【BARで話そう vol.4】直感を信じて。Kikiが描く、20代の“欲張り”な働き方と暮らし

日が沈み、仕事のスイッチをオフにする瞬間。 私たちには、家でも職場でもない場所で、自由に話せる時間が必要です。
阿倍野駅から徒歩約3分。「友安製作所Cafe&Bar 阿倍野」の扉を開けると、入り口すぐのカウンターでバーテンダーのBob(ボブ)が迎えてくれます。

ここでは役職も年齢も関係ありません。流れるのは、職種や立場の垣根を越えた、お酒の場だからこそこぼれ落ちる「オフモード」のトーク。
バーを舞台に対話を繰り広げる連載企画。4回目は、広報のCyan(シアン)が聞き手となり、まちづくり事業課のKiki(キキ)をゲストに迎えました。
仕事に、あそびに全力な20代の2人と、その姿を優しく見守るBobを交えた雑談が始まります。今夜も、阿倍野バーの開店です。

この人たちが語ってくれました!

Kiki(キキ)
まちづくり事業課。2匹の愛犬と観葉植物がおうち時間の癒やし。お散歩では、お互いに行きたい道をゆずらないという、意思が強い似た者同士な一面も。にぎやかで温かい日々を過ごしている。

Cyan(シアン)
広報・ブランディング担当。趣味はごはんづくりと部屋づくり。友安製作所のアイテムをつかって、賃貸でできるDIYをいろいろ実践中。インドア派とみせかけて、実は結構アウトドア。

Bob(ボブ)
阿倍野バーのバーテンダー。数年に一度は訪れるというディズニーランドと、20足ほど持っているスニーカー(特にジョーダン)集めが趣味。最近、念願の新居に引っ越した。

【オーダー】“お気に入り”の新しいおいしさに出会う

毎年、自ら梅を漬けるほどの梅酒好きだというKiki。そんな彼女には、9月末まで開催予定の「チョーヤ梅酒」とコラボしているオリジナル梅酒を使い、甘さを控えめにしたアレンジカクテルをご用意。梅酒の旨みはそのままに、いつもとは違う口当たりを体験しました。

一方Cyanからは、「夏の終わりをイメージした一杯」というオーダーが。バーテンダーとしての腕が試されるリクエストでしたが、リプトンのティーバッグを使って、見事にCyanが好きなお茶割りを表現。残暑からサンセットをイメージしたカクテルを出してくれました。

Cyan:Kikiは、梅は毎年漬けているんですか?

Kiki:そうなんです。ちょうど今、今年の分も育てています。今年は1種類だけですが、昨年は2種類の梅を漬けて、梅酒の飲み比べをしていました! そのときは、「南高梅」という黄色やピンク味がかった色味が特徴の種類と、青梅の状態で収穫される「白加賀梅」の2種類を。どちらも梅酒の定番です。夏は炭酸割り、冬はお湯割りにして飲むのが好きですね。

Cyan:バーではあまり見かけないかもしれないんですが、私はお茶割りが飲みやすくて好きです。実は、梅酒もお茶割りにして飲むのがおいしいんですよ。一番の推しは、ティーバッグを使って淹れてくれるお酒ですね。

Bob:いわゆるお茶割りではないですが、ティーバッグを使ったお酒は友安製作所バーにもありますよ! チョーヤさんとコラボしたラインナップの中に、梅酒との組み合わせにおすすめなアイテムとして、リプトンのグリーンティーバッグがあるんです。せっかくだからCyanには、それを使った一杯にしましょう。

🥃今夜、Kikiに差し出した一杯
友安製作所×チョーヤコラボのオリジナル梅酒カクテル

甘さが強いお酒は苦手というKikiに、薬草や香草、樹皮、香辛料を漬け込んだ「ビターズ」を少しだけプラス。CHOYAコラボのオリジナル梅酒とカンパリを使い、心地よい苦味と優しい甘さを調和させました。ちょっぴり青みのある赤ピンクという、美しい見た目もポイントです。

🥃今夜、Cyanに差し出した一杯
リプトンのトロピカルグリーンティーカクテル

数種類のフルーツが配合されたグリーンティーのバッグを使って、Bobがサンセットを思わせるトロピカルカクテルにアレンジ。ほのかにピーチやオレンジの香りを楽しみながらも爽やかな味わいで、「今日はアルコールを控えめにしたい」という人にもおすすめです。

好奇心から地方に移住。Iターンで乗り越えたことを糧に

大阪府出身のKikiは、友安製作所に入社する前は「地域おこし協力隊」として活動。佐賀県唐津市に3年間滞在し、棚田が美しく広がる地域でPRと地域のつながりをつくる仕事をしていました。

若くして一人で移住を決め、さまざまな壁にぶつかりながらも3年の任期を終えた彼女は、「次にやりたいこと」を見据えて転職活動を行い、大阪に戻ってきました。

Kiki:前職でも、イベントを定期的に開催したり、特産品のお米をPRするためにパンフレットをつくったり。SNSの発信に力を入れたりと、幅広く活動していました。仕事をする上で、地元に長く腰を据えているおじいさん、おばあさん方と信頼関係を築くことも大切でした。はじめは「20代の女の子に何ができるの?」と距離を取られてしまったのが大変で。正直なところ、途中で辞めようかと悩んだくらいだったんですが、なんとかやり切りました。

唐津市の棚田の風景
風景を眺めた後、棚田米の手づくりお弁当を食べるイベントの様子

Cyan:大変な思いをされても、きちんと向き合うことを諦めなかったんですね。距離を縮めるために、どんな工夫をされたんですか?

Kiki:「孫のように可愛がってもらえるようになろう」と、おしゃべり相手としてお茶したり(笑)、携帯の使い方を教えてあげたり。「パソコンが動かなくなったぞ」と電話がかかってきたすぐに向かって、出してくれるお茶やお菓子は遠慮なくいただいてコミュニケーションを取りました。周りに20〜30代前半の方がいらっしゃらない環境だったので、独自のポジションを確立しようと必死でしたね。すると、任期満了が近づくころには、良くしていただくようになりました。

Cyan:そんなストーリーが……! 前職のお仕事も、まさに「まちづくり」なんですね。今は友安製作所のまちづくり事業課のメンバーとして、地域の企業や起業家さんとやり取りすることが多いと思うので、通じるところがある気がします。

Kiki:確かに、振り返るとつながっていますね。でも実は、まちづくりにフォーカスして転職活動をしていたわけではなかったんですよ。企画とデザインのお仕事がしたかったので、その両方に携われる会社という軸で探していました。

転職活動時、友安製作所の募集職種に「ソーシャルデザイナー」と記載があったんです。それがまちづくり事業のメンバー募集で、上長であるWill(ウィル)に話を聞いて興味を持ちました。

Bob:なるほど。ソーシャルデザイナーというワードから、まちづくりに関わる仕事内容だと理解していったんですね。

Kiki:友安製作所のまちづくり事業って、一般的なまちづくりの考え方とも違うので、社内の人でも不思議がるほど仕事内容が幅広くて……。私も入社前はすべて理解できていたわけではないんですが(笑)、「おもしろそうと思うならやってみよう」と考えるタイプなので、直感を信じて入社を決めました。

仕事は欲張る。「自分でやってみたい」から、オールマイティーな存在へ

かつては「一人で仕事を進めることが多かった」というKikiですが、今ではチーム体制でプロジェクトを動かしていくのが基本です。まちづくり事業課の中では、プロジェクトマネジメントとデザインを両立する、オールマイティーな人材として活躍しています。

そのエネルギッシュな人柄の根底には、「限られた時間の中だからこそ、おもしろそうと思う直感には抗うことなく、悩む前にチャレンジしてみよう」というメッセージが読み取れるような、天性のポジティブさにありました。

Bob:Kikiは友安製作所では、どんな仕事をしているの?

Kiki:めちゃくちゃいろんなことをやっています(笑)。本来のメンバーは各担当地域のプロジェクトを回すことが中心ですが、私は加えてパンフレットやWEBサイトなど、制作物のデザインにも携わらせていただいています。メンバーの中でも特殊な立ち位置だと思いますね。

Cyan:他のメンバーは社内のデザイナーにお願いしているところをよく見かけますが、Kikiはどちらもご自身でやっているんですね。

Kiki:もちろんデザイナーさんと連携することもありますが、私は欲張りで(笑)。私が担当している尼崎市の方々と一緒にまちづくりをしながら、デザインのみ携わるものもあれば、サブとして関わるものもあって。昨日も尼崎でイベントがあり、ファシリテーションにチャレンジさせていただきました。

Bob:すごく幅広いね。大変じゃない?

Kiki:大変ではあるんですが、「尼崎の価値を高めていくにはどうしたら良いか」と事業者さん目線で考えるのも楽しいし、デザインもやりたいし、欲張っちゃうんですよ。

Bob:大人になると、新しいことにチャレンジするのに少し勇気がいるものだけど、Kikiは軽やかに飛び込んでいくんだね。素晴らしいな。

Kiki:お世話になっているデザイナーさんが無茶振りに対応してくださったり、私がやりたいと言ったらチャレンジさせていただける会社の懐の広さのおかげです。Willには、面談時によく「私、友安製作所に入社できてラッキーです!」と伝えています。

ジョブツアーのおかげで、インテリアを知るきっかけに

話題は、6月から始まった「ジョブツアー」に関して。ジョブツアーとは、中途入社の社員を中心に月に一度、他部署の仕事を一日体験する、友安製作所の社内制度です。まちづくり事業課では、メンバーのほとんどが新卒入社であるため、Kikiを最優先として他部署を訪問しています。

日頃の業務では深く関わることのないインテリア・DIYの製品情報や販売までのプロセスは、このジョブツアーをきっかけに知るようになったといいます。

Cyan:デザイナーさん以外では、他部署の方々と関わることはありますか?

Kiki:休憩時間にお話する方はいますが、仕事としては実はあまりなくて。でもジョブツアーをきっかけに、この前はインテリア&DIY商品のWEB販売担当の方々と話す機会ができてうれしかったです。インテリアの知識も深まりました。

Bob:いいね。僕はコロナ禍にバーを休業していたので、その際にジョブツアー的なことをさせてもらいましたよ。

Cyan:私は新卒研修でいろいろな部署を回りました。でも、新卒生はこれから自分が何をしたら良いのかよく分からないという状態で研修を受けるところ、ジョブツアーはある程度自分が所属する部署の仕組みや自分の仕事内容を理解しているこのタイミングで他部署の仕事を体験させてもらえるから、羨ましいです。

Bob:うん。会社に対する見方も変わりますからね。僕はバーテンダーとしてずっとやってきたので、コロナ禍でバーが休業になったとき、正直「会社を辞めなくちゃいけないかも」と考えていたんです。でも、Boss(社長)が工務店での現場や物流での出張にも行かせてくれる機会を設けてくれて。その経験から、「自分はこの会社の歯車の一部にならないといけないな」と思いました。

Kiki:良い経験ですよね。私も外出先で、「インテリアの会社でもあるんでしょ?」と商品について質問を受けることがあるので、ジョブツアーでWEB販売担当部署にお邪魔した際に相談したら、的確なアドバイスをもらえました。社内報や日報で読んでいた内容も、現場を経験することで「こういうことだったんだ!」と線でつながるようになりました。

おうちも外もアクティブに。観葉植物やドライブを楽しむ休日

毎日いろいろなところを駆け回っているKikiは、休日の過ごし方もアクティブ。外だけでなく、家の中にいるときも何かをすることが好きな彼女。好きなものに囲まれ、おうち時間を充実させています。

Cyan:大阪に戻ってきて、またライフスタイルもガラッと変わったと思うんですが、お休みの日はどのように過ごされているんですか?

Kiki:観葉植物が好きで、自分のお部屋だけでも20株ほどあります。今は水耕栽培にハマっていますね。大きい植物の株を分けて、小さい植物を増やすことも。最近自分のお部屋だけでは入りきらなくなってきて、リビングにも進出しています(笑)。

Bob:僕は過去に失敗しちゃった経験があるから、今は本物のグリーンを育てることに抵抗があるけれど、憧れます。僕は友安製作所のフェイクグリーンを新居に置きます(笑)。

Cyan:確かに、大切に育てたつもりでもすぐに枯れちゃったら悲しいですよね。毎日水をあげなくちゃいけないと思うし、虫が出たら処理しなくちゃいけないし、きちんと手をかけてあげることをルーティーンに取り込める人じゃないと厳しいかも。

Kiki:私は身支度のついでに水をあげるので、あまり苦じゃないですね。また、せっかくこの会社にいるので、再び一人暮らしをするときは植物以外のインテリアにもこだわりたいです。毎日、綺麗なオフィスで働けてワクワクしますし。

Bob:外にお出かけすることは?

Kiki:運転が好きなので、ドライブによく行きます。少し前は琵琶湖に向かって、カフェでお茶した後にSUPをしました。片道 3時間くらいは無理なく運転できますね。

Cyan:すごくアクティブ! そういえば、私たち広報が企画して昨年から開催している福井県でのキャンプフェスでも、まちづくり事業課のみなさんにご協力いただいているのですが、大阪本社からキャンプ場まで、ずっとKikiに運転してもらったことを思い出しました。めちゃくちゃ頼もしかったです。

ピンとくる感覚は、これからも大切にしていきたい

緻密な計画だけでなく、ときには自身の直感を信じ、新しい環境に物怖じせずに飛び込んできたKiki。オフトークの終盤に話していたのは、彼女が考えているこれからのこと。数年後に向けて大きな目標や人生設計、自身の理想像を具体的に思い描いているわけではないとのことですが、彼女なりに大切にしている生き方を教えてくれました。

Cyan:仕事もプライベートも充実していて何よりです。これからはどんな生き方をしていきたいですか?

Kiki:そうですね……。やはりこれまでも大切にしてきた、「自分の好きなことはやり続けたい」という思いと、「これは興味あるかも」と感じたことは、いつでも飛び込める環境の余白を持っておきたいという思いがあります。そのために、アンテナを張っておくことも忘れないようにしたいですね。

今気になっているのは、「グラフィックファシリテーション」。人が議論している様子を絵と文字で可視化する取り組みなんですが、尼崎のイベントでも最近、プロの人にも入ってもらってやっているんですよ。「このスキルを身につけたらめちゃくちゃ良さそう!」とピンと来たので、少し前に、グラフィックファシリテーションのオンライン講座をこっそり受けに行きました。

Bob:インプットがすごいなぁ。尊敬です。

Kiki:なので、3年後・5年後のことは深く考えていません。面談で聞かれるといつも困っています(笑)。

Cyan:そうですよね。私もKikiと同世代なので、そんなに先のことは分からないです。Bobは若いころから人生の計画を立てるほうでしたか?

Bob:僕も全然考えていなかった。20代前半のときに想像していた40代は、「社長になってお金持ちになる」ことでしたから(笑)。まあそう上手くはいかないけれど、だからこそ、いつまでも目の前におもしろそうと感じるものができたら物怖じせずにチャレンジし続けるKikiの姿勢は本当に尊敬します。

僕もバーテンダーとしては、大好きなディズニーランドの世界観や、夢の国というコンセプトでお客様に夢のような経験を届けていることにとても憧れがあって、このような接客がしたいと思っているので、自分の理想に近づけるように、これからも頑張らなくてはですね!

Kiki:バーも人によっては非日常というか。お昼までの時間とは距離を置いて、夜の時間に浸れるという意味では、ある種、Bobのいう夢の国につながっているかもしれないですね。私もまだまだ頑張ります!

【エンディング】枠にとらわれない挑戦で、濃く、楽しく生きる未来へ

これまでの軌跡や苦労、大切にしている考え方を、バーで包み隠さず語ってくれたKiki。彼女の根底にあるのは、「常に、ワクワクする自分」でいること。3人のトークでは、当時大変だったという悩みのエピソードもおもしろく話すKikiのテンポの良さに、Bobも「お話上手なところが、バーテンダーとして学ぶべきところがある」と感心していたほどでした。

常におもしろそうな情報にアンテナを張り、興味のあることが目の前にあったら挑戦が止まらない様子の彼女は、これからどのような人生の道を辿り、どのような新しい活躍の一面を友安製作所で見せてくれるのでしょうか。楽しく生きる彼女の姿を温かく見守りたいと思います。

次はどんなゲストが訪れるのでしょうか。次回の「BARで話そう」も、どうぞお楽しみに。

★BARではチョーヤ梅酒とタッグを組んだ「The CHOYA GARDEN 2026を開催中!
ここでしか味わえない特別な梅酒、リプトンのティーバッグを使ったオリジナルカクテルが期間限定で堪能できるので、シーズン中はぜひお店でご注文ください。カフェメニューをBAR内で食べながらドリンクも楽しめます。

店舗情報

TOMOYASU SEISAKUSYO Cafe & Bar
住所:大阪市阿倍野区阿倍野筋2-3-8
営業時間:11:00~22:00※日曜は21:00閉店。連休の場合は翌月曜日が21:00閉店
電話番号:06-6627-2004
定休日:(バーのみ)日曜

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