「Maison&Objet (メゾン・エ・オブジェ)2025」レポート

2025年1月16~20日にフランス・パリで開催された『Maison&Objet (メゾン・エ・オブジェ)2025』
友安製作所からも、バイヤーSammyが視察に行ってきました。
世界中からトレンドが集まるこの見本市の様子や、同時開催されるパリ市街のテキスタイル見本市の様子を、たくさんの写真と一緒にお届けします。

メゾン・エ・オブジェとは?

メゾン・エ・オブジェは、フランス・パリで1年に2回1月と9月に開催される世界最高峰のインテリア&デザインのトレードショーです。
インテリア業界はもちろんのこと、ファッション業界も見逃せない見本市として、世界中からクリエーターやバイヤー、エディターといった業界関係者たちが集まり、その数は10万人以上と言われています。

このメゾン・エ・オブジェと同時に開催されるのが、PARIS Deco off (パリ・デコ・オフ)2025
実際のパリ市街を舞台に開催されるテキスタイルの見本市で、ブティック、ギャラリー、美術館など街のいたるところにトレンドのテキスタイルやインテリア、アートが展示され、特設会場もたくさん登場します。

街並みの中でトレンドを身近に感じられるパリだからできることかもしれませんね。
ちなみにパリ・デコ・オフは、無料で自由に見て回ることができ、観光客やパリ市民にも人気のイベントです。

今回Sammyたちは、2025年1月16~20日の会期に参加し、メゾン・エ・オブジェとパリ・デコ・オフでたくさんのトレンドに触れてきました。

メゾン・エ・オブジェのトレンドブース

メゾン・エ・オブジェ2025のトレンドブースのテーマは、「Sur/Reality(シュル/レアリティ)」
日本語では「超現実」という意味だそうです。
なかなか難解なテーマですが、100年程前にフランスから生まれた「シュルレアリスム(超現実主義)」という芸術運動からつながったテーマのようです。

有名なシュルレアリスムの画家と言えば、サルバドール・ダリ。
ぐにゃぐにゃに曲がった時計が、枯れた木や台の上に引っ掛けられている絵画「記憶の固執」は、「見たことがある!」という人が多いのではないでしょうか。

そんなシュルレアリスムの芸術活動をリスペクトして、今回のトレンドブースがつくられているそうです。

メゾン・エ・オブジェで見たトレンドとは?

● ファッションもインテリアも「ヒョウ柄」!

パリ市街の展示でもヒョウ柄のカーテン

Sammy「メゾン・エ・オブジェやパリ・デコ・オフで一番驚いたのが、“ヒョウ柄”が多かったこと! ホームリネンや雑貨などの展示もそうですが、来場者の中に、ヒョウ柄のファッションを身に着けていた方がたくさんいらっしゃいました。ヒョウ柄のジャケットを着た男性や、ヒョウ柄のワンピースの女性など、2025-2026年は、インテリアもファッションもヒョウ柄がトレンドなのかもと感じました」

メゾンのホームテキスタイルの展示にもヒョウ柄が

日本では、ファッションで大きくヒョウ柄を取り入れるのは、ちょっと勇気のいる選択かもしれませんが、ちょっとした小物やインテリアなら取り入れやすいですよね。
友安製作所でもカーテンのデザインでヒョウ柄を取り入れています。
根強い人気柄でもあるので、ぜひチェックしてみてください。

● この春夏は「扇子」が必須アイテムに!

私たちがもう一つ注目したのが、「扇子」
日本で涼を求めるために、扇いで使う、あの「扇子」です。

メゾン・エ・オブジェは、ファッション、キッズ&ファミリー、キッチン、ホームアクセサリー、ホームリネン、健康と美容といった様々なカテゴリーが設けられていますが、その中の「スマートギフト」というカテゴリーをメインに、バラエティーに富んだ扇子が提案されていました。

パリでは「Hand Fan(ハンドファン)」「Fan」という商品名で紹介され、スペイン・フランス・ベルギーなどのメーカーから出品されていました。

Sammy「パリっぽいデザインからナチュラルな花柄、ポップなものまで多種多様なデザインの扇子が展示されていました。ディスプレイに使うようなものではなく、実用的な扇子。この春夏は世界で扇子がバックの中の必需品になるかもしれませんよ」

メゾン・エ・オブジェの注目アイテム

① 色とりどりの「照明」

たくさんの照明もメゾン・エ・オブジェで印象的なアイテムの一つでした。
ファブリックを使用したペンダントライトには、ヨーロッパのアンティークな世界観のある植物モチーフのデザインや、孔雀や「和」の花木などアジアの要素が入ったデザインも見ることができました。

ペンダントライトだけでなく、テーブルランプやフロアランプも豊富で、ヨーロッパのセンスあふれるアイテムをたくさん目にすることができました。

友安製作所でも、アンティーク系、北欧スタイル、モダン系などさまざまなスタイルに合う照明を数多くご用意しています。
ぜひ、チャックしてみてください。

友安製作所の照明はコチラから

② よりリアルな「フェイクグリーン」

近年インテリアにも数多く取り入れられているフェイクグリーン
メゾン・エ・オブジェでもさまざまなフェイクグリーンが展示されていましたが、その“リアル度”は年々驚くほど上がっています。

壁にもコーディネートしやすいシダ系のグリーンや、天井近くまで枝が伸びる大きなサイズの鉢物など、サイズも植物の種類もバリエーション豊富です。

友安製作所でも、リアルなフェイクグリーンを多数取り扱っています。
人気の高い「コウモリラン(ビカクシダ)」やエアプランツなど、お部屋がおしゃれになるグリーンアイテムがそろっていますので、チェックしてみてくださいね。

③ カラフルなアイアン家具

Sammy「今回のメゾン・エ・オブジェでは、アイアン家具にも注目して視察をしていました。アイアンの素材の色を活かしたデザインも素敵ですが、写真のようなカラフルなアイアン家具もPOPでオシャレですよね」

④ ユニークでPOPなデザイン

メゾン・エ・オブジェには、ホームリネンやホームアクセサリー、スマートギフトなど多種多様なカテゴリーの展示がありましたが、その中には写真のようにユニークなデザインの商品もたくさんありました。
動物モチーフのものも多く、今回はウサギに注目してピックアップしてみました。

パリ・デコ・オフ2025

パリ市街を舞台に開催されるテキスタイルの見本市「パリ・デコ・オフ2025」。

Sammy「写真のように味のある建物の外観に直接カーテンなどのファブリックが展示され、街が丸ごとデコレーションされたような空間が広がっていました」

● 街を彩るファブリックアート

上の写真は、90年近く前につくられたソファの復刻版だそうです。
そして下の写真は、ファブリックなどでつくられたトーテム。

街のあちこちの空中には、出展各社のファブリックでつくられた素敵なランプシェードが飾られています。
これらがすべて屋外に展示されているのが驚きです。

● パリ・デコ・オフのいろいろ

パリ・デコ・オフでも素敵なインテリアやアートを数多く見ることができました。
ここからは、たくさん撮った写真の中から、一部をご紹介していきます。
少しでも会場の雰囲気が伝われば嬉しいです。

メゾン・エ・オブジェ2025を視察して

Sammy「2年前、友安製作所でも『BRUSHUP』というオリジナルのスタイリッシュなお掃除道具をメゾン・エ・オブジェに出展したことがあります。そのときは製品に合わせてブースデザインもモノトーンに。カラフルな色味でいっぱいのメゾン・エ・オブジェでは、かなり目立った存在でした。2年前と同様に、製品のデザイン性や機能性だけでなく、展示会ではブースのデザイン性の高さによって全く見え方が異なるなと感じました」

友安製作所では、今後も世界の展示会の視察だけでなく、チャンスがあれば出展企業としても参加したいと考え、日々トレンドをチェックしています。
ぜひご期待ください!