【腰壁DIYレポート】ウッド&3Dクッションのウォールパネル比較と貼り方手順

壁の下半分にアクセントをつける「腰壁」。海外のおうちで見かけるような洗練されたスタイルですが、腰壁の魅力はデザインだけではありません。実は、物を運ぶときや掃除機、椅子など、移動が多い家電や家具がぶつかってできやすい、壁の傷や汚れからも守ってくれるんです。

特におすすめなのが、ウォールパネルの腰壁です。今回はTtimes編集部が、実際に2つのウォールパネルを使って腰壁DIYに挑戦してみました。リアルな作業の様子も交えながら、それぞれのウォールパネルの魅力を紹介していきます。

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デザインと実用性を両立!ウォールパネルで叶える「腰壁コーデ」

空間にメリハリが生まれ、海外風のおしゃれなインテリアを演出できるデザイン性が魅力の腰壁。また、壁の下半分は日々の暮らしの中でつい物が当たったり、こすれたりと、意外と傷がつきやすい場所でもあります。 腰壁は、そんな今の壁紙をさりげなく保護してくれる役割も兼ね備えています。

壁全体をDIYするとなると大掛かりですが、「腰の高さ」までなら面積も少なく、初心者さんでも疲れずに挑戦できるのもうれしいポイント。 お部屋の印象をガラリと変えながら、大切な壁も守ってくれます。

そんな腰壁コーデをつくるとき、特におすすめしたいのが「ウォールパネル」です。
立体的なデザインが空間に豊かな表情をもたらしてくれるだけでなく、音を和らげたり、お部屋の温度を心地よく保つ機能性を兼ね備えているものもあり、お部屋に快適さをプラスしてくれます。

ナチュラル派?高級感派? 質感で選ぶ2つのウォールパネル

今回、友安製作所のスタジオで腰壁づくりに使用したのは、2つのウォールパネル。「sotto」と「Fimoru・カドル」です。好きな質感やなりたいお部屋の雰囲気に合わせて選べる、それぞれの魅力をご紹介します。

天然木の温もりと、ふんわり音を吸収する「sotto」

1つ目は、天然の桐を使用した吸音ウォールパネル「sotto(ソット)」です。 木の温かみを感じる美しい木目は、「自然素材を大切にする」「シンプルで無駄がない」といった、流行のジャパンディスタイルのお部屋にもぴったりと馴染みます。

見た目がおしゃれなだけでなく、裏面についた9mmの分厚いクッション層が、気になる生活音や屋外の騒音を優しく吸収。 遮熱・UVカット効果があるのも、心地よい暮らしをサポートしてくれます。

片手で持てるほど軽くて扱いやすいので、一人でもスムーズに作業を進められるのもうれしいポイント。 しっかり貼りたいときは接着剤、賃貸のお部屋などで元の状態に戻したいときには、マスキングテープや両面テープを貼った上から「Tピン」を挿せば、壁の穴も目立たず安心して模様替えを楽しめます。今回は天然木らしさをそのまま楽しめる「オーク」のカラーを使いました。

3Dクッションの立体感と機能性が魅力の「Fimoru」

もう1つは、壁紙にはない特徴を持つ3Dクッションウォールパネル「Fimoru(フィモール)」です。プリントでは表現できない、フェイクスエード素材ならではのなめらかな手触りと高級感が、空間をワンランク上に引き上げてくれます。

クッション層が衝撃を吸収してくれるほか、冷暖房効率を上げる断熱・保温効果や、吸音効果も。 耐摩耗・高耐久性にも優れているので、小さなお子さまがいるご家庭でも安心して使えます。

今回使用する「カドル」という種類は、長方形の面で均等に区切られたデザイン。 1マスの高さ61.5cmをそのまま腰壁に活かせるため、高さを合わせやすくDIYに最適です。
※専用の糊を使用してしっかりと貼り付けるため、こちらは原状回復不可となります

【DIY実践】ウッドパネル「sotto」編

まずはsottoから。今回、同じ場所にFimoruも貼ってお部屋のスタイルを比べたかったため、元の状態に戻せるよう、剥がせる両面テープを使ってDIYを行いました。sottoの長さ80cmが腰壁の高さにぴったりのため、縦貼りで進めていきます。

【準備するもの】
◾️sotto
◾️専用見切り材
◾️剥がせる両面テープ
※しっかり貼る場合は接着剤または超強力両面テープを推奨
◾️ノコギリ
◾️カッター(大)
◾️カッターマット

◾️メジャー
◾️ステンレス定規
◾️Tピン

1.下準備

sottoを取り付ける前にしておくべき工程は3つ。スムーズに貼れるように、事前に準備しておきましょう。

①壁面の飾りを外し、汚れを取る
凹凸やホコリは密着を妨げる原因に。タオルなどで拭き取り、まっさらな状態にします。

②sottoをコンセントラインに合わせてカット
一番ネックとなるのがコンセント周り。うまくはめ込んでいくために、今回はコンセントのラインに合わせて「sotto」を縦横にノコギリで切り分けます。
※刃物を扱う際は、軍手を着用するなどして怪我に注意してください

✅POINT

本来は吸音材が見えない木側を壁端に合わせて貼っていく方法を推奨していますが、今回は巾木(床と壁の境目にある部材)と右端から貼ることを想定したときのバランスを検討し、吸音材が見える側を壁端に向け、少し余白をあけて貼ることに。その余白にはパネル1本分をカットしたものを使って整えました。またコンセント周りは、コンセントの幅に合わせてパネルを縦に細く切り分け、うち2セットはノコギリで一部をカット。コンセントを避けるように、はめ込みます。

貼る前にsottoを壁に合わせてみて、巾木や壁からコンセント周りのサイズを測ること、必要であれば事前に型紙を作成することをおすすめします。

2.貼り付け作業手順

①裏面に両面テープを貼る
今回はTピンと合わせ使いするので、両面テープは剥がせるものを使います。
※両面テープのみで貼りたい場合は超強力両面テープ、原状回復なしでしっかり貼りたい場合は接着剤を使用してください

②1枚目を壁に貼る
分割したsottoを貼っていきます。まずはコンセント周辺から巾木に沿って貼ります。
※壁起点で貼る場合は水平垂直に注意してください。必要であれば水平器を使って確認すると安心です

③右端の余白を埋める
空いてある右端に、余ったパネル1本をカットしたものを貼ります。見切り材をカットして使うのもおすすめです。

④2枚目以降も貼っていく
吸音材のラインにフィットするように、2枚目以降も続けて貼っていきます。

⑤Tピンで固定する
両面テープに加えて、Tピン(約3cm)を使ってさらに固定していきます。
※Tピンを壁に押し込む際は、ペンチを使うと力が入りやすく便利です

⑥上部に見切り材を貼る
上から覗くと見える吸音材を隠すため、上部には見切り材を使って固定し、見栄えを整えます。

✅POINT

今回は見切り材2本を使用。そのうち1本をぴったりな長さにカットするべく、ノコギリを使う前にマスキングテープを貼って目印をつけました。カットした見切り材の断面がザラザラしている場合は、サンドペーパーなどで滑らかにしておきましょう。

★完成★

▼Before

▼After

Cumin

背景の壁紙ともマッチしたナチュラルスタイルになりました。カットして貼るだけなので施工も簡単。sottoは一枚が軽いので女性一人でも持ちやすく、作業がとてもしやすいアイテムでした!

sottoをDIYしてみて
  • 作業時間の目安:約1時間〜1時間半(撮影しながらだったのでもう少し実際は時間をかけましたが、作業工程は比較的スムーズでした)
  • 作業難易度:★★☆☆☆(ノコギリカットあり・初心者さんでも挑戦しやすい)

【難易度・時間の理由】
コンセント周りを特殊にカットする工程があったため、少し難易度は高めでした。ただ、貼り付け作業は両面テープとTピンで行ったため、間違えてもやり直しが効き、精神的なハードルが低かったです!

【DIY実践】3Dクッションパネル「Fimoru」編

続いてFimoru。デザインは一面が四角の形をした「カドル」を選びました。少し重みのあるFimoruは、「向こう糊付け用」を使ってしっかりと壁に貼り付けていきます。

【準備するもの】
◾️Fimoru(カドル)
◾️見切り材
◾️養生シート
◾️メジャー
◾️裁ちばさみ
◾️専用糊
◾️糊用バケツ

◾️ベロアブラシまたはスムーサー
◾️パテベラ
◾️砂骨ローラー細目
◾️ローラーハンドル
◾️刷毛
◾️角ベラ
◾️地ベラ
◾️カッターナイフ
◾️圧着ローラー
◾️接着剤(硬さのあるものがおすすめ)
◾️サンドペーパー

1.下準備

壁面に貼る前に、Fimoru(カドル)もしておくべき工程があります。壁面が汚れている場合は拭き取ってからDIYを始めましょう。

①床を養生する
糊を使うため、床に漏れないよう養生します。

②Fimoru(カドル)を腰壁の長さにカットする
カドルは1マスの長さが61.5cm。長方形の面で均等に区切られているので、1マスが横並びになるよう、裁ちばさみでカットしていきます。

✅POINT

カットの際の注意点として、フレームの間の溝を残して切るか、残さずに切るかを決めます。今回も巾木に合わせて貼るので、下部はフレームを残さずにカットしました。上部は見切り材を施すので、多少フレームが残っていても問題ありません。

③スイッチカバーを外す
壁紙を貼るのと同様、スイッチ部分は後からくり抜いてカットし、切れ端をカバーで隠すため、事前にカバーを外しておきます。

④専用の糊をバケツに入れる
友安製作所でFimoru専用として販売している「向こう糊付け用」を、使う分だけバケツに入れます。

⑤糊付け範囲にマスキングテープで印をつける
糊付けする範囲をマスキングテープで覆います。今回はカドルの1マスの高さに合わせて印をつけました。

2.貼り付け作業手順

①パテベラで糊をすくい、点置きする
重めのテクスチャーをした糊は、パテベラを使ってすくいます。パテベラを寝かし、壁に薄く点置きしていきます。

②砂骨ローラーで糊を塗り広げる
硬めのスポンジのような砂骨ローラーを使い、壁面全体に糊を塗り広げていきます。

③Fimoru(カドル)を貼る
表面に糊がつかないよう注意しながら、巾木と端に合わせてFimoru(カドル)を貼っていきます。

④ベロアブラシで空気を抜く
ベロアブラシで優しく撫でるようにし、パネルと壁の間の空気を抜いて密着させます。

⑤コンセント部分の穴をあける
コンセント部分は、カッターで「×」に切れ込みを入れながら、少しずつ穴をあけてくり抜きます。

⑥角ベラでガイドラインをつける
余った部分をまっすぐカットするため、角ベラでしっかりとガイドラインをつけていきます。

✅POINT

Fimoruは厚みのあるウォールパネルなので、強めにしっかりと型をつけるようにしてください。

⑦余分なパネルをカットする
切り込みがズレないよう、地ベラをあててカッターでカットしていきます。

✅POINT

カッターの刃は、地ベラの上(角側)に沿わせます。カット部分がズレないように、カッターは途中で壁から離さないようにし、地ベラの方を動かしましょう。

⑧つなぎ目をなじませる
圧着ローラーを使って、パネル同士のつなぎ目を馴染ませていきます。

⑨見切り材を必要なサイズにカットする
上部に取り付ける見切り材をカット。必要なサイズに印をつけ、カッターでカットします。

✅POINT

切り口が鋭くなっている場合があるので、サンドペーパーで滑らかにしておきましょう。手を切らないよう注意してください。

⑩接着剤を塗る
見切り材の内側に接着剤を塗ります。

⑪見切り材を取り付ける
接着剤がはみ出ないよう注意しながら、見切り材を上部に取り付けて完成です。

★完成★

▼Before

▼After

Cyan

背面の壁紙に合わせて、今回はブルーグレーのFimoru(カドル)を貼ってみました。ホテルライクで高級感のあるお部屋のスタイルになりましたし、壁紙にはないスエード調の質感が唯一無二の魅力だと感じました。

FimoruをDIYしてみて
  • 作業時間の目安:約1時間半〜2時間
  • 作業難易度:★★★★☆(中級向け・ちょっと本格派)

【難易度・時間の理由】
原状回復ができない専用糊を壁に直接塗る作業は、失敗した際の修正が効きにくく、専用の施工道具も必要になるため、sottoよりも難易度が上がった印象です。また、パネルが立体的で仕上がりのクオリティがぐっと上がる分、コンセント周りのカットには何度か微調整が必要でした。一方で、パネルのカットが裁ちばさみで簡単にできる点は◎。特に今回使用した「カドル」はデザインも均等で分かりやすく、腰壁にぴったりでした。

まとめ:腰壁DIYで楽しく、ワンランク上のお部屋へ

いかがでしたか? 今回は、ナチュラルで温かみのある「sotto」と、ホテルライクで高級感のある「Fimoru」で腰壁DIYを行いました。 同じ壁でも、選ぶ素材によってお部屋の雰囲気は驚くほど変わります。

「どうすればぴったり綺麗に収まるだろう」と、工夫する試行錯誤の時間も、DIYならではの楽しい思い出になるのがいいところ。 壁を傷や汚れから守りつつ、インテリアのアクセントにもなる「腰壁コーデ」。ぜひあなたのお部屋でも、今よりもっと素敵になるウォールパネルDIYに挑戦してみませんか?