効果があります。
その秘密は、表面の漆喰層が持つ「強アルカリ性」の性質。
強アルカリ性によってウイルスの構造が変化し、ウイルスの感染性を失わせると考えられています。
また、強アルカリ性は石鹸よりも強いアルカリ性のため、菌の増殖も抑える「抗菌作用」も証明されています。
※漆喰は強アルカリ性ですが、しっかり乾燥させ、硬化させたものは触っても害はありません。
調湿効果で梅雨も快適♪
漆喰の特徴でもある、多孔質構造も引き継いでいるため、湿度の高い梅雨などは湿気をその穴から吸収し、乾燥する冬には、その湿気を放出する性質を持っています。このように湿度を適度に調整することを「調湿性」といい、結果的にカビの発生も抑制することができます。
調湿性は、四季のある日本で漆喰壁が古くから愛されてきた理由の一つになります。
賃貸OK!剥がせるシール式
いろいろ効果があるし、壁などゴミ箱以外にも貼りたいけど「賃貸だからDIYできない!」という人も大丈夫!
弱粘着シートなので、元の壁を傷つけず剥がすことができます。原状回復が必須の賃貸物件にもピッタリの壁紙です。
また、「壁紙を貼るのは初めて」という人にもチャレンジしやすいように、粘着剤面に無数の小さな凹凸を施した構成で、施工時に空気が抜けやすく、簡単にキレイに貼ることができます。
本物の漆喰は塗り壁材というだけあって施工が大変ですが、このピタットシックイなら手軽にDIYできるというわけです。
まとめ:いろんなアイテムを上手く使ってゴミ箱消臭しよう!
新聞紙や重曹、コーヒーかすなどの身近にある様々なアイテムや、おしゃれなインテリアアイテムで手軽にゴミ箱消臭ができることをご紹介してきました。
どれか一つではなく、いくつかのアイテムを組み合わせると効果もアップしますよ。
漆喰粘着シートのピタットシックイは、お部屋の壁紙として、リビングやトイレ、玄関などいろんな場所で消臭効果を発揮してくれます。ぜひ試してみてくださいね。
この記事のライター/Jacky
友安製作所の取材ライター。インテリアコーディネーターやバイヤー、職人などのインタビューを通じて、DIYやインテリアの知識を蓄積中。初心者ながら自宅のDIYにもチャレンジ♪ 初心者ならではのわかりやすい記事を目指します。
●酸素が少ない
ゴミ箱やビニール袋は密閉状態になることが多く、酸素が少なくなると微生物が活性化してしまいます。
●水分が多い
シンクの三角コーナーのゴミや、排水溝のゴミ、つまり生ゴミは水分も多く、それを捨てているゴミ箱の中も水分が多い場所。微生物も活発化し、腐敗も進んでいきます。
●温度が高い
温度が高いと嫌気性微生物も活発に。特に夏のゴミ箱は、嫌気性微生物にとって恰好の活動場所というわけです。