「クミン!」「ペーター!」「サミー!」
こんな挨拶が飛び交う、私たちの毎日。海外出身のスタッフが多く在籍している友安製作所ですが、もちろん他の企業と同じように、在籍している人のほとんどが日本人です。それにもかかわらず、私たちは本名ではなく、横文字の名前でお互いを呼び合っています。(他の記事を読んでくださっている方は、すでに気づいてくださっているかもしれません)
これは、私たちが導入しているカルチャーの一つ「ビジネスネーム制度」です。今回は、なぜ本名ではなくこのカルチャーを導入したのか、実際にどんな名前があるのか、みんなはこの制度をどう感じているのかなど、ビジネスネーム制度の裏側を、ライターのPoh(ポー)が深掘りしていきます。
YouTubeでは社員6名にインタビューしています!
目次
なぜ本名じゃないの?呼び名がビジネスネームになったわけ
ビジネスネームとは、職場や仕事上の名前として使う、本名とは別のネーミングのこと。よく使われているイメージがあるのは、アーティストやフリーランス、インストラクターなどの方々かもしれません。約100名もの社員がいる企業の中でビジネスネーム制度を導入しているのは、Poh的にも他では聞いたことがありません。
私たちがビジネスネーム制度を導入した理由は、社長であるBoss(ボス)が「先輩や後輩、役職のあるなしに関係なく、フラットな組織づくり」をしたいと考えたから。友安製作所では、「◯◯さん」と「さん」付けで呼ぶことや「◯◯課長」と役職名で呼ぶこともあえて禁止しています。
たしかに「さん」付けで呼び合うと、お互いに見えない壁ができてしまうことがありますよね。そこでビジネスネームであだ名のように呼び合うことで、心理的な壁が取り払われ、コミュニケーションのハードルが下がると考えています。
一問一答!6名の社員に聞いてみました
友安製作所では、実際にどんなビジネスネームを名乗る社員が存在しているのでしょうか。今回は歴代の新卒社員の6名から、どんな想いで名前を決めたのか教えてもらいました。
Q.あなたの名前と由来を教えてください

Vivi(ビビ)です! 私が直感で物事を決めるところがあるので、「ビビッときた!」から取ってこの名前にしました。ちなみに就職活動のとき、友安製作所に入社したいと考えたのもビビッときたからなんです。直感を信じて飛び込んだ結果、志望していた商品企画の仕事に携われています。

Chal(チャル)です! この名前は、チャレンジ(Challenge)の略から来ています。友安製作所には「生きるをあそぶをデザインするための10のルール」というコアバリューがあり、その中にある「CHALLENGE Your Limits」をヒントに名付けました。

Store(ストア)です! 私は昔から、お店といういろんな人がふらっと集まる空間が大好きなんです。またStoreには「蓄える」という意味もあるので、知識をどんどん蓄えていきたいという思いもあって、これをビジネスネームにしました。休日もカフェや居酒屋、百貨店などのお店によく出かけますし、仕事でもお店の空間デザインに携わらせていただいているので、この名前を意味する生活が日々できていて幸せを感じています。

Cyan(シアン)です! この名前は、印刷のカラー4色であるCMYKから、水色が原色のシアンと、「思案」から取りました。好きなカラーが水色であることと、考えごとをする性格であることから、自分にぴったりだと思いました。

Allen(アレン)です! 僕はジム・キャリー演じる映画『Yes man』の主人公・カール・アレンからこの名前にしました。この映画は、「ノー」が口癖だった主人公が何事にも「イエス」と答えるようになったことで、人生がどんどん好転していく物語なんです。新卒で友安製作所に入社したので、「『Yes man』のようにテキパキ働きます!」という意味を込めています。
Q.入社前にビジネスネーム制だと聞いて、率直にどう思いましたか?

抵抗感は全くなく、会社のHPで社員全員の顔写真とビジネスネームが見られるので、夜な夜な「どんな人がいるのかな?」とよく社員紹介ページを見ていました。

「何この会社、おもしろい!」と感じました。大体、本名に「さん」付けで名前を呼ぶことが一般的ですからね。それからは、名前を何にしようかと毎日考えていました。

実は、大学時代も仲間内で同じようにニックネーム制度があったので、そんなに違和感なくすんなり受け入れることができました。ただ、職場という環境だとどんな感じなんだろうと、少しの怖さと楽しみが入り混じった感情はありましたね。

採用面接を受けている時点では、先輩社員とお互い本名でやり取りしていたのに、内定した瞬間「これからはビジネスネームの◯◯で私を呼んでください」とメールで伝えられて。最初は少し戸惑いました(笑)。

率直に「変だな」と思いましたね(笑)。一般の会社には絶対にない文化だと感じました。入社後はまず、主に同期とやり取りすることが多かったんですが、お互いにしばらくは呼び慣れなかったです。
Q.ビジネスネームで良かったところはありますか?

本名だと人によって呼び方が違うことがある中、ここでは決まったビジネスネームを先輩後輩・役職関係なく呼び捨てで呼ぶことがルールなので、「誰なのか」がパッと伝わることが良いなと感じています。

私はインテリアやDIY商品の企画開発を行うので海外出張も多いのですが、ビジネスネームのおかげでご挨拶をさせていただくお相手が海外の方であっても、自分の名前を言いやすかったり覚えてもらいやすかったりするんです。また国内であっても、名刺に大きく「Vivi」と記載されているので、お相手からお話を振ってくれることが多いですね。ビジネスネームがコミュニケーションに繋がって、とても嬉しいです。

年の差がある先輩に対しても、余計な壁を感じることなく名前を呼べるし、何かあったら相談もしやすいことです。僕は未経験で技術職に就いたので、製造のメンバーは僕の師匠でもあります。なので相談のしやすい環境は、とても助かっています。

最近、プライベートでも社員のメンバーと仲良くしていただくことが多いのですが、それもビジネスネームをきっかけに距離が縮まったんだろうなと感じています。

僕は仕事柄、企画を立てたり自分の意見を発しないといけなかったりする場面が多いので、自分の意見が言いやすい風通しの良さがあるなと思います。
Q.逆に、ビジネスネームで困ったことはありますか?

友安製作所は約100名もの社員がいるので、意外と似た名前の人がいて。僕の場合は「Chao(チャオ)」ですね。自分が呼ばれたと勘違いして振り返ってしまうというアクシデントはあります(笑)。

良いことでもあるのですが、名刺交換でほぼ必ずと言っていいほどお相手からビジネスネームについて触れていただけるので、由来をお話ししているとついつい話が長くなり、本題に入るまでに時間がかかってしまうことがあります(笑)。

ビジネスネーム制度を取り入れている企業がそもそも少ないので、外で名前を呼び合うと、場所によっては「友安製作所の人だ」ってバレちゃうんじゃないかと思います(笑)。

同期に電車の中で「Allen!」と大きな声で呼ばれたときは、少し恥ずかしかったですね(笑)。
Q.他に候補に挙がっていた名前はありますか?

2つあって、1つは「Flare(フレア)」。カメラの現象から取っています。フレアは、強い光がカメラレンズに入り込んで光が反射することで、画面が白っぽくぼやけてコントラストがふわっとする現象なんですが、やわらかい雰囲気を表現できる良さもあるので、私も「社内で場を和ませられるような人になりたい」と候補に挙げていました。もう1つは「Mellow(メロウ)」。これも「穏やかな人」という意味で候補に挙げていました。最終的にはLambで決まりましたが、いずれにせよ、私はどんな時でも穏やかな人でいたいという気持ちがあります。

本名をもじった「Liyuu(リーユー)」にしようかなと考えたこともあります。これは「リーユー→理由」として、自分の存在意義を理由付けしていこうという意味があります。

何者にも染まっていくという意味で「Shiro(シロ)」も候補に挙げていましたが、愛犬の名前にありそうなのでやめました(笑)!
Q.社内で一番印象的だと感じた名前はありますか?

「Owl(アウル)」です! 名前を聞いたとき、入社直前に初めて観た「プーさん」のオウルを思い出したんです。出てくるキャラクターの中で一番好きだったこともあり、Owlはどんな人なんだろうと気になりました!

「Don(ドン)」。カッコいいから!

「Big(ビッグ)」は、心も体もビッグな人。初めて会った時、「そのままだ!」と感じました。

「Boss(ボス)」。社長を体現する名前ですよね(笑)。
Q.あなたにとって、ビジネスネームとは?

私自身をパッと現してくれるもの。Lambという名前を自己紹介で言うだけで、「どんなものが好きなのかな」「どんな想いが込められているのかな」と想像してもらえるので、私は本名よりもこのビジネスネームでお仕事をすることが好きです。

人と繋がるきっかけとなるもの。社内でも社外でも「なんでViviなの?」とはじめに聞いていただくことが多かったので、最初のコミュニケーションならではの緊張感をほぐしてくれるような、とても大事なものだと思っています。

友安製作所の一員である自分を体現してくれるものだと思っています。

仕事をする上での第二の名前。本名ではなく「Store」として仕事をしているので、その名に恥じないように頑張っていかなきゃと思えるものです。

友安製作所のメンバーであることを証明するものの一つです。私は仕事柄、社外の人ともやり取りさせていただくことが多いのですが、Cyanと名前を呼んでいただいている間だけは、友安製作所の広報担当としてカッコよくありたいなと思っています。

社会人としての自分を形成していくもの。Allenとして過ごす時間ができてから、仕事もプライベートも充実していますし、「Allenをどこまで成長させられるか」という、自分を奮い立たせるものでもあると思っています。
気になる名付けのルール
よく名刺交換など挨拶の場で、「どうしてこの名前になったの?」と聞かれることがあります。そんな疑問にお答えして、私たちの名付けのルールをご紹介します。
名づけの基本ルール
- 海外スタッフも呼びやすい名前にする(表記も基本は英語表記なので、違和感のないように)
- 本名をそのまま使うのは×
- 長すぎないようにする
細かなルールはありませんが、このような感じでしょうか。社員の中には、本名をもじって名付けている人や、憧れの人物やキャラクターから名前を取った人、好きなものから連想させた人、自分のチャームポイントを表す名前にした人など、さまざまです。自ら名付けたビジネスネームにそれぞれの想いをのせて、毎日仕事に励んでいます。
ビジネスネームの私たちをこれからもよろしくお願いします!
いかがでしたか?この記事では、私たちが大切にしているビジネスネームについてのお話をお届けしました。登場してくれた社員たちの言葉から、この制度の魅力を感じていただけたのではないでしょうか。
私たちにとってビジネスネームは、友安製作所の仲間であるという証の一つでもあります。社外の方から「いいね!」と声をかけていただくこともたくさんあるので、私たちの一つの個性として自信を持っています。いつか皆さまとお会いできる日がきたら、ぜひ、ビジネスネームでご挨拶できたらと思います。今後とも、どうぞよろしくお願いします!
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Lamb(ラム)です! 「柔和な人」という意味に惹かれ、「こんな人になりたい」と思ってこのビジネスネームにしました。またLambには「子羊」の意味もあり、生まれたての子羊が自分の足で立って歩き始めるように、初めての環境でも自分の足で立って挑んでいける人でありたい、という思いも重ねています。