プロがおすすめする「初めての塗装DIY」に必要な道具6選

初めての塗装DIYにはこの6点

「部屋の壁を塗装して、汚れを隠したい」「家具の色を変えて気分を一新したい」など、手軽に空間の印象をガラッと変えられるのが塗装DIYの魅力です。
しかし、いざ始めようとしたときに「とりあえず塗料だけ買えばなんとかなるかな?」と考えてしまうのは要注意。
DIYをスムーズに進めるには、「道具の準備」がとても重要なんです。

そこで今回は、芸大出身でイラストや塗装DIYの経験が豊富なデザイナー・Lamb(ラム)に、「初めての塗装DIY」に必須のアイテムを教えてもらいました。今回ご紹介する6点があれば、初めてでもストレスなく、塗装DIYを楽しむことができますよ♪

この人に教えてもらいました!

デザイナー・Lamb(ラム)
2024年入社。小学校の絵画部から始まり、大学は芸大。美術にたっぷり浸ってきた経験を活かし、友安製作所でもカタログ制作を担当しています。

はじめての塗装DIYは「道具」で仕上がりに差がつく!

壁の落書きも塗装でキレイに

特に知識や技術がないDIY初心者は、適切な道具を使うことによって、失敗を防ぐことができ、仕上がりにも差が出てきます。

塗装DIYで専用の道具が重要な理由

DIY初心者の方が陥りがちな失敗の一つが、塗装の道具を身近にある筆やスポンジ、安価な代用品で済ませてしまうこと。
塗装DIYで、専用の道具をしっかりそろえた方がいい理由は、大きく以下の3つにあります。

仕上がりの「ムラ」を防ぐ

壁などの広い面を均一に塗るためには、塗料を一定量含んで均等に広げられる専用のローラーが不可欠。合わない道具を使うと、刷毛の跡が残ったり、塗料が垂れたり…
いかにも「素人が塗りました」という見栄えになってしまいます。それもDIYの味があっていいのですが、やっぱりキレイに仕上がる方がいいですよね。

作業の「スピード」が格段に上がる

広い範囲の刷毛塗りは大変

適切なサイズのローラーや、細かい部分を塗る専用の刷毛を使うことで、作業の効率は劇的に向上します!
慣れない長時間の作業は、体力も集中力も限界になっちゃいますよね。もちろん仕上がりにも悪影響を及ぼすので、サクサク進められる道具選びは重要です。

「汚したくない場所」を確実に守る

壁の塗装で巾木や床をカバー

塗装DIYで一番多いトラブルが「塗料のはみ出し」や「床へのポタ落ち」です。専用のマスキングテープやマスカー(ビニールシート付きのテープ)を使って、しっかり「養生(ようじょう)」を行うことで、失敗を未然に防ぎ、作業後の片付けも圧倒的にラクになります。

プロが厳選!塗装DIYに絶対必要な道具6選

「プロがおすすめする道具」と聞くと、なんだか専門的で手に入りにくいものを想像してしまいますよね。
でも、ここで紹介する6つのアイテムは、どれも近所のホームセンターやネットショップで簡単に手に入る一般的なものばかり

芸大出身でデザイナーのLambが、初心者でも扱いやすく、塗装DIYに必須の6アイテムを教えてくれました♪

①広い範囲を塗るのに便利!短毛の「ローラー」

上:ローラー、下:ローラーハンドル

広い範囲を塗るのに必須アイテムが「ローラー」です。ホームセンターに行くといろいろな種類が並んでいますが、初心者の方にぜひ選んでほしいのが「短毛(たんもう)」タイプの「スモールローラー」です。

短毛を選ぶ理由
毛が短いローラー(毛丈4mm~6mm程度)は、塗ったときに毛の跡(パターン)が残りにくく、表面がツルッとなめらかに美しく仕上がります。また、塗料が飛び散りにくく、初心者にもおすすめ。

ただし、凸凹のある面には塗りにくいため、その場合は、塗料をたっぷり含みやすい毛が長い(毛丈が長い)タイプを選びましょう。

スモールを選ぶ理由
幅が10〜15cm程度(4〜6インチ)の小さめサイズは、軽くて小回りが利くため、DIY初心者や女性でも腕が疲れにくく、圧倒的に扱いやすいのが特徴です。

Lamb

腕が疲れてくると、塗装の仕上がりにも影響が出てしまうので、特に女性や体力に自信のない方は、「扱いやすさ」を重視して選びましょう。

ローラーなら壁の塗装も効率がいい

②塗りやすさを左右する「ローラーハンドル」

握りやすさも重要

ローラーのスポンジ部分(筒状の部分)を通す持ち手のことを「ローラーハンドル」または「ローラーフレーム」と呼びます。
「持ち手なんてどれも同じでは?」と思うかもしれませんが、実は作業の快適さを大きく左右する隠れた重要アイテムなんです。

ハンドルがグラグラしたり、自分の手に合わなかったりすると、無駄な力が入ってしまい、すぐに疲れてしまいます。少ししっかりしたつくりの、握りやすいグリップのものを選ぶのがおすすめです。

Lamb

購入する際は、先ほど選んだローラー(スモールローラー)のサイズに適合するハンドルを必ず選んでくださいね。「せっかく買ったのに、ハンドルにはまらない!」なんて悲劇は悲しすぎます…。

③ 隅や細かい部分も綺麗に!「目地刷毛(めじばけ)」

12号(毛幅約36mm)、8号(毛幅約24mm)

ローラーは広い面を塗るのには最高ですが、部屋の隅(コーナー)や、コンセントカバーの周り、窓枠のキワなどの細かい部分には届きません。そこで活躍するのが「目地刷毛(めじばけ)」です。

目地刷毛は、柄が長く毛先がコンパクトにまとまった細い刷毛のこと。もともとは目地(隙間)を塗るためのものですが、細かい部分をはみ出さずにピシッと塗るのに最適です。
プロの現場でも、まずはこの目地刷毛で隅やキワを塗り、そのあとに広い面をローラーで一気に塗るのが基本のテクニック。DIYでも絶対に外せない相棒です。

Lamb

刷毛は、サイズが大きくなるほど扱うのが難しくなるアイテム。「ローラーをメインで使いたい」「DIY初心者!」といった場合は、この【ローラー+目地刷毛】だけでも十分なんです。

細かな場所の塗装は目地刷毛

④塗料はこれに!「ローラートレイやローラーバケット(ネット付き)」

塗料は缶などに入れられていることが多いですが、そこからそのまま塗料を付けようとすると失敗のもと。特にローラーを使う場合は、ローラーの幅が入る塗料の容器が必要です。
食品の容器などで代用することも可能ですが、やっぱりキレイに塗ることや、最終的に効率の良さを考えると、専用の容器を使うのがおすすめ。

大きく分けて、トレイ型とバケツ型(バケット)があり、どちらも使うローラーが入るサイズをチェックするのがポイント。バケツ型は、たくさんの塗料を入れることができるので、広い面を塗る場合に使いやすいですよ。

トレイは底が斜めになっていて、ローラーに付いた塗料をしごき落とせる形になっているものを選びましょう。バケットの場合は、「専用のネット(網)」がセットになっているものが便利。そのネットの上で塗料を含ませたり、逆に余分な塗料を落とすことができます。

Lamb

「余分な塗料を落とす」ことが塗料DIYのコツの1つ。これをサボって塗料がベチャッとついたまま塗り始めると、液ダレを起こしたり色ムラになったりして大失敗の原因に……。
そのため、トレイ型もバケツ型も、余分な塗料を落とせるものを選びましょう。

⑤幅がポイント!「マスキングテープ」

塗装の世界には「段取り八分(準備が8割)」という言葉があるほど、「養生(ようじょう=汚したくない場所を保護すること)」が命です。その養生に欠かせないのがテープ類。

マスキングテープ

最近では、「文具」として様々なデザインが登場しているマスキングテープですが、元々の役割は、「マスキング(包み隠す・覆い隠す)」という名前の通り、塗装の現場で、窓枠や巾木(床と壁の境目の板)、コンセント周りなど塗料を付けたくない部分を保護するテープ。
塗装後は剥がすことを前提としているので、粘着力は弱め。糊も残りにくいのが特徴です。少し幅広(24mm〜30mm程度)のものを選ぶと、塗料がはみ出しにくく安心です。

Lamb

マスキングテープのおすすめの太さは、使うローラーの直径より大きいサイズがおすすめ。例えば、直角に交わる壁をローラーで端っこまで塗っても、マスキングテープが直径より大きければ、塗料がはみ出しにくくなります。

⑥広範囲でしっかりガード!「養生シート」

塗装中、床や動かせない大きな家具を塗料の汚れから守るために広げるのが養生シート
「新聞紙を敷けばいいんじゃない?」と思うかもしれませんが、新聞紙は作業中にクシャッと破れやすく、なにより塗料が染み込んで下の床まで汚してしまう危険があるため、実はあまりおすすめできません。

ローラーで塗装をしていると、気をつけていても塗料が細かい飛沫となって広範囲に飛んだり、足の裏についた塗料で部屋を歩いてしまったり、うっかりバケットを蹴ってこぼしてしまったりと、DIYハプニングは「あるある」なんです。そんなときでも、ビニール製や布製の丈夫な養生シートを床の広範囲に敷き詰めておけば、汚れを気にせず思いっきり作業に集中できます。

これも便利!「マスカー(テープ付きのビニールシート)

マスカーは、ガムテープやマスキングテープの端に、折りたたまれたビニールシートがくっついている便利アイテムです。テープを貼ってからビニールをサッと広げるだけで、床や大きな家具を塗料のポタ落ちから広範囲で守ってくれます。

ビニールシートで代用することもできますが、初心者はこういった便利アイテムを使うことによって、慣れない作業での疲労や失敗を少なくすることができます。

Lamb

「少し面倒だな…」と思うかもしれませんが、この養生を丁寧にやっておくと、塗り終わってマスキングテープをペリッと剥がしたときの「感動」と「後片付けのラクさ」が段違いなんですよ♪

初心者セットなら手軽で迷わない!

これまで、初めてのペイントにおすすめな道具をそれぞれ紹介してきましたが、ホームセンターやECサイトで1種類ずつ探すのって結構面倒ですよね。

そんなときに便利なのが、友安製作所の「ウォールペイント初心者道具セット」。紹介してきた5種類の道具の中でも、私たちが厳選したアイテムをそろえました。さらに、あったら便利なアイテムをプラスαで追加したセットです。
ちなみに「ウォールペイント」とありますが、水性塗料であれば家具や床など他の塗装にも使えますよ。

セット内容

ローラーバケツとバケツネットのセット
ローラーを使う場合の必須アイテム。ネット付きで便利。

万能マルチスモールローラー MICRO3 短毛 4mm/6インチ
キメ細かい仕上げに。液だれもしにくく、初心者にやさしい。

スモールローラーハンドル(4・6インチ兼用)
スモールローラーのサイズに合わせています。

メジ刷毛 30mm(水性塗料向け)
細かな部分を塗るのに最適。きめ細かな塗り心地。

和紙マスキングテープ 24mm
地味ながら塗装の必須アイテム。幅が足りないと感じる時は、少しずらして2重に貼るのもおすすめ。

メモリ付き透明養生フィルム 3m
床・壁・家具などを塗料から守る必需品。透明なので、シートを被せた状態でも下の状況が視認できて便利。

ビニール手袋
塗料が手に着くと意外と取りにくいもの。また、続けて他の作業をするときにも、手袋を外すだけでいいのがポイント。

「とりあえず手軽に塗装を始めてみたい」「いろいろ探すのは面倒」という人は、ぜひこのセットで塗装DIYにチャレンジしてみてくださいね。